■第160話(09/01 WED)

3日間ほど休みがとれたので、長野に遊びに行ってきた。
6月にコンサートでお世話になった方々にお礼の意味もあって、会いにいった。

長野も東京と変わらず暑い。しかし空気感が違う。風も気持ちがいい。
夜ともなれば、標高600Mの武石村にはかなり涼しい風が吹く。

ご存じの方も多いと思うが、長野県は北海道に次ぐ温泉の多い県である。
面積から言えば、長野は温泉がひしめきあってる場所である。

この長野の温泉を死ぬまでに全て入ってやろう、と密かに思っているのである。
(源泉、掛け流しに限定)実は温泉にはチトうるさいのだ。
今回は松代町にある松代温泉に入ってきた。ここのお湯、泥水のような色なのである。
なめるとかなりしょっぱい。こりゃ良さそうだ。

でたり入ったりを2時間近くくりかえし、フニャフニャになった。満足。
っていうか、湯当たりにならんのか?僕は。

長野県内を運転していると、よく「ファッションセンターしまむら」という店が目につく。
長野県だけではなく、地方に行くとたまに目にするが、長野は特に多い。
この店、オバチャンの服を扱う店だと思っていた。
が、男性のものも置いてある、という話を最近耳にした。
しかも捜しようによっては、とんでもない掘り出しものがある、、とか。

温泉に入って、いい気分の僕はきまぐれで、このお店に入ってみる事にした。
店内は、さすがにオバチャンばかり。男性もののコーナーは左の奥にあった。
ステージ用の衣装でいいのがあれば欲しい。
東京だと、いいな!と思うと1万ぐらいしちゃうし、数枚買ったらそれでいきなりピンチ!だ。
期待せずに入ったのが良かったのか、「なかなかいいんじゃ?」というシャツがあった。
ハンガー掛けから取り出し、値段を見る。8900円、、、。
ん〜〜。けっこう高いじゃん!。生地もさほど良くないのに、、、。

なんだよ。安いってウワサなのに、、と元に戻そうとしたその瞬間、値札をもう一度見た。
ゼロが2つじゃなくて、1つだ、、、。


って事は、、
「は、890円、、、」
なんちゅう安さ。凄い!エラい。しまむら。
いきなりファンになっちまった。嬉しさあまり、3枚も購入してしまったぞ。
その嬉しさいきおいでミノワさんに写真まで撮ってもらった。

こういう事で喜んでいるあたり、オバチャンぽいかな〜?と思ったりするんですがね。

今度このシャツを着てステージに上がってるのを見ても値段の事は指摘しないでね(笑)

890円には見えんだろ? こっちは1,500円だけどね


■第159話(08/26 THU)

シンクロの日本ペアが銀メダルをとった。残念ながら金はとれなかったね。
これで、メダルラッシュも打止めかな?
みなさんも睡眠不足から解放される日も近いのでは?

経済評論家が、これだけのメダルを取れば景気も上向きになるのでは?とコメントしていた。
是非ともそう願いたいものである。
事実、北島康介選手の実家「肉の北島」はメンチカツを求める人で行列が絶えないそうである。
(8/25現在、津久井克行氏談)それは北島家が儲かるだけか、、、。

その経済評論家によると、人が「感動」すると財布のヒモがゆるむのだそうである。
「ホントかよ?」と思ったが、我々音楽家は、いいコンサートをすれば、
CDが沢山売れる事を経験している。 きっとそういう事なのだろう。

「感動」、それは計算ずくで狙ってできるものではない。
だからこそ、感動してもらう、という事は並み大抵の事じゃない。
でも、人間なら誰でも「感動」してもらえる事ができると思う。
北島康介のような人でなくても。

ただ、素直に、一生懸命に何かをする事かな。と思ったりするのであった。


■第158話(08/24 TUE)

今日あたり(8/23)は東京も何だか秋の気配である。
Tシャツ1枚では、ちょっと涼しい感じである。

このところ、レコーデイングスタジオに呼ばれてベースを弾く仕事が重なっている。
おとといは9/3に渋谷のクラブ(おとーさんの行くクラブではない)のイベントで
70年代ヂィスコものをやるので、リハーサルをしている時に「今からスタジオに来てくれ!」
と急遽呼ばれて、レコーデイングをしに行った。

何年に1度かは、こういう呼ばれ方をする時がある。
要するに、ベースは別の人が録音してあるが、いろんな理由で却下となり、
別のプレーヤーで再度録音する、いわゆる「差し換え」というやつである。

今回は、とあるユニットのギタリストが弾いたベースを差し換えるという事だったが、
すでに存在するベースを消す、という作業は、前に弾いた方に申し訳ないような気になる。
それでよい、という事なので思いっきり弾いてきた。

自分のレコーデイングも着々?と進行中?である。
久しぶりに、井地シュンタ君にドラムを叩いてもらった。

2002年の北海道ツアー以来、僕の曲を演奏するのは久しぶりだ。
前回のアルバムは、打ち込みドラムだったが、
今回はどうしても生の音が欲しかった。
やっぱり、生の楽器はいいな。
暖かみが違う。

ありがとシュンタ。


■第157話(08/22 SUN)

先日、お客さんの1人に「日記楽しみに見てます!」と言われ、素直に嬉しくって
「そんじゃ書いちゃおうかな〜」
とか思って書いてます。(おだてると木に登るタイプ)

ちょっと前に動物占いっていうのありましたよね。自分を動物に置き換えるやつ。
それによりますと、僕はサル、しかも「明るいサル」とかいうやつだそうで。

その内容は忘れましたけど、まあおだてると木に登りやすい、、って事でしょうな。

まあ、それにしても北島康介くん凄いね。立派だよね。
ライバルとされてたハンセンって気迫で負けてたもんな。
スポーツの大会って、感動を与えてくれるものには間違いないけど、メダル取れなかったとなると、
いきなりカヤの外になっちゃうからかわいそうだな、と思う。4位の人なんか特にね。

僕の出た高校からも、選手が出たんだよ。ボートで。でも予選6位。
ハシにも棒にも、って感じで報道されなかった。みんな一生懸命なのにね。

一生懸命やっても結果が出ない、想いが通じないって事は誰でも経験があると思うし僕にもそういう時はある。
そういう時に音楽とか映画とか、エンタテインメントの世界って重要だなって思う。

音楽を作る人間として、そういう時に感動できる、というか心が動く音楽を作っていきたいな、と
あらためて思うのでありました。


■第156話(08/19 THU)

世の中アテネオリンピックである。

日本勢、メダルラッシュで大変喜ばしい事であるが、放送が深夜のため
寝不足の方々も多い事だろう。
僕は深夜族なので、眠い目をこすりながらテレビを見る、という感じではないのだが、
ついつい気がつくと朝までテレビをつけっぱなしになっている。

曲をつくらにゃ〜!と思いつつ「ガンバレ日本!」なのである。

それと、世の中お盆であった。
我が家のあたりは実はお盆は7月なのであるが、面倒なのは我が家のお墓のあるお寺さんは
8月がお盆で、なんだか1年に2回お盆があるような感じなのである。
つまり、7月には実家にお坊さんに来てもらい、8月にはお寺にこちらから参るのである。

面倒だと言ったらバチがあたりそうなので言わない事にしょう。(って思ってるのバレバレ)


■第155話(08/08 SUN)

暑中お見舞い申しあげます。
いや〜、暑い。 こうも暑いと日記を書く気もおこりません(開き直ってるか?)
考えたら、7月中に6月の出来事を書いていたので、7月中の事は全く書いてない!
という事に気がついた。

皆さん、何にも言わずに待っていてくれているのか?それとも呆れてモノも言えないか?
もともと誰も見てないか?、、。3番目だったらヒジョーに悲しい(号泣)

この酷暑の中、品川の天王洲アイルで野外を2日間やり、熱中症寸前になりながらも、
ビンゴでプリンターを当てたりと、まあ、いいんだか悪いんだか分らん日々を過ごしております。


このプリンター、これがまた中途半端な機能でしてワタシにゃ、用はない感じのモノでして、
ヤフオク初出品デビューとあいなりました!。(委託代理出品)
さて、売れるのでありましょうか?今のところ入札は無い様ですが。

日記を書かなかった、もう一つの理由(というかこっちがホントなんだけど)
ニューアルバムのレコーデイングを開始しているのであります。
レコーデイングモードになってしまうと、殆どそればっかりになってしまう分りやすい性格のため、
寝る前になって、『あっ、今日も日記を書かなかった!』と気ずくのであります。

前回、というか1枚目のアルバムは、突貫工事で制作したので、いろいろ反省点があり、
今回はじっくりと作ろうと思っています。
1枚目を作った3年前と、今の自分は確実に違い、今僕が思っている事を表現できたらいいな。
と思います。さて、どんなアルバムになりますかね?


■第154話(07/22 THU)

6/20長野県丸子町セレスホールにて、池間史規スーパーバンドの
「POPS70'Sコンサート」が開かれた。
中身に関しては、すでに、ミネさんがレポを書いてくれているのであえて書かないけど、
自分で言うのも何だが、いいコンサートだったと思う。

毎回やる度に思う事だが、スタッフをかって出てくださった人たちがいなかったら、
コンサートは成功しない。毎度毎度、感謝である。
この場を借りてお礼に代えさせていただきます。

なつかしのポップスと、オリジナルを交えたこのコンサート。
とてもお客さんは喜んでいたように思う。この企画、もっとやりたいなあ、と思う。

終了後、打ち上げ会場の「ツーリスト美乃和」へ移動し、
メンバーやスタッフと談笑して1時間ほどしたろうか?
この日のために特訓をかさねてきたフォークデュオ「シ、ジューク」の登場となった。
登場寸前まで、何やら練習していた模様である。
僕の立場で、こんな事を書いて、嫌みととらないでほしいのだけれど、とても、いいのである。
「上手い」とは言えないけれど「イイ」のだ。
プロの世界でも「上手い」人はいる。でも「イイ」人はどれだけいるのだろうか?

人に喜んでもらう事、感動してもらえる事。それは「上手い」必要はない。
一生懸命やる事なんだと思う。
40代のオジサンが、とうの昔にやめてしまったギターを引っ張りだしてきて、再び歌を歌う。
なんてステキな事だろう。かっこいいよ。ミノさん、ミネさん。
おふたりの奥様が心配そうに、でも楽しそうに聞いている。
微笑ましい光景。音楽の力とは、なんと不思議で素敵なものだろう!。

こうして僕の怒濤の5連チャンライブツアーは終わった。
さて、と。明日からまたがんばろう。曲を書こう。
いよいよアルバム制作に向けて始動だ。


■第153話(07/16 FRI)

掛川の中学校のライブは、めでたく終了。

翌日、地元雄踏(ゆうとう)町に住む、画家の足立典正さんのアトリエを訪ねた。
1月に磐田でコンサートをした時に、我らが大坪さんの写真と一緒にロビーで展示会をしてくれた人である。
その時に僕は彼の絵に一目惚れしてしまった。
会うのは、その時以来半年ぶりである。

彼のアトリエで、彼が描いた絵画を1点ずつ見ている間に、それまで何となく心の中にあった想いが、表面に出てきた。
「次のアルバムジャケットに足立さんの絵を使えないだろうか?」
まだ、曲も出そろっている訳ではない。が、イメージは出てきた。

それらの曲のもつエネルギーは彼の絵と合うにちがいない。

東京に戻り、長野丸子町のリハーサル、続いて目黒パーシモンホールのイベントに出演した。
体は疲れていても、何だが元気である。目的があるのは良い事だ!。

イベント終了後、長野に向けて出発。午後7時である。
他のメンバーは、すでに到着していて、バーベキューパーテイーの真っ最中であろう。
いいなあ!食いたい〜っ!。

途中で電話をすると、
「もうゴハンないですからね〜」
と言われる。 ガックシ。

あまりものでもいいから、バーベキューが食えると思って急いだのに!。
ヤリと2人で、仕方ないのでコンビニでカップラーメンを購入。、、、クスン。
やっとの思いで着くと、酔っぱらった岡澤と津久井が昭和歌謡を永遠歌っていた。

こいつらどこからそんなパワーあるんだ?明日本番だぞ〜???

                      続く。



■第152話(07/09 FRI)

怒濤の5連チャンライブ3日目は、今回の目玉の1つ、掛川西中学校でのコンサートである。
この企画、1月の磐田のコンサートを見てくれた、高校の同級生、
Sが「うちの息子の中学でも!」と依頼を受け、実現したものである。

中学のPTAが主催となり、体育館で全校生徒と参観授業を終えた親御さんに見せる、
というもので、その数800人、というからかなりのマンモス校である。
スタッフのお母さん、お父さんたちは、かなりフレンドリーで楽しみながら、
準備を着々と進めていてくれた。
ありがたい事である。

約800人(フタを開けたら900人近かった)の人たちが、この季節、
冷房のない体育館に一同に集まったら、どうなると思う?、、、、

答えは
「暑い!」しかもスライド上映するから暗幕はって、窓しめて、、、。
その上僕はスポットライト浴びて、、、。

1曲目を歌い終わった時点で、シャツはびしょびしょ。
足のふくらはぎにまで汗が流れているのが分る。
覚悟はしていたものの、これほどまでに暑いとは、、、。
でもやめる訳にはいかん。
暑さでお客さんが気持ち悪くなったりしない事を祈りながら、コンサートは進んでいく。
前回、出身中学でやった時は司会者がいたけど、今回は1人舞台。
こんな大勢の前で足がすくむよな。
でも、去年の秋に長野で1人舞台をやった経験が役にたってる。
どんな経験も無駄じゃない。

この暑い中、1人も途中退場なく聞いてくれた、掛川西中のみんなに感謝をしたい。
後日、送られて来た寄せ書き(LIVEに掲載)は、僕の大きな励みになったよ。
本当にありがとう。また会いましょうね。
それから、Sはじめ、スタッフの方々、僕のわがままを聞いてくれてありがとう。

僕のような者が、学校で講演会なんて、、と最初は思ったものだけど、
こんな僕でも役にたつんだな、というおぼろげな感覚が実感へと変わってきた。

是非こういう講演もやっていきたい、と思う。


■第151話(07/03 SAT)

シークレットライブが終わり、片ずけをして一旦家により、東名高速に乗ったのが午前2時すぎ。
磐田までは約250キロ。
時速80キロしか出ないヤリの車では休憩なしで走っても、3時間以上はかかる。

当然のように休憩しない訳がない。しかも1回の休憩が長い。
磐田に着いたのは午前6時すぎ。今日の会場入りは午前10時。逆算すると8時には起きなければならない。実家に着いて、荷物を降ろして、一服したら午前7時。

、、という事は
「寝る時間がない」、、、。
いまごろ気がつくなよ。
とりあえず横になって、一瞬気を失ったかと思うと、目覚ましが鳴り行動開始。

今日は僕の出身高校の同窓会である。
1月に磐田市でコンサートをした際に同級生が沢山見にきてくれて、
その時に同窓会で歌ってくれと依頼を受けたのであった。
お酒の入る席で僕の歌が聞いてもらえるのか?
不安はあったが、「依頼されたら何処へでも行く」という初心をつらぬくべく、今回の運びとなった。

28年ぶりに会う同級生は、変わらない奴、変わり果てた(笑)奴様々だが、しばらく話しているうちに昔の雰囲気になる。
変わったのは表面だけで中身は変わらないのだね。

宴も盛り上がったところで、僕の歌のコーナーへ。大丈夫かなあ?との不安のまま歌いだす。
宴会場の音響はあまりいいとは言えず、声が割れてる。
みんな酒も入ってか、とにかく大盛り上がりである。
盛り上がるような歌ではないのだが、、、。
後でヤリに言われた事だが、今までで3本の指に入る上出来だった、と。未だにそれは自分では分らないが、まあみんな喜んでたからよしとしよう。

それより何より嬉しかったのは、昔の仲間ってやっぱりいいな!と思えた事だ。
東京に出て、28年間忘れていた感覚が蘇った。
知らない間にいろんなヨロイを身につけてしまったんだ。
そんなものはいらない。捨ててしまおう。そう思った日だった。

ところで、高校の同窓生でない人間が1人いた。ヤリである。(彼は大学の同級生)
この男、すっかり溶け込んで、しまいにゃ、恩師のN先生に
「お前久しぶりだなあ〜」と頭を撫でられていた。
誰と間違えてるのか?


■第150話(06/26 SAT)

怒濤の5連チャンライブツアーが終わった。
放心状態なのである。何もしたくない状態なのだ。

思い起こせば、あれは6月12日。あの日から怒濤の日々が始まったのだ。(遠くを見つめる目)

シークレットライブなんて名討ってしまったが、都内某所、地域のコミニュテイセンターでのライブ。
毎度おなじみヤリと僕は機材をわんさか載せて会場へ。
都内でやるのは、1月に世田谷でやって以来なんでいささか緊張ぎみ。
しかも、後半はベーシストもやるのだ。

機材を運びいれた段階でもう息切れ。セッテイングで大汗。サウンドチェックではもうヘロヘロである。体力ねーなー。

お客さんは、地元のお子さん連れのお母さんが多く、コンサートに興味のないお子さま達は隣の部屋&通路でギャーギャー遊んでいる。なんだか、ちょっと、やりにくい。
トーク&ライブだからねえ。お話聞いてもらえないと、、、。

との心配をよそに120人(当初の予定は50にん、何でこんな増えたんだ?まあいいこっちゃ)のお客さんは、ちゃーんと聞いてくれてる。子どもさんも「飽きたよ〜」って顔じゃない。シドロモドロになりながらも、何とか終了。楽しかった!。

←サウンドチェック&リハ
←ライブ本番


今回はヤリにスライドと音響の2つのオペレートを頼んだ。予想以上のお客さんに、体を自由に動かせず、ず〜と同じ姿勢でいた彼に異変が起こってしまった。
「あっ!こ、腰が〜!」
危うし、ヤリ。この後、車で静岡まで移動だぞ!。大丈夫なのか?

続く。


■第149話(06/12 SAT)

いよいよ明日12日から20日まで、大小合わせて5個所の公演である。
(参照:Information)

その準備やら何やらで、慌ただしい日々が続き、なんだかあっと言う間に過ぎてしまった。
何せ5個所とも、公演時間、中身が違うのだ。
1度に5つのものを用意するのは
結構シンドい。頭の中がいまだに整理できていないまま、明日になってしまった。

今までは、前日になると急に怖じけずいて「ど〜しよう」とか言っていたのだが、
今回はそんな事言っているヒマもない。
こうなったら、一発勝負。ありのままを見ていただくしかない。

アガって、言葉につまったりシドモロドロになっても、それが今の僕なのだから
それを楽しんでもらえれば、それでいい。

そう思うとなんだか楽になってきた。

会場でお会いする皆さん、よろしくね。がんばりま〜す。


■第148話(06/10 THU)

関東地方もついに梅雨入りしてしまった。
僕の部屋はマンションの1階なので、湿気がすごい。
1年の中で最もユーウツな時期である。しかしながら、梅雨がないとお米や作物が成長しないのだ。
ひたすら作物の成長を願いつつ、我慢の季節なのだ。

平塚から戻って、ほどなくORITOくんのライブで福島の伊達町に行った。
伊達正宗生誕の地である。泊まりは飯坂温泉、遠足気分の楽しいコンサートだった。

東京に戻ると、怒濤のベンチャーズナイト2DAYSが待っていた。
前にも書いたけど、ベンチャーズなどのエレキインストが流行っていた頃、
僕は小学校の低学年だったので、僕の血にはない。
じゃ、何でやるの?と言われたらメンバー総勢10人、
ゲストも入れると14〜5名というハチャメチャ度が面白いからなのだ。

が、さすがに2日間ともなると、演奏する曲も多いし、無謀な企画「日芸ベーストリオ」の演奏もある。
前回までは僕はベースでアルペジオっをひたすら弾く、という役で、あんな太い弦をひたすらアルペしていた。
正直、手がつるのである。今回はベース本来のパートをやらせてもらったので一安心。
それにしても、先輩の六川、藤田両氏はホントようやるわ!。

とかなんとか言っても、この企画は面白い。8月も9月もやるらしい。

そんな怒濤の日々が終わって、穏やかな日常がやってくるはずだった。

がぁ、しかし、、続く。


■第147話(06/02 WED)

九州ツアーは終わった。がしかし、そのまま平塚(神奈川県)に移動。
キーボードが田辺から、石塚に交代。
残りのメンバーは、元気な石塚とは対象的にウツロな目(けっこうアヤシイ)のまま会場入りとなった。

1日目は、滞りなく終了。がっ!事件は2日目に起きてしまった。
本番直前に津久井くんの声が出なくなってしまったのだ。
最初は冗談でやってるんだと思ったくらい突然の出来事だった。
さっき(リハ)までちゃんと歌えてたのに、、、。

本番まであと30分。咽の復帰は見込めない。キャンセルする訳にもいかない。
ピンチである。かすかなしゃがれ声が出るのみ。
考えたら、この10日間、彼は連続して歌っている。ハードな移動をしながら、である。
咽が潰れるのも無理は無い。
僕らは楽器を弾いている方が多いから、彼の疲労度は僕らよりも、はるかに大きいに違いない。

みんなで手分けをして、歌う曲を振り分けた。僕も2曲歌った事ない歌を歌った。
MCも担当した。津久井のライブなのに、当の本人は歌いもしない。
喋りもしないステージをお客さんが不思議がらない訳はない。でも背に腹は変えられない。

さすがに「夏の日の1993」は彼が歌わないとシャレにならないだろう。
それを聞きたくて来てるお客さんが殆どなんだから。
最後の最後まで引っ張って、咽の調子が戻るのを期待もしたのだが、そのまま
「1993」を歌う場面になってしまった。

その時、僕の口が勝手に発した言葉は
「みなさん、今日は森進一バージョンでお聞きください。今日しか聞けません!」
ものは言い様である。ウソじゃないもん。

何とかかんとかライブは終了。
お客さんには悪い事をしたけど、みんなで力を合わせてやれば
凄い団結力になるって事を経験できた。
ピンチは新しい力を生むチャンスなのだな(強引かな?)



■第146話(05/28 FRI)

やっと、怒濤のベンチャーズナイト2DAYSが終わったよ〜ん。

あの狭いステージに総勢12名。よくぞやり遂げた!。みんなエライ!。
それも書きたいんだけど、まずは九州ツアーの続編ね。

3日目、鹿児島である。夕べからの雨がまだ降っている中、朝もはよから鹿児島に移動である。
伊万里、大野城と連チャンで疲れはすでに隠せない状態。
それでも行くのだ!。働け!バンドマン!。

できたばかりの九州新幹線に乗れるってんで、期待度大。
ホテルから乗り込んだタクシーの運転手さんに、博多駅の九州新幹線側の入り口まで、と頼むと、返って来た言葉に一同ガクゼン。
「お客さん!九州新幹線は博多まで来とらんよ!」
「、、、、、、へ????、、、」そうなのである。
九州新幹線は熊本の八代〜鹿児島間で開通はしたものの博多までは来ていないのであった。
よ〜く切符を見ると八代までは新幹線リレー号と書いてある。
なんだかよく分らんまま、リレー号とやらに乗車。席につくやいなや爆睡。

気がつくと、八代だった。
となりのホームにはピッカピカのしんかんしぇ〜んが停まっているではないかっ!。
乗り換えて席に座ったと同時に出発。なるほど!リレー号だわ。
新幹線の中はというと、これまたピカピカである。
いつも乗ってる東海道新幹線とは作りのコンセプトからして違う。
洗面所の入り口いいたっては、ノレンだもの。全体に「和諷」を意識した作りで快適でありました。
っても殆ど寝てたのだが。

駅につき、今日のホテル、いわさきホテルザビエルという名前のホテルに荷物を置き、共演する地元バンド「リボルバー」のリーダーM田さんに会いに、彼の経営する喫茶店に。
御挨拶のあと、会場入り。
昨年秋に柳さんで来たところである。その時も雨だった。雨男は僕か?岡澤か?
PAオペレーターの女の子(名前は分らない)とも再会。リハもスムーズに終わる。

メシを食おうと、繁華街に。どうせなら旨いラーメンが食いたい、と満場一致で「和田屋」というお店へ。
メニューをみると、「しょうゆラーメン」「みそラーメン」「普通ラーメン」とある。
「普通ラーメン」とはなんぞや?よく見ると、当店のスープはしょうゆ味です。と書いてある。
その横には、当店名物みそラーメンとも書いてある。さっぱり訳がわからん。
しょうゆ味の店なんだから「普通」はしょうゆであろう。
が、しょうゆラーメンというメニューがあるのだから「普通ラーメン」はしょうゆではなかろう。
しかもしょうゆ味の店の名物がみそラーメンとは?????

そんな事を考えても仕方ないので「普通」を頼んだ。しょうゆ味トンコツであった。旨かった。

ライブには100にんくらいのお客さんが来てくれた。
個人的には岡澤の「ひまわり」という曲に感動した。
岡澤、ソロアルバム出そうぜ!と言いたくなったので、言った。断られた。いつか企ててやる(笑)
いいコンサートだったと思う。
舞台も広くて久しぶりに動き回れて楽しかった。お客さんも喜んでたみたいだし。

Photo : なおみさん

津久井くんのコンサートなのに、カクタスのCDも清水のバンド、シーマスのCDも僕のCDも売れた。
もちろん津久井くんのは飛ぶように売れた。嬉しい。
ライブの出来がよかった、というバロメーターになるからね。

Photo : ポール前原さん

打ち上げでは、フグをごちそうになり(ありがとうございました)柳さんの時に知り合ったシノさんという人のお店で2次会。
秋にお世話になった、なおみさんとお友達のY先生御夫婦と歌声喫茶状態で夜は更けていくのであった。
駆け足の九州ツアーだったが、今回もいろんな人のお世話になった。
こういう人のつながりは、大ツアーをやってた昔では考えられなかった。
予算の乏しい今の方が、こうやって楽しいツアーができる。来てよかった。
また九州にきます。みなさんありがとう。

さてさて明日は羽田に飛んで、そのまま平塚2DAYSである。
一体この体がもつのであろうか?

                              おしまい。



■第145話(05/19 WED)

九州ツアー2日目。今日の会場は福岡市郊外にある大野城クマオホール。
ここは、カクタス時代からずっと世話になってるクマちゃんこと久間生さんのお店。

なんせ寝たのが朝の7時だから、昼に起きても眠い。体がボーっとしたままである。
しかし、昨日の部屋飲み会は面白かった。かつ有意義であった。
くだらないバカ話の隙間に見えかくれする、ミュージシャンとしての存在理由。
20年以上この仕事を継続させてきた男たちの本音。
それは、この僕が日頃思っている事と大差がないように感じ取れた。

来てくれるお客さんを楽しませたい。お客さんの笑顔が見たい。
そのためには、ミュージシャンが楽しくなければ!。そうだ、笑顔が足りない!。
、、というコトで
テーマは「スマイル」という事になった訳である。


しかし、ライブが始まったら、意識的に笑えるもんじゃあない。
曲と曲のあいだのMCは「スマイル、スマイル!」と声をかけあって、その瞬間だけ
ぎこちない営業的スマイルになるのがオチである。
まあ、それができてたら芸能人になれてたな。
自然に出てくるスマイルが一番いいのである。

ライブは滞りなく終了、そしてクマオホール恒例、打ち上げライブのはじまりである。
カクタスの時もそうだったのだが、ライブ終了後、希望者は打ち上げに参加できる。
お客さんと出演者のコミニュケーションの場なのだ。そして歌いたいやつは、ステージで
勝手に好きな曲を歌える。演奏はできる奴がやりたい楽器を弾いてよし!という
なんでもあり状態になるのだ。
いつもは楽しいのだが、今日は疲れているのでノリが悪い。
それでも昭和歌謡ヒットパレードが始まった。ちゃんと譜面が用意されていた。
譜面が用意されていると、つい弾いてしまうミュージシャンの悲しいサガ。
しかもなつかしの昭和のうた、となるとあえて暗そうにハコバンモードで弾いてみたりを
楽しんでしまうあたり、いいんだか悪いんだか判断不能な感じである。
でもブルーライトヨコハマは燃えてしまった。今度はちゃんと弾こう(またやる気なのか?)

そうして夜中の2時を回る頃、大雨の中ホテルにボロボロになって帰ってきたのであった。
明日は鹿児島でライブである。こんな状態で演奏できるのだろうか?次号へ!!。


ここで番外編くまちゃんライブレポ!!


■第144話(05/15 SAT)

行ってきましたよ〜。九州珍道中。
あ〜オモロかった!。そんでもって疲れたあ〜〜!。

1日目。羽田空港9時30分集合。京浜急行が遅れ、いきなり遅刻。
出鼻くじかれる。でも平気。だって男の子だもん!。
福岡空港には、クマオホールのクマちゃん夫妻がお出迎え。
車をお借りして、いざ!伊万里へ。ナビをかって出たものの、助手席ですぐに熟睡。
ひんしゅくをかう。でも平気!男の子だもん。

伊万里は、去年「音画物語」を上演して以来の訪問である。中村パパ&奈美の住む町。
会場のR-HOUSEに着くと満面の笑みでパパ奈美が迎えてくれた。
R-HOUSEの原田さん、去年のスタッフだった小田さんとも再会。

ライブには50人ほどのお客さんが来てくれ、「夏の日の1993」から快調に飛ばす。
初公開の岡澤曲「ひまわり」もいい出来である。
2部では、ビートルズコーナーから、僕の曲へと、これまた快調である。
ベースを弾きながらのボーカルは、最近では板についてきたみたいで、歌っていて気持ちがいい。
お客さんの反応もいいようだ。

津久井くんは、その昔、原田さんが東京にいてギターを弾いていたころに
随分世話になったようで先輩後輩の仲だそうだ。
僕が中村一家と仲よくなった経緯と違うところで、
こうやって繋がるのはなんとも不思議な感じである。

津久井くん 岡澤くん 清水くん
田辺くん 田辺っち&奈美ちゃん
写真撮影:奈美パパ&奈美ちゃん  Thanks m(__)m これ奈美パパ


ライブ終了後、打ち上げもそこそこに、福岡へ移動。ホテルは福岡にとってあったのである。
1時間半かけて移動。腹がへったのでメンバー全員で夜の街へ。
帰ってきてからも、なんだかもの足りず、部屋飲みへと突入。
会場は僕と清水の部屋になったもんだから、大変。眠たくても寝れないのである。

結局解散したのは朝の7時!。眠いよ〜。今日のクマオホールはいったいどうなるん
だあ?  次号へ続く。