東京江戸散歩 写好倶楽部     Gallery I 池上本門寺から洗足池へ

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地元と言うことで敬遠されていたのか、江戸散歩でまだ選ばれていなかった「池上本門寺から洗足池へ」のルートを、2020年2月9日 池上梅園に梅を撮りに行く機会があったので ルートを少し変更して歩いてみた。池上梅園の梅はまだ5分咲きでだったが、今年は暖冬で咲くのが早まったのか 紅梅は花が既に痛み始めていた。池上本門寺は節分やお会式で良く訪れるし、洗足池は犬の散歩等で毎日のように歩いているので新鮮さは無いのだが、それでも本門寺からは富士山が奇麗に見えたり、河津桜のインコウや梅にメジロ等も撮ることが出来たのは収穫であった。

日時: 2020年2月9日 

行き:東急池上線 池上駅 ~照栄院~本門寺~池上梅園~子安八幡神社~洗足流れ~洗足池~大岡山
         約7キロ
帰り:東急大井町線 大岡山駅

本門寺通り

池上駅で下り、本門寺通りを進み 葛餅の「池田屋」と「相模屋」の所から呑川を渡り、本門寺に向かう。
照栄院

本門寺の山門を潜る前に、照栄院に寄る。
この脇から妙見坂を上がった所に、照栄院にあった檀林の守護のために祀られた妙見菩薩が安置されている妙見堂がある。
照栄院境内に咲いていた真っ赤な実
  妙見坂

階段脇の早咲きの枝垂れ桜はなかなか見事で、何度か写しに来たことがある。
本門寺総門から此経難持坂を望む
此経難持坂

肥後熊本城主加藤清正が寄進した96段の石段。何度も往復して足腰を鍛えている人がいたが、ここはよく学校の体育クラブの若者たちのトレーニングにも利用されている。
石段中ほどに梅が咲いているようなので行ってみる。
河津桜とインコウ

よく見ると梅ではなく河津桜だった。野生のインコウが花びらの蜜を吸っては、花弁を地面に落としている。
此経難持坂の河津桜

インコが2,3羽いて、2,3日中には丸裸にされそうである。
池上本門寺仁王門

お会式の万灯がくぐれるように、梁桁を通常より高くしているそうだ。
日蓮聖人説法像

日蓮の像は日蓮宗の寺ではよく見かけるが、この像は高さ3.4メートル、重さ約1トンの堂々たる日蓮像である。
池上本門寺大堂

参拝後、左手の方で写真を撮っている人達がいたので行ってみる。
  本門寺境内より富士山を望む I

本門寺境内より富士山が見えた。
本門寺境内より富士山を望む II

近くで写真を撮っている人に聞くと、ここから富士山がこんなにクリアに見えるのは珍しいと言っていた。
仁王門横のお掃除地蔵

冬で寒いのか赤い帽子を被って、手袋を履かせてもらっています。
本門寺五重塔

関東に4基現存する幕末以前の五重塔のうち、一番古い塔であるが、平成13年に全面修復が終了し、全容を一新した。
池上会館の屋上展望台に上ることにする。
池上会館の屋上展望台より本門寺五重塔を望む

この展望台の一階までは池上会館よりエレベーターで来ることが出来るので、此経難持坂を上るのが困難な人には有難い。
池上会館屋上展望台より富士山を望む

ここからダイヤモンド富士が見えるのは何時頃だろう等とふと考える。
本門寺大堂横の白梅

力道山の墓に向かうことにする。
プロレスラー力道山の墓

本門寺にはこの他、明治の文豪 幸田露伴、歌舞伎俳優の松本幸四郎等多くの著名人の墓がある。
本門寺本殿

普段お参りは大堂で行い、本殿まではなかなか足を運ばないのだが、この裏に日蓮聖人御廟所がある。
本堂横の朗峰会館奥には小堀遠州により造園されたという池泉回遊式の日本庭園 松濤園があり、勝海舟と西郷隆盛の江戸城無血開城の会見が行われた所でもある。なお園の一般公開は5月の一時期などに行われているが、普段は入園出来ない。
多宝塔

日蓮聖人御入滅の折の御茶毘(だび)所であり、大型の多宝塔として、全国的にも貴重な遺構である。
南之院の枝垂れ梅

大坊坂を下り、池上梅園に向かう。
  池上梅園

まだ満開とは言えないが、そこそこ咲いていた。65歳以上は入園無料である(大人100円)。
ところで大田区の区の花が「梅」と言うのは知らなかった。なお区の木はクスノキで、区の鳥はウグイスだそうだ。
  池上梅園

紅梅は既に花が痛み始めていたが、白梅はこれからである。
園内の茶店で甘酒を一杯。
池上梅園の白梅 I
池上梅園の白梅 II
池上梅園の紅梅
池上梅園で見つけた福寿草
白梅とメジロ

メジロが何羽も白梅の蜜を吸いに飛んで来るのだが、すばしこくてなかなかスナップ用のカメラでは良いショットが撮れなかった。
池上梅園を後に子安八幡神社に向かう。
途中道路際に咲いていた鮮やかな花
林昌寺

子安八幡神社横の日蓮宗の古刹で、境内には経塚がある。
子安八幡神社

旧池上村の総鎮守である。
残念ながら現在本堂の改修工事中で、お参りは出来なかった。
正規ルートでは希望が丘商店街を抜け、雪谷八幡神社経由で洗足池に行くことになっているが、昼食後 洗足流れづたいに洗足池に向かうことにする。
洗足流れ

洗足池の水を引いた用水路で池上用水とも言われ、呑川に注ぐ。春は桜の時期 両際に咲く桜並木のお散歩コースでもある。
妙福寺

日蓮宗の寺院で近隣の人は「御松庵」と呼び、日蓮聖人が本門寺に向かう途中休息をとり、傍の松に法衣を掛け、池の水で手足を洗ったというので、その池を洗足池と言うようになったという (元は千束池と呼ばれていた)。
袈裟掛けの松の碑

初代の松はもうなく、三代目と言われているが、隣には既に六代目の松も植えられているようである。
勝海舟記念館

旧清明文庫を活用し、大田区が2019年9月に勝海舟の功績や池上本門寺など大田区との縁を紹介し、海舟の想いと地域の歴史を伝える記念館である。大田区は谷根千(やねせん)の向こうを張って、馬込、池上、洗足池の頭文字を取って馬池洗(まいせん)として、大田区の散策観光名所として売り出そうとしているようである??
勝海舟夫妻の墓

勝海舟は晩年この地に別宅(洗足軒)を構えて、明治三十二年この地で没した。
「獄中感あり」西郷隆盛の留魂祠

勝海舟夫妻の墓の横には 勝海舟や西郷隆盛(南洲)の留魂祠がある。
洗足池弁天島の弁財天

昔はこの出島に一般民家が一軒建っていたのを覚えている。
源頼朝の愛馬 池月之像

頼朝が鎌倉に向かう途中、洗足池湖畔に宿営した時、どこからともなく表れた駿馬で、その姿が池に映える月光のようだったので付けた名前と言う。
千束八幡神社

源義家が奥州の藤原氏征討の途中、宇佐八幡を勧請して戦勝を祈願したのに創まると伝わる旧千束村の鎮守。
洗足池

洗足池は不忍池や井の頭公園の池等に比する都内有数の池だと思うが、一般にはそれ程知られていないような気もする。春の桜が有名だが、野鳥の宝庫でもあり、散歩にはお勧めの場所である。

自由が丘でのど湿しをすることになり、大岡山まで歩くことにする。

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