1. 金太―突入―
2. 金太―再起動―
3. 金太―地下―
4. 冷夏の空の下で(前編)
5. 冷夏の空の下で(後編)
6. 怪物





 
KINTA serial number 0_R

Artist: mikaihoo
Labelnumber:TRIBUTE01

たまプラーザ代表候補、未開封の最初のアルバム。

パンクやヒップホップに影響を受けた彼独特の創作活動は、自身の目で観た痛みや激情を、自身の世界観とアニメの世界観が融合した近未来のストリートを舞台に、未熟ながらも確かに表現したこの作品で飛躍を遂げる。

クロスオーバーモノのSSはネットに吐いて捨てる程あるが、ここまでストリートライクな 作品はない。
オタクや研究家達が、萌えの為の2次創作、評論の為の2次創作を連発するなかで、あくまで、未開封は作品の為の2次創作、自分をレペゼンする為のSSを書き続けている。
ちなみに、しつこいかもしれないが未開封の場合、SSはside story でもshort storyでもなく、sampling storyである。

















  サンプルソース解説

 

アキハバラ電脳組:全編にわたり『KINTA』の大きな根幹を成している作品の一つ。『KINTA』劇中に登場する「E事件」とは、この作品の終盤部分にあたる。『アキハバラ電脳組』の舞台となる時代は2010〜2011年。『KINTA』の3年前という設定で、chapter01までに登場し、メインキャラクターとなっているつぐみ以外の電脳組のメンバー、この作品中では当初は彼女達の敵であり、『KINTA』では桐生冬芽の秘書として登場した、祖師谷みやま以外のキャラクターも登場する予定。
  アキハバラ電脳組 2011年の夏休み:上記作品のその後を描く劇場版。コミカルな演出に定評のある桜井弘明が監督を務め、より賑やかながらも余韻の残る涼しげな仕上がり。劇中、金太を追う"追撃者”として立ち回る大滝秀二と、彼が所属し、本編のオリジナルキャラクターである粟倉も所属する公安機動隊は、この作品で始めて登場する(だが、その内情については詳しくは描かれていない)。
ベターマン:表題にある"ベターマン”とは、人類より"ベター”に進化した霊長類達のこと。『ベターマン』は、彼らと謎の奇病アルジャーノンの真相を探っていくという異色のSFアニメ。この作品の舞台は2006年。『KINTA』の8年前にあたり、この作品の主人公の一人、彩火乃紀は金太達の担任の蒼斧火乃紀と同一人物。また、放送時は大きな謎として残った機関『N.E.O』が大々的に『KINTA』に登場するなど、『ベターマン』の世界観は『KINTA』の今後の展開の深部に関わっていると思われる
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ:下水道での死闘の後、祖師谷みやまの元に居た大滝を出迎えに来た彼の部下と思しき女性…。実はそれがこのアニメの主人公、山本洋子である。『ヤマモト・ヨーコ』は、現代のゲーマー少女がはるか未来の宇宙戦争に参加する…と言う話なのだが、その設定はとくに関与してこない(無かったこと…にはなってないらしい)模様。彼女以外のものが同作品からサンプリングされるとしても、『谷山ゲームスクール』における『あずまんが』の暦と智の様な、部分的なサンプリングに止まりそうだ。
ブルーシード:このガイドに登場する『アキハバラ』、『ウテナ』…そしてあの『エヴァンゲリオン』までを含め、プロデューサーが同一であることから、そこから一連の作品を大月アニメと呼ぶ向きがあるのだが、この『ブルーシード』はその大月アニメのクラッシック。後に受けつがれるDNAが随所に隠されている。この作品からは国木田が登場。彼が劇中で重要そうなポジションにあるだけに、リアルタイムで見ていない、ある意味では色あせたこの作品をどう調理するか(あえて、ライバルと同じネタを選択をしたということも含めて)未開封の手腕が問われる。
勇者王ガオガイガー:空前のヒットとなり、最近OVA(オリジナルビデオアニメーション)で完結した伝説的作品。この作品からは、特に世界観的な部分はサンプリングされず、脇役であった狐森レイコと牛山末男が金太たちの同級生として登場するに止まっている。ちょうど『谷山ゲームスクール』に於ける『.hack』の扱いと真逆なのが興味深いが、この作品は上の『ベターマン』とリンクした作品であるので、その絡みで登場したというのが正しいのだろう。
少女革命ウテナ:いまだ多くの支持者を集める90年代『ベスト・オブ・イル・アニメ』(bymikaihoo)、『少女革命ウテナ』。TVシリーズの内容が『KINTA』の中心部分にリンクし、かなり大々的にフューチャー&サンプリングされる模様。もし貴方が(コアな)ウテナファンであるならば、あの世界観と未開封はどう折り合いをつけるのか懸念を示すかもしれない。だがすでにchapter01を体験した貴方ならば、『KINTA』にはあの前衛も叙情も溶かし、ありとあらゆるものを呑み込まんとする漆黒のラウドネスが響いていることに気づくはずだ。すでに物語は貴方の思い出のその先の向こう…ネクストレベルへと向かっている。現時点で同作品から『KINTA』に出ているのは、桐生冬芽と西園寺莢一。そして……。