projectkinta

いそがしいのに、一人で押井祭りをした。

GHOST IN THE SHELL〜攻殻機動隊〜

WX3 機動警察パトレイバー...

人狼 JIN-ROH

功殻はテーマが主役、パトレイバーは事件が主役、そして人狼は人間が主役という気がした。

俺はこの人狼を擁する犬狼シリーズが好きで、かってHNの前に『立ち喰い師』とつけていたこともある。

よく「猫」と「犬」、どっちに性格が近い？なんていう質問があったりするが、俺は間違いなく犬だと思う。
犬は、自分がわかるまでわからない。理屈でわかっても、本当の意味ではわからない。
体が、本能が納得しないとそれが幸福であるか、不幸であるかすら認識できない。
逆にどんなに不幸であるように見えても、本能が納得してるのなら、走り出す。

理屈はいらない。善悪も意味がない。だからこそ歯止めが利かず、時に哀しく、残酷に映る動物。
犬ってのはそういう生き物なんじゃないかと、飼った事もないのに勝手に思い込んでいる。

いま、書いたことが本当に正しいかどうかはわからない。
でも、『立ち喰い師』って冠つけて、普通にしてるつもりが、普通じゃなくって、石も投げられてたあの時の俺の気持ちは……映画の中に出てて来る『獣』に近いものだったんだと思う。

ネットやってから、この映画の原作と脚本を務めた押井守に詳しい友達が出来た。
案の定、トラブルをたくさん起こしてるみたいだった。

彼を「人としてどうなのか…」と批判してるどっかのライターだか、作家だかがいた。

でも、俺はわかる。
そんな事、言われてもきっとだめなんだ。

簡単に移り変わってしまう、善悪とか常識じゃ、犬は、獣は止められないんだ。情や哲学では縛りきれない、本能なんだ。
ミネタと同じで、押井守って人も俺は良く知らない。ただインタビューや後書きではよくしゃべる。
でも、どれだけ言葉を並べても納得しきれてないみたいに見える。

何度も繰り返す。頭でわかっても、何度でも、何度でも。本能が納得してくれるまで。

多分、全員じゃないけど、この世に生きてる、何人かはそういう『獣』の部分を持ってるんだと思う。そういう人がこの映画に惹かれてしまうんだろう。

消えちまったとさえ思っていた、俺の獣は生きていた。
それに気づいて、俺は泣いた。

年に何回もあることじゃない。
俺は泣いてた。

伏はあの後、どうなってしまうんだろう。
つい考えてしまう。

俺はなんだろう。
甘っちょろくて、獣にもなりきれていない。人間だけど、なんか寂しい。

俺、半分。半分人間です。