C-UPコラム『新人クライマーのひとりごと』 (第12回)

 〜発表!2003 山塾講習ベスト10〜

 去年の12月号から始まったこのコラムも早いもので今月号で12回目の連載を迎えました。12回といえば1年です。自画自賛っぽくて恐縮ですが、我ながらよく続いたなぁという感じです。

 ここで、読み逃した方のために、全タイトルを振り返ってみると、

 第1回(02年12月) 山とパソコン
 第2回(03年1月) 山塾って何?
 第3回(03年2月) スノーシューとワカン
 第4回(03年3月) 安達太良でワシラも考えた!(sanjc22MLにて発表)
 第5回(03年4月) 本科生のオススメ本なのだ!
 第6回(03年5月) まだエイト環? 現代確保器事情なのだ!
 第7回(03年6月) 本科生のオススメ本第二弾なのだ!
 第8回(03年7月) クライミング上達への道
 第9回(03年8月) 究極の登攀???
 第10回(03年9月) 山のトラブル対処法 その壱
 第11回(03年10月) 長谷川カップへの道
 第12回(03年11月) 決定!2003 山塾講習ベスト10

 どーでもいい内容のものあり、それなりに中味のあるものあり(?)、また、本科生の仲間からお手伝いして頂いたものなどイロイロでした。
 で、今回もまた、どーでもいい内容となってしまいましたが、でもですねぇ・・・これは、ちょっと興味深いですよ。実は、今回のテーマは結構オモシロイのではないかと久々の自信作なのです、ハイ。

 前置きが長くなってしまいました。2003年の無名山塾の講習ベスト10、いよいよ発表です。

 でも、講習のベスト10って一体ナニ?
 と思われた方もいるでしょう。そう、実は、今回ランキングを発表するのは、参加者の数が多いベスト10です。参加者の数が多ければ良いというものではありませんが、ここからあるものが見えてきますよ〜!

 では、第10位から発表です!!

(対象は2002年12月から2003年11月中旬までの基本ステップ及びトレーニングメニュー。一部例外あり。日和田の岩トレは対象外。講師・同人・本科生・ゲストを含んだ全参加者数でランキング)

10位 ラッセル技術を学ぶ会 上越・白毛門山 (2月) 18人
9位 A1クライミングを学ぶ会 奥多摩・岳嶺岩 (6月) 18人
8位 ピッケル&アイゼンワークを学ぶ会 富士山5合目 (12月) 23人
7位 救助訓練 丹沢・前大沢 (11月) 25人
6位 夏山サバイバル訓練 奥多摩・岳嶺岩 (7月) 26人
5位 雪洞泊体験 谷川岳・天神尾根 (3月) 31人
4位 月例山行 雪山と山スキー 安達太良山 (3月) 32人
2位 雪山サバイバル訓練 谷川岳・湯檜曽川 (4月) 33人
2位 ピッケルとアイゼンワークを学ぶ会 谷川岳・芝倉沢 (4月) 33人
1位 ボッカ訓練

丹沢大倉尾根 

(12月) 43人

 この結果をご覧になって、どんな感想を持たれましたか。全部出ている人もいれば、半分ぐらい出た人や、少しだけ出たという人など、いろいろいらっしゃるかと思います。

 このランキングをよく見てみると「雪山のための基本訓練」という色合いの強いメニューが半数を越えています。また、救助や夏山サバイバルは、安全安心登山にとって必要不可欠の技術ですし、A1も重要なテクニックだと多くの本科生から認識されているようです。

 4位の月例山行(安達太良山)については、基本ステップではないので本来は対象外でしたが、本科生の多くが参加したこともあり、ランクに入れました。歩き隊が18人で山スキー隊が14人の計32人の参加。ゲストの黒川さんが写真入りの素晴らしい山行記録を作ってくれてビックリさせられましたね。

 ともあれ、このランキングを眺めているだけで、この1年のことが思い出されてきます。
 さて、参考までに11位以下を紹介しましょう。

 11位 カモシカ山行/奥多摩(6月)   17人
 11位 月例山行・わらじ納め
       /丹沢・水無川流域(11月) 17人
 13位 ラッセルワークを学ぶ会
       /上越・タカマタギ(2月) 16人
 13位 沢登りを楽しむ会
       /奥多摩・逆川(6月)   16人


 最後に、これも特別の行事なのでランク外としましたが、5月恒例のチェアキャンプには、ゲストを含めて63人が参加したことも記しておくべきでしょう。

 さて、今月末にはランキング第一位だったボッカ訓練があります。今年は、一体何人が参加するのでしょうか。そして、700kgの荷物を、無事、尊仏山荘に届けることができるのでしょうか。
 あなたは何kgに挑戦しますか?

無名山塾・会報「C-UPワールド」2003年11月号に掲載