C-UPコラム『新人クライマーのひとりごと』 (第4回)

 〜安達太良でワシラも考えた!〜


◆3月の月例山行「安達太良山」で、山スキーデビューした。この日のために、今シーズンからスキー を始め、ゲレンデで17日特訓し、ある程度の自信を つけて臨んではみたものの、山スキーはやはり難し かった。

◆私が行ったスキースクールは浦佐スキースクール。正月に3日間コース、3月初めに2日間コースを受講した。丁寧に、系統立てて教えてくれるのでとても分かりやすい。自分の滑りが変わっていくのが実感できるスクールだ。

◆ゲレンデ用板と山用の板。重さが違うせいか、靴の違いのせいなのか、どうも勝手が違う。ゲレンデでは、やはりゲレンデ板のほうが楽しい。

◆山道具屋のバーゲンがあちこちで開催されている。このひと月で、懐が寂しくなった人は多いだろう。そういう意味でも、千円の月例山行は財布に優しかった。

◆ROCK&SNOWの最新号に載っていた小野巳年男(みねお)さん。福島県生まれで80年代初期に安達太良山の胎内岩を開拓。97年に骨腫瘍で左足を大腿部から切断したのに、今も5.12を登るスーパークライマー。5月で50歳。人間の能力はスゴイ!

◆「水無川集中」「剣岳集中」というときの「集中」って何か知ってました? ただ単に人が集まれば「集中」かと思っていたけど、ちゃんとした意味をくろがね小屋の夜に金沢講師から教えてもらった。

◆全体を複数のグループに分け、それぞれのレベルに応じたルートを設定する。それが「集中」という方式なのだそうです。剣岳集中をこの夏期待してま〜す。

 ◆昨年2月のタカマタギから今回の安達太良山まで、山塾での山行日数を数えてみたら73日(自主7日含む)になった。その間、ほかに友人等との山行も12日間、人工壁には20回以上通った。カヌーと家庭サービスにあてる時間がないのが悩みの種だ。

◆本科生にとっての悩みの種と言えば、自主山行のこともそのひとつ。どんな企画なら受理されるのか、冒険登山の要素がどこまで認められるのか。どうもよくわからないというのが、私だけでなく何人かの本科生の正直な感想だ。新米クライマーの悩みは尽きることなし。

◆安達太良からの帰りのバス内で、岩崎さんから、「研究生、同人を正会員とすれば、本科生は準会員である」というお話があった。たしかに、一人前だと言うつもりはないんだけど、行きたい山、行きたいルート、皆それぞれが強い思いを持ってます!

◆12月号のコラムで紹介したsanjc22メーリングリストの登録者が19人となりました。22期に限らず、21期、23期の本科生や、講師、同人も含まれています。自主山行の企画を中心に、いろんなことを話しあってます。参加希望の方は、cupcolumn@yahoo.co.jpまで。

◆来月のコラムでは、皆さんのおすすめの山の本(小説・エッセイ・ドキュメント・記録文)を取り上げたいと思います。書名、出版社名、20〜100字の寸評、お名前と何期生かを書いて、cupcolumn@yahoo.co.jp までお送りください。4月7日締切。

sanjc22MLで発表