真壁のひな祭りを訪ねて
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今回の松本さんの作品は 茨城県桜川市真壁町の今年のひな祭りを撮った写真をデジタル処理したものです。松本さんは真壁町のひな祭りがいたく気に入ったようで 今年は2度訪れているそうです。
今回の東日本大震災では真壁町も多大な損害を被ったようですが 一日も早い復旧を祈っております。
尚 コメントを付ける関係上アルバム形式で掲載していますが、コメントの内容は松本さんから頂いた情報と桜川市の真壁のひなまつり公式ホームページなどをもとにしています。
 
 茨城県真壁町のひな祭りを訪ねて 

 真壁町は平成17101日に旧真壁町・旧岩瀬町・旧大和村が合併し桜川市に含まれ誕生しました。

 茨城県西部、筑波山の北側に位置し、周囲には北の高峯・富谷山、東の雨引山・加波山から南の筑波山に連なる山々に囲まれ、平野部のほぼ中央を桜川が南下しています。 この桜川は古くから桜の名所として有名で『西の吉野と東の桜川』と言われ、世阿弥の謡曲『桜川』でも有名です。

 これらの山々から採取される真壁御影石による石材加工業、八百年の歴史を持つ関東では唯一の梵鐘の鋳物工場や肥沃な平野部の農業など、自然の恵みを活かした良質の地下水を利用した、醸造酒や醤油などを産出しています。
 歴史は古く真壁氏が城を平安末期の1172年に築城したことに始まる。城下町として栄え、旧市街地には江戸時代の町割りの中に土蔵、見世蔵、門など数多くの歴史的建造物が残存しており、平成八年に創設された国の登録文化財制度を活用し、築五十年を超えた住宅、蔵、煙突、橋など幅広い建造物は、文化庁の登録文化財建築物に登録され、その数は104棟が登録文化財として登録されています。 この数は、京都市、愛知県犬山市に次いで全国で3番目の数となっております。

 平成二十二年には桜川市真壁地区が国の重要伝統的建造物群保存地区(17.ha)として茨城県で初めて選定されました。

 平成十五年から町おこしの一環として各家や商店などによる『真壁のひなまつり』が二月四日から三月三日まで催行され、多くの観光客でにぎわっています。

 今年のひなまつりは192ヶ所の商店、家が参加され、年々参加する方々は増えつづけています。 ひな人形の年代は、江戸時代から明治、大正、昭和、平成の長きに及び、材質には和紙、古布、石、竹、ステンドグラスなど多種多様。 蔵の中に飾る真壁蔵飾りをみて豪華絢爛に驚嘆し、魚屋のショーケースにひな人形が飾られたりるのを観て驚き、階段に並べられたひな人形など、各家や各商店で飾り付けを工夫し、趣向を凝らした人形を観るのが楽しみです。

 観光客の好奇心は、次はどのような建物で、雛人形はどのようなものか真壁の町内を時間を忘れ走り回ります。 その合間に、そばを食し、百年以上の歴史がある醸造元で旨い酒を飲んだりして、タイムスリップした時間を満喫しています。 一日ではすべてを観ることは難しく、一度ひな祭りにきた観光客はリピーターが多いのもうなずけます。

 三月十一日の東日本大震災で、真壁町も、その歴史ある町並みも震災により多大なる損害を受けましたが、現在地域住民の方々が一体となり復興に取り組んでいます。

謹んで地震被害のお見舞いを申し上げます。 
一日も早く復旧されることを、心よりお祈りいたします            松本アキラ

桜川を越えると桜川市に入ります。桜川は桜の名所としても有名で 「西の吉野と東の桜川」とも言われるほどです。尚 桜川は現在の市名(桜川市)の由来になっています。
平成17年に旧真壁町と旧岩瀬町・旧大和村が合併し桜川市となりました。
豊富で良質な地下水で名産の児玉スイカや清酒でも有名です。
桜井家住宅。 桜川市真壁町は古くから城下町として栄え、旧市街地には江戸時代の町割りの中に土蔵、見世蔵、門など数多くの歴史的建造物が残っています。
明治時代の建物で醸造屋を営む。 現在も昔の商店の面影が階段や引き出し、土間などに残る。
真壁で五日前に訪れたおり写真を撮らせていただいた方に再度偶然会った時のスナップだそうです。
江戸末期の土蔵。 1833年(天保四年)の台風災害のとき「お助け蔵」であったと伝えられる。
平成14年暮れ 町おこしを考える数名の住民有志らの「街中におひな様を飾ろう」という発想から町の住民が自主的におひな様を飾り始めたのが始まりのようです。
最初40軒が今では約170軒におひな様が飾られるようになったそうです。
門の隙間か這い出た笹の葉。 真壁のひな祭りは「和の風」と名付けられました。「おひな様を通して、和の文化、和む心、人の和が広がってほしい」との思いから付けられた名称です。
町割りの中には約300棟を超える見世蔵、土蔵、門などが軒を連ね、その内の104棟が国の登録有形文化財に登録されています。
橋本旅館内の大きなおひな様。 住民の方たちが自宅やお店に飾ったおひな様で観光客の人たちを ”おもてなし” します。
旅館伊勢屋。
日本の懐かしい心の風景を見ることの出来るところです。
現在ではひな祭り期間中 観光客も10万人を超えるようになったそうです。
観光客はリピーターが多いそうです。真壁は ひな祭りの他 伝統工芸品である石灯籠を灯す「まかべ夜祭」があります。
タバコ屋さんにも梅飾り。
見世蔵の薬局。
江戸から明治、大正、昭和、平成までのひな人形が飾られています。
蔵も多い。
これは魚屋のショーケースに飾られたひな人形のようです。
古い町並みですが新しいビルもあります。
お土産屋さんにも手作りひな人形。真壁の和菓子も有名。
これも登録文化財の建物のようです。
真壁の住宅街にもひな祭りの飾りつけ。
青空の下の朽ちはてた旧真壁駅と その前のサイクリングロード。

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