東京江戸散歩 写好倶楽部     Gallery I 羽田七福神巡り

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コロナ自粛で東京江戸散歩も 今年1月葛西臨海公園に行って以来半年以上行われず、このGallery I もちょっと寂しいので、2020年7月11日に羽田の七福神巡りをした時の写真があるので掲載することにした。写真仲間と久しぶりに飲もうと言う話になったが、不要不急の外出なので、羽田の七福神巡りでコロナ退散を祈願して歩いた後に 七福神巡り成就を祝い飲むという名目で決行された。当日は途中雨が降ったりして、あまり良い写真は撮れなかったが、七福神巡りの後は久々に深酒をしてしまった。
長梅雨の後は猛暑日が続き、不要不急の外出をしようにも出来ないような日々が続いたが、ようやく今日(8月23日)猛暑日も連続14日で終わったようだ。 しかし これからは台風シーズンで近頃の気候変動による災害の事を考えるとちょっと不安だが、また元の日常に戻れることを願っている。

日時: 2020年 7月11日 

行き:京急空港線 穴守稲荷駅 穴守稲荷神社~白魚稲荷神社~五十間鼻~玉川弁財天~鷗稲荷神社~羽田の渡し跡
            ~羽田神社~高山稲荷神社~重幸稲荷神社~妙法稲荷神社~東官稲荷神社 約6キロ
帰り:京急空港線 糀谷駅

穴守稲荷駅

写真友達(飲み友達?)と「大田区の魅力再発見ウオークマップ」を基に羽田七福神を巡る。
駅の看板に”駅”と言う字が無ければ、一瞬 この先に稲荷神社があるのかと錯覚させるような駅の入り口。
駅前のマスク姿の”コンちゃん”

稲荷神社のシンボル”コンちゃん”にもマスク。
穴守稲荷神社鳥居

駅から穴守稲荷神社に向かうと、生憎 雨が降ってきたが、このまま進むことにした。
手水舎の先の変なビル

羽田タートルスカイフィールド フットサル広場に面しているビルで、窓が一つもない壁の様にそそり立つ変なビル、詳細は不明。
穴守稲荷神社(航空安全)

今回は通常の羽田七福神巡りとは逆のルートを取ったので、最初の神社が穴守稲荷神社になった。
巡る7社は全て稲荷神社であるが、途中 別格として弁財天が1社含まれて計8社の八福神巡りである。
尚 通常の七福神巡りは「恵比須様」や「毘沙門天」などの福の神を祀っているが、稲荷神社なので、それぞれの社の御朱印があり、ご利益が叶えられるようになっている。穴守稲荷神社の御朱印は「航空安全」である。
穴守稲荷神社の朱色の千本鳥居

この先の奥の院から階段を上り、上社に向かう。
上社

穴守稲荷神社は以前来たことがあるが、屋上にある上社には初めて来た。
奥の宮の狐塚

ここの狐は、駅で見かけたコンちゃんとは違い、怖い顔をしている。
ここの「お砂」を玄関などに撒くと所願がかなうと言うので、「お砂」を少し持ち帰る。
穴守稲荷の黒いネコ

穴守稲荷を後にすると、黒い狐ではなくネコがお見送りしてくれた。
白魚稲荷神社(無病息災)

次の七福神白魚稲荷神社に到着。ここは昔よくサイクリングでこの前を通ったことがあるが、小さな稲荷神社である。
弁天橋の平和の大鳥居と瞑想する人

この大鳥居は元は羽田飛行場にあった穴守稲荷神社の大鳥居で、戦後の強制摂取で、ここに移設されたと言う。この大鳥居には数々の不思議な逸話が残っており、二度と戦争を起こさないと言う誓いの鳥居である。日本には平和の大鳥居は2カ所あり、あと一つは箱根の芦ノ湖にあるらしい。

五十間鼻無縁仏堂

関東大震災や東京大空襲の折には、かなりの数の水難者がこの辺りに漂着したことから、この堂を建て お祀りし、水難祈願と水難者の供養を行っていると言う。

五十間鼻辺りの干潟にいた大きな鳥(サギ)
五十間鼻より大師橋方面を望む
干潟で遊ぶ親子

この辺りは 以前はアサリの潮干狩りで有名で、遠方より採りに来ている人もいた。
福守稲荷

玉川弁財天に行く途中見つけた お稲荷さん、羽田七福神の一つかと思ったが、含まれていない小さなお稲荷さん。社の由緒等は不明。
別格 玉川弁財天(金運長寿)

本尊は江の島の巌屋弁財天と同体とある。もともと古くからここにあった羽田水神社の土地に移設されたと言うが、水神社より大きな敷地を陣取っている。
この辺りは戦後の強制接収で現在の羽田飛行場辺りより移設された物が多々ある(住んでいた住民も強制退去されたそうだ)。
玉川弁財天横の 羽田水神社

玉川弁財天横にひっそりと鎮座する羽田水神社と、その前に鎮座する赤い帽子の人。
ボルダリングする子

多摩川沿いの道より玉川弁財天に降りる土手は子供たちのボルダリング場になっている様だ。自分もやってみようと思ったが、出来なかったら子供たちに馬鹿にされそうなので止めた。
途中で見つけた赤いザクロの実
赤煉瓦の堤防跡

大正7年から行われた多摩川の氾濫を防ぐために造られた堤防跡が、道路沿いに1キロ以上続く。
鷗(かもめ)稲荷神社に向かう。
藤崎荷神社

鷗稲荷神社に行こうと思っていたが、道に迷い途中見つけた稲荷神社。
羽田七福神には入っていないが、既に これで二社 羽田七福神に入っていないお稲荷さんを見つけたことになる。それにしてもこの辺りは稲荷神社が多い。
鷗稲荷神社(開運招福)

近所の住民の方々に聞いて、ようやく発見した。この辺りに住んでいる人でも場所を特定するのは難しい所のようだ。
鷗稲荷神社の名の由来は漁師たちが祈願すると鷗が飛来し、大漁になった事から鷗の名が冠されるようになったと言う。鳥居前の羽田道は、羽田七曲がりの一つであり、羽田弁財天への参詣の路であり、江戸へ魚を運ぶ道でもあった。
羽田の渡し跡に向かう途中見かけた黒猫

この辺りは黒猫が多い。
羽田の渡し跡 碑

羽田の渡し(六左衛門の渡し)は川崎大師参詣の要路で、昭和14年大師橋が開通されるまで利用されていた。
羽田の渡し跡より 大師橋下に川崎方面を望む
大師橋下でスマホを見ながら、ゲラゲラ大笑いしている仲良し
羽田神社

ここは羽田七福神には含まれていないが、羽田地域の氏神様で、羽田まつりは有名である。
羽田神社本殿

例大祭の羽田まつりではJALやANAがバックアップして盛大に執り行われるが、コロナの影響で今年は中止となり、航空会社も大打撃をこうむっているようである。
コロナ退散を祈願する。
羽田富士

明治初期に造られた築山で、大田区の文化財に指定されている。
羽田神社を後に高山稲荷神社に向かう。
高山稲荷神社(学業成就)

中村天祖神社の横の方に赤い鳥居が見えるのが、中村天祖神社の末社である高山稲荷神社である。鳥居の前でたむろしていた近所のおじさんたちとコロナのことなど雑談する。
重幸稲荷神社(開運長寿)

多摩川の洪水に悩まされていた住人たちが、田畑の守護と五穀豊穣を願って祀ったと言う。道路を挟んで反対側にセブンイレブンがあるので水分補給したら、また雨が降ってきた。ここまで来たので最後の七福神まで決行することにする。
妙法稲荷神社(招福厄除)

江戸時代水害からの復興祈願のため京都の伏見稲荷大社の御分霊を勧請して創建されたと言う。氏子と思われる人が、昔あったお大きな稲荷さんが眠っていると言って、境内にある狐塚を教えてくれた。
萩中神社(天祖神社)

今日 最後に訪れる東官守稲荷神社がこの境内にあるようだ。本来は羽田七福神巡りの一番目のようだが、途中天候によっては断念することも考え、穴守稲荷神社を最初にして逆回りで来たが、何とか全て巡ることが出来そうである。

東官守稲荷神社(身体安全)

当時この辺りの住民は漁をする人が多く、海上安全祈願して祀られたと言う。御朱印が「身体安全」なのでコロナから守ってくれることを祈願して羽田七福神巡りを終える。
この後祝杯を上げに、久しぶりに行きつけの居酒屋に行ったが、高齢者は我々だけであった。
日本の国民性からか自主規制が徹底されているせいか、他の幾つかの国の様にコロナによって深刻な状況にはなっていないが、なかなか収束する気配もない。 他の国々が集団免疫を獲得して自由になっても、その時 我々だけが 相変わらず自主規制を守り、不要不急の外出を控え マスクをしているのではないか等と妄想する。

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