projectkinta

今、俺が最高にみたい映画アイデン＆ティティ。

主役の中島を演じる、ミネタカズノブはかってこう言った。
「俺たちはブルーハーツに命を救われた」と。

そして、俺はそんな彼らに命を救われた。

ライブを見る間もなく、彼らは解散してしまった。だから、ミネタの事は生ですら見たことがない。

正直、インタビューやライナーでみる彼はあんまし好きじゃなかった。田中レナがどうのこうの言ってる彼は、なんかうっとおしいとさえ感じた。
楽曲から狂いそうなほど溢れていたエネルギーが、そのインタビューからは（俺には）まったく感じられず、また妙に説教臭くもあり、好きなタイプの人間じゃないと思った。

しかし、彼が唄う曲から出る説得力はそいつが好きなタイプとか、嫌いなタイプだとか、そんな上っ面のことを軽く吹っ飛ばしてくれた。また、俺は数え切れないほど素晴らしいことを知った。彼は俺の希望になった。俺の中の、バケモノを一人ぶっ殺してくれた。

あと、ミネタのライバル役でコタニキンヤが出ることも興味深かった。コタニが居なければ俺はミネタに出会わなかったかもしれない。

浅倉大介（ちゅうかICEMAN)が大好きだった俺は、ポップすぎるコタニの存在がどうにも許せなかった。
そしてそこからズブズブと、浅倉の関わるプロダクションほとんどがポップになって、わけのわからんホモアニメにまで関わりだしたとき、俺は他の音楽が欲しくなった。

そして、俺はパンクに出会い、ミネタに出会った。
そんな経由からかこの映画のキャスティングには、勝手に因縁めいたものを感じている。

以上、個人的なお話でした。