図書紹介(その2) 本文へジャンプ
図書紹介ーG


格差と貧困のないデンマーク』
    世界一幸福な国の人づくり

千葉忠夫 著
平成23年(2011)3月1日 第一版第一刷
発行所: PHP研究所
定価:   本体720円(税別)


世界的な「経済大国」の筈の日本がいまや、格差社会、貧困率の上昇、高い自殺率、少子高齢化など、若者が将来に不安を感じる問題で溢れている。一体、解決策はどこにあるのか?

特に日本では2008年のリーマンショックに続き、就職氷河期が再来した。「大卒」という学歴だけでは社会に通用しなくなり、高学歴ワーキングプアを生み出している。社会構造のどこに問題があるのか。

「国家百年の計は教育にあり」、日本を「幸福な国、住みよい国」にする為の福祉の充実には国民教育が不可欠であるが、具体的にはどうしたら良いのか。

本書では「14歳の自分探し」「高卒は国家試験を受かったエリート」「職業別専門学校で実力を磨く」などのデンマークの教育制度の事例を紹介しながら、学歴ではなく、子供達に実社会で生きる技術と誇りを身につけさせる国民教育の在り方を問う。


『世界一幸福な国デンマークの暮らし方

千葉忠夫 著
平成21年(2009)9月1日 第一版第一刷
発行所: PHP研究所
定価:   本体720円(税別)


北欧の小国(面積4万3千u=九州とほぼ同じ)は童話を書いたアンデルセンの時代は「マッチ売りの少女にあるような厳寒、貧困の国であった。

世界大戦後、社会福祉国家としての制度改革を成し遂げ、いまや「国民の幸福度ランキング」で世界第一位の生活大国となった。(米国の研究組織が2008年に発表した資料で、日本は43位)

デンマークが福祉に力を入れたのは世界恐慌のときで、それ以来政治家も国民も、社会保障制度をしっかり築き上げてきた。経済規模が世界でトップクラスの日本が見習うべきことは何か、幸せな国の方程式は何か、日本のビジョン(将来像)は次の方程式を日本人がしっかり理解することがカギになりそうだ。

幸福な国=住みよい国=生活大国=ゆりかごから墓場まで保障している国=民主主義の国(=主権在民)=自由+平等+連帯+共生