自在放言 208


美しい日本語を破壊する者

両陛下のサイパン島ご訪問に当たって 我国の代表的な新聞が社説などの記事を書いている。それ等の記事からつまみ出した内容を以下に示す。大新聞の書く文章は我国の国語に与える影響が大きい。

これを見ると、新聞社によっては敬語を知らぬのか、敬語対象者ではないとして使わぬのか分からないが、敬語を用いるべき所に用いていない。これは美しい日本語を破壊する行為と言わざるをえない。


読売新聞社説(6月27日)から
天皇、皇后両陛下が・・・サイパン島を訪問される。  天皇陛下はかねて・・・と希望されてきた。   即位10年に際しての会見で「・・・」と述べられている。  (天皇は)「・・・」とも語られている。 お二人は硫黄島へも出掛けられている。  両陛下は・・・の慰霊碑などを訪ねられる。  天皇陛下は・・・繰り返し強調されてきた。   陛下は身をもって実行されている。

産経新聞主張(6月29日)から
天皇、皇后両陛下が サイパン島訪問の旅を終えられた。 今回のご訪問は・・・慰霊されるのが目的であった。  天皇が足を運ばれたのは・・・初めてだった。  両陛下は・・・頭を下げられるとともに、・・・耳を傾けられた。  ご訪問に対し・・・両陛下のお姿に感激の声をあげていた。

朝日新聞社説(6月27日)から
両陛下がサイパン島を訪れる。   慰霊の旅にふさわしい静かな訪問だ。  天皇は「・・・」と語ってきた。  天皇は「・・・」と答えている。  (天皇は)硫黄島や広島、長崎なども訪れた。  両陛下は三つの碑を訪れ、それぞれに花をささげる。  両陛下はそこに立つことが自分たちの務めだと考えたのであろう。  両陛下の訪問は・・・激戦地の悲惨な過去に向けさせた。    天皇が足を運ぶことで・・・記憶が呼び覚まされる。

毎日新聞社説(6月28日)から
両陛下は三つの碑を訪れて供花する。  両陛下の海外訪問は・・・相手国の招待を受けて実現する。   両陛下は・・・「スーサイド(自決)・クリフ」も訪ねる。   両陛下が供花するのも、犠牲者の霊を慰めたい、という気持ちの表れだろう。  昭和天皇も両陛下も参拝していない現実もある。  両陛下は・・・東京下町を訪問し、平和を祈った。  悲劇の現場へ足を運び「祈ること」を行動で示しているといえよう。

毎日新聞記事(6月29日)から
サイパン島を訪問した天皇、皇后両陛下は・・・羽田空港に帰国した。  海外訪問は天皇としての活動をさらに広げた側面もあったが・・・。  天皇陛下は「・・・」と強い決意を語り・・・表情を崩すことはなかった。    天皇・皇后両陛下は傘もささずに拝礼した。  両陛下の慰霊目的の訪問は・・・状況にある。    両陛下の「気持ち」をかなえるための課題はなお大きい。


朝日新聞と毎日新聞とは我国の象徴である天皇・皇后両陛下に対して全く敬語を使っていない。このことは前から知れ渡った事であるが、朝日と毎日には両陛下に対する敬意など微塵も感じられない事がよく分かる。

(2005/07/10)
 
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