東京江戸散歩 写好倶楽部     Gallery I 円融寺から碑文谷池へ

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2020年2月の東京江戸散歩がコロナウイルス騒動等で中止になり、ジムに行くのも様子見で 家でゴロゴロしているのも身体に良くないと思い、写真仲間とあまり電車に乗らないで済む近場を散策することにした。2月24日西小山駅で落ち合い、立会川緑道を碑文谷池まで歩き、彼の住んでいる自由ヶ丘まで行くことにした。実はこのルートは以前(2010年8月6日)に今回とは逆のルートで自由ヶ丘の立源寺から出発し円融寺まで歩いており、写真も残っているのだが、暑かったせいか道中の記憶があまりない。覚えているのは この年の夏の暑さのせいかセミが道端に何匹も転がっているのを見たことだけは鮮明に覚えているのだが。。  一応2010年8月に撮った写真も一部掲載することにした。

日時: 2020年2月24日 (2010年8月6日)

行き:東急目黒線 西小山駅 円融寺~正泉寺~碑文谷八幡神社~すずめのお宿~サレジオ教会~碑文谷池~
         常円寺~東光寺~氷川神社~立源寺~自由が丘 約9キロ
帰り:東急大井町線 自由が丘駅

羅刹橋

西小山駅を出て 立会川緑道に向かうと、昔立会川に架かっていた橋の名残「羅刹橋」の標識が眼に入った。品川宿の辺りでは立会川を直に見ることが出来るが、この辺りでは立会川は既に暗渠となっており、碑文谷八幡神社まで桜並木の緑道となっている。
紅梅と狸

立会川緑道脇の紅梅が咲いているお宅の庭に狸の彫像が所狭しと並んでいたので一枚。
新橋

この緑道には「雪見橋」、「月見橋」、「富士見橋」等 他の地でも良く見かける橋の名前を、碑文谷八幡神社に行く間に9ヶ所程見ることが出来る。
桜の時期に散策した方が良かったかもしれないが、緑道の桜はかなりの老木で、後数年で植え替えられるのではなかろうかと思った。

桜の頃の立会川緑道の写真はこのHPの東京フォト歳時記「花の地図巡り」の「目黒・世田谷お花見スポット」にも少し載っている。
ミニ ワールドスクウェア?

立会川緑道脇のお宅に、五重塔など平安京等の伝統建造物のミニチュアが家を取り囲むように並べてあった。商売用なのか、趣味で置いてあるのかは不明。
円融寺山門

慈覚大師によって この地に開山したと伝わり、天台宗法服寺がその始まりと言う。鎌倉時代一時期 日蓮宗に改宗していたが、元禄11年天台宗にもどされたと言う。
円融寺仁王門

両脇の仁王像は足利時代の作で、黒漆塗りなので「碑文谷の黒仁王さん」として江戸の人々に親しまれていたそうだ。
  円融寺釈迦堂(本殿) 夏編

室町初期の建築で、都内最古のものとされる。

(2010年8月6日)
円融寺釈迦堂(本殿) 冬編

唐様の優美な建物様式である。
円融寺境内に咲いていた白梅

近くの正泉寺に寄ることにするが、行く途中にある「碑小学校」の読み方が「いしぶみしょうがっこう」と読むのには驚いた。
正泉寺

浄土宗の古刹で、芝増上寺の末寺。墓地には「浮世風呂」や「浮世床」で知られる江戸後期の戯作者 式亭三馬の墓がある。

立会川緑道に戻る。
碑文谷八幡神社

立会川緑道を進んで行くと、最後に碑文谷八幡神社の参道に入る。
碑文谷八幡神社社殿

鎌倉時代の創建で、旧碑文谷村の鎮守。社殿脇には「碑文谷」の名の由来となった室町期のものと推定される梵字を刻んだ「碑文石」がある。

神社裏方面にある「すずめのお宿公園」に向かう。
すずめのお宿緑地公園の竹林

昔は良いタケノコが沢山採れたと言うが、公園になっているので現在は採取できない。
すずめのお宿緑地公園由来碑

ここは昭和の初めまで目黒地域でも有数の竹林で、無数のスズメが朝早く何処へか飛び立ち、夕方戻ってくるので、何時しか「すずめのお宿」と呼ばれるようになったと言う。この土地の所有者で長く一人暮らしをしていた角田セイさんが亡くなった後、その遺志を継ぎ緑地公園として整備されたとある。
すずめのお宿緑地公園にある古民家

自由が丘辺りの旧衾村の名主栗山家の母屋が移築されたものである。
サレジオ教会

昭和22年創建のローマ・カトリック教会。松田聖子ちゃんの結婚式で有名だが、聖堂内には江戸初期に処刑された切支丹殉教者の「悲しみの聖母」の油絵が掛けられている。絵は東京江戸散歩でも訪れた小石川茗荷谷の切支丹屋敷に幽閉され殉教したイタリア人宣教師ジョバンニ・バチスタ・シドッチが所有していたものだが、ここのは複製で、現物は上野の東京国立博物館にあると言う。

近くの蕎麦処「朝日屋」で昼食。
碑文谷池公園

碑文谷池(三谷池とも言われていた)は立会川の源流でもあり、昭和初期には近隣の水田灌漑の池として重用されていたと言う。
かっては野鴨が多く飛来し、将軍家の御鷹狩場でもあった。
碑文谷池 夏の日差し

(2010年8月6日)
碑文谷池 中の島にある厳島神社

池に浮かぶ中の島には、碑文谷村を知行地としていた旗本神谷氏が奉納したと伝わる弁財天が祀られている。
洗足池の中の島(弁天島)にも弁財天があるのを思い出した。
厳島神社弁財天脇の大きな石塔

弁財天があるので碑文谷池は弁天池とも呼ばれているそうだ。
交差点にミステリーサークル?

道路反射鏡に陽が当たって出来たサークルでした。
常円寺

安土桃山時代創建の日蓮宗の古刹。
常円寺本堂脇の妙見堂には妙見菩薩と七面天女の像が祀られている。
妙見菩薩?

これが妙見菩薩であろうか、随分怖い顔をしている。
境内には広島の西連寺にあった被ばく地蔵があると言うので探したが、見つけることが出来なかった。
常円寺のイチョウの大木 冬編

この寺のイチョウは雌のイチョウで、東光寺の雄のイチョウと合わせて「夫婦イチョウ」と呼ばれている。
常円寺のイチョウの大木 夏編

(2010年8月6日)
東光寺

世田谷城主吉良治家が、早逝した嫡男の菩提を供養するために創建した曹洞宗の禅刹。足利の流れをくむ世田谷吉良氏の墓がある。正面に境内にある雄の大イチョウが見える。

(2010年8月6日)
   氷川神社 夏編

旧衾村の鎮守。江戸時代から癪(腹痛)封じのご利益があると信仰されてきたと言う。

(2010年8月6日)
氷川神社 冬編

毎年9月19日に古式豊かな神楽「剣の舞」(八岐大蛇退治)が奉納される。
立源寺(りゅうげんじ)参道と山門

寛永元年日運によって創建された日蓮宗の寺院。

(2010年8月6日)
立源寺 日蓮上人像

毎年2月10日に この日蓮上人像の前で行われる水垢離が有名で、何度か撮りに来たことがある。

(2010年8月6日)

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