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第1幕は終った・・・というより、今 幕が切って落とされたと言ったほうが良いのだろう。
みんなヘロヘロだったけど、それ以上にやり遂げたという満足感のほうが大きかった。

そして再び、CDの量産体制に入った。
それと並行して、ライブCD制作のため、オフィシャルビデオの音源をPCに取り込む作業にも着手した。
外付けのステレオマイクロフォンを使用したため、ビデオ音源は思いのほか音質が良好だ。

また今回の北海道ツアーの決算もしなくてはならない。

じつは地元小学校勤務のヤリちゃんが、年末に支給されたボーナスのすべてを提供し立て替えていたのだ。
多くの協力者のおかげで、予想以上のチケットの売上があったのでこれはすべて回収する事が出来た。
特に、熱烈なイケマファンを自認するS夫妻、H夫妻などは、それぞれ100枚近くものチケットを売ってくれた。

ミュージシャンのみなさんには、当然ギャラが発生するはずだったが、固く固く断られた。
でも、それでは我々の気持ちが済まないので、ほんのお小遣い程度だったけど、お渡しする事が出来た。

今回のツアーには、地元の高校を卒業間近の3人の男の子がローディとして一生懸命働いてくれた。
池間さんは、自分が受け取った中から、彼らに「ありがとう!」って渡していたと、後になってからヤリちゃんに聞いた。
彼らにとっては何者にも換え難い贈り物になった事だろう。

ヤリちゃん曰く、もう戻ってこないと思われていたものが、僅かではあるが「黒字」を出して無事に彼の手に戻る事になった。
また、saraがCD制作に投資していた分も、「黒字」に転換しつつあった。
さらに、たかちゃんCD の制作が予想に反してまだ続いていた。

そうした中で、3月25日 大手スーパー西友からオファーがあり、どうやらCMソングって話しらしいとのニュースが飛び込む。
でも正式に決定するまでは、どうなるのか分からないという事で、sara 1人が知るにとどまった。

この頃、sara の所に最後まで残っていた、初妊牛(初めてお産をする牛)10頭が鳥取県に売られて行って、すべての乳牛がいなくなってしまった。
また、ヤリちゃんも家庭の事情で、教師を休職して横浜に戻る事になり、4月1日北海道を発って行った。

ライブCDも2枚組となって完成し、メンバー、スタッフに記念として配布した。

4月に入り、西友の件がどうやら本決まりらしいという事になり、また池間さんは加山雄三さん、柳ジョージさんのツアーに参加する事になった。
そして、池間さんの故郷、磐田市でも 同級生らが中心となって、コンサートを企画したいとの話しも出て来た。

4月28日 カメラマンの大坪さんが上京するのに合わせて、池間さんの地元、祖師谷でライブを開く事になった。
メインボーカルをまどかちゃんが取っての第1部、洋楽のカバー曲特集。
第2部、東京初お目見えの「音画物語」。
この席で、「美しい星」が西友のCMイメージソングになった事が正式に発表された。

Dora ちゃんが書いた新聞記事の中で「ベーシストの肩書きを封印した池間史規」とかって書かれたもんで、この事をさかんにネタにしていた。
「じゃぁオレ、ベース弾いちゃいけないんだ・・・」「でも今日、それを解除しても??」・・・。

この頃から、コミュニティFM局からの出演依頼なんかも来るようになった。

クマウシ方面でも、ちょっとした動きがあった。
O.S.Pinesでギターを弾いてたヤリちゃんが横浜に帰り、空席になってたポジションにsaraが参加する事になってしまった。
何年も弾いてないので全く自信がないままだったけど、とりあえずやってみる事にした。

5月下旬、カミさんと共に、名古屋〜東京方面に出掛けた。

30日、ヤリちゃんと新横浜で待ち合わせて再会。
例の釧路ナンバーでスタッドレスを履いたままのワンボックスで、中華街の人ごみの中に無理矢理乗り入れたり(少々無謀?)赤レンガ倉庫とか色んな所を案内してもらった。
夜は、ちょうど去年まで池間さんが在籍し、今は井地くんがドラムを叩いてるバンド「カクタス」のライブが、原宿クロコダイルであったので2人で行く事にした。
その釧路ナンバー車で、クロコダイルの真ん前まで乗り着けて、そのまま路駐(パーキングメーターあり)してしまうという快挙に出た。
じつは名古屋でも「カクタス」を聴いていた。
クロコに行く予定はなかったのだが、ヤリちゃんから「これが最後だから(どういう意味かは不明)」という事で行ってみたのだ。
結果は、行って良かったと思う。

BBSにカキコしてくれてた「19」繋がりの人たちにも会う事が出来た。
こっちに来る直前にCDを注文してくれてた軽井沢のyちゃんとも思いがけない場所で初対面って事になった。

横浜中華街のsara 故郷に帰ったヤリちゃん カクタス at 名古屋トクゾー

ライブ終了後、まどかちゃんも駆けつけて来て、近くのファミレスで遅くまで語り合った。
途中、池間さんから何度も電話が入った。
明日、埼玉県戸田市で初日を迎える、加山さんのコンサートを控えているので、来る事が出来ず、でも気になる・・・(笑)
場所が原宿だけに、こんな場所に あのクマウシのsaraとヤリがいるって事が、とても不思議だ!!というのがみんなの感想。
ホントは田辺さんも来るはずだったけど、あいにく仕事の都合で来る事ができず残念だった。

この席で、まどかの「はぢめてのおつかいツアー信州篇」が計画された。

翌31日、別行動を取ってたカミさんと合流し、再びヤリちゃんと新横で待ち合わせて埼玉県戸田市に向かった。
加山雄三コンサート、池間さんのステージを見に行くためだ。

渋滞情報を聞きながら、その都度ルートを変更したりしてヤリちゃんの車は予定よりかなり早く戸田市民会館に到着した。
そろそろ開場かって時に、ステージ裏にいる池間さんから留守電が入っているのに気が付いた。
何と!駐車場の心配までしてくれていたのだ。
早く着いていたので、大丈夫だったのだが・・・。

開演直前になって、我々の隣の席に井地くんもやって来た。
永遠の若大将と言われる加山さんのステージは、ロック系のコンサートと違って、とっても渋くて落ち着いたものだった。
加山さんの人柄を象徴するかのように、優しさに溢れ、池間さんのベースも心地良く響いてきた。

コンサート終了後、我々は池間さんの計らいで、楽屋にお邪魔する事が出来た。
カミさんと、同行していたカミさんの姉(60代)は、色紙にサインをもらい、記念写真を撮影したりして、すっかり舞い上がってしまっていた。

カミさんらを電車で帰したあと、我々は池間さんが上がってくるのを待ち、ヤリちゃんの車で東京へと向かった。
例のごとくファミレスに立ち寄って腹ごしらえも済ませた。
真夜中に、池間さんの自宅のある祖師谷に到着。
クマウシの今後の事などについて話し合わなければならなかったからだ。
そこで、編集を終えて出来上がったばかりの、西友のCMを見る事が出来た。
あと3日経ったら関東地方でオンエアが開始される事になっている。

「小学校篇」「歯磨き篇」という2つのパターンがあった。
ん〜・・・「なかなかイイじゃん!!」

クロコダイルにて 加山雄三さんの楽屋 俊ちゃんのご機嫌なドラムソロ

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