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図書紹介
(その2)

「小さな建築」 著者 富田玲子

発行所 株式会社 みすず書房
2007年12月10日発行

定価 (本体2200円 + 税)

1961年東京大学工学部建築学科卆。同大学院丹下健三研究室にて修士課程終了。1963〜1971吉阪隆正早稲田大学教授が主宰するU研究室に所属。1971年樋口裕康、大竹康市らと「象設計集団」を設立。住宅・学校・公民館・美術館・遊歩道・公園・温泉施設など数多くのプロジェクトに関与、自然に溶け込むような優しい建築・建造物の設計を目指す。

「象設計集団」の代表建築家の1人として活躍中であるが、建築家として一目を置かれる様になるまでの、謂わば彼女の自分史に近い内容で、彼女の持ち味の丸っこい(女性らしい柔らかく細やかな)性格が建築設計にも随所に現われているのが読者を惹きつける。

なお、この本では挿入されている写真が白黒なので物足りないが、図書紹介ーBに紹介している「空間に恋して」(象設計集団いろはカルタ)及び象設計集団のウェブサイト=ホームページ(http://www.zoz.co.jp)に関連のカラー写真が掲載されているので、参照願いたい。



「小さな建築」とは、寸法が小さい建築ということではありません。私たちが持って生まれた五感が、その中でのびのび働く建築、、あるいは私たちの心身にフィットする建築、それとも人間が小さな点になってしまったような孤立感や不安感を感じさせない建築だと言えばいいのでしょうか。  (著者の書き出しより)

この本は建築の専門外の人たちに、街のこと、家のことを、食べることやお洒落することと同じように考えてほしいと思って、まとめたつもりだ。読んで、考え、感じるところがあれば、話の輪をさらに広げていただきたい。今よりも住みやすい街にするために。 (著者のあとがきより)


この本の内容を話の種に、シンポジウム『小さな建築』をめぐる千夜一夜が3回《平成20年4月17日(木)・5月23日(金)・6月11日(水)於:東京デザインセンター(五反田)》に亘り開催され150名定員の会場が毎回満員になるほどの盛況でした。

図書紹介-C