図書紹介(その2) 本文へジャンプ
図書紹介-B (富田玲子関連図書の紹介)


空間 に 恋して
LOVE WITH LOCUS

象設計集団 の いろはカルタ


発行日:2004年12月10日

編集著者:象設計集団

発行:工作舎

定価:(本体4800円+税)

沖縄の衝撃 / 十勝の日常 / 台湾の持続
象設計集団 33年の全容

この本が「建築することの楽しさ」、「場所を考える」、「感覚を大切にする」、「建物は長生きする」ことを伝えてくれるよう望んでいます。
・・・・・象設計集団
  (帯封裏面より)




シューベルト 生涯と作品

FRANZ SCHUBERT


2002年11月5日 第1刷発行
発行所:音楽の友社
定価(本体2400円+税)

著者:藤田晴子 
    大正7年(1918)2月東京生まれ、
    平成13年(2001)10月没

昭和10年:東京府立第一高等女学校
      (現・東京都立白鴎高等学校)卆

ヨーロッパでリストの再来と言われていたピアニスト「レオ・シロタ」が来日し17年間滞在しながら多くのピアニストを育てたが、著者は愛弟子の一人であった。

昭和13年(1938):
    日本音楽コンクールピアノ部門第一位
        約10年の演奏活動の後
昭和21年(1946):東京帝国大学女子第1期生として
法学部入学
法学部助手を経て、国立国会図書館(後に国務次官級の
専門調査員)
昭和63年:八千代国際大学法学教授などを歴任


なお後掲「小さな建築」の著者、「富田玲子」(象設計集団の代表設計家の一人)はピアノを「レオ・シロタ」の弟子「藤田晴子」に師事したので、いわば「レオ・シロタ」の孫弟子に当たる。



「小さな建築」 著者 富田玲子

発行所 株式会社 みすず書房
2007年12月10日発行

定価 (本体2200円 + 税)

1961年東京大学工学部建築学科卆。同大学院丹下健三研究室にて修士課程終了。1963〜1971吉阪隆正早稲田大学教授が主宰するU研究室に所属。1971年樋口裕康、大竹康市らと「象設計集団」を設立。住宅・学校・公民館・美術館・遊歩道・公園・温泉施設など数多くのプロジェクトに関与、自然に溶け込むような優しい建築・建造物の設計を目指す。

「象設計集団」の代表建築家の1人として活躍中であるが、建築家として一目を置かれる様になるまでの、謂わば彼女の自分史に近い内容で、彼女の持ち味の丸っこい(女性らしい柔らかく細やかな)性格が建築設計にも随所に現われているのが読者を惹きつける。

なお、この本では挿入されている写真が白黒なので物足りないが、図書紹介ーBに紹介している「空間に恋して」(象設計集団いろはカルタ)及び象設計集団のウェブサイト=ホームページ(http://www.zoz.co.jp)に関連のカラー写真が掲載されているので、参照願いたい。


「小さな建築」とは、寸法が小さい建築ということではありません。私たちが持って生まれた五感が、その中でのびのび働く建築、、あるいは私たちの心身にフィットする建築、それとも人間が小さな点になってしまったような孤立感や不安感を感じさせない建築だと言えばいいのでしょうか。  (著者の書き出しより)

この本は建築の専門外の人たちに、街のこと、家のことを、食べることやお洒落することと同じように考えてほしいと思って、まとめたつもりだ。読んで、考え、感じるところがあれば、話の輪をさらに広げていただきたい。今よりも住みやすい街にするために。 (著者のあとがきより)


この本の内容を話の種に、シンポジウム『小さな建築』をめぐる千夜一夜が3回《平成20年4月17日(木)・5月23日(金)・6月11日(水)於:東京デザインセンター(五反田)》に亘り開催され150名定員の会場が毎回満員になるほどの盛況でした。