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北八ヶ岳、稲子岳南壁にて。
前日夜に登山口の車止め付近でテント。久々に入山祝いができる時間帯に到着。軽目にお酒。山の話や、どうでもいいこと・・・。
「ね。カニとエビってどこが違うか」とチーズをつまみのそんな話。「はさみあるのがカニじゃない。ザリガニってはさみあるし。だからロブスターだってカニ?!」「伊勢海老は・・・はさみある?いやない!正月飾り物にはないよ」「い?やあるんじゃないの、小さいけど!」と夜は更ける。
次の日、ルートはアルパインチックで前後の歩きも含めると、コンパクトながらはしゃぎ過ぎた夏?!の後には手頃なところ。満足の山行を終えた・・・。
でも何か気になるな・・・カニやエビの区別。別にどうでもいいっちゃどうでもいいんだけど・・・。
で、分類学的には節足動物門の甲殻網十脚目にまとめられる仲間だそうだ。エビだけでも二千数百種類というから驚きだ。泳ぐエビと歩くエビで大きく分けれ、泳ぐのは車海老など、歩くのが伊勢海老などが知られたところ。英語でシュリンプが泳ぐ仲間の総称。で、じゃカニとの違いは、「腹」だそうだ。大きく発達してしっぽ状態になったのがエビ、そうでないのカニらしい。でも、これらの間には移行型など亜種もあり、厳密に区別しきれないようで、エビ・カニという分け方は便宜的でしかないそうだ
まあ、山でもフリークライマーとかアルパインクライマーとかあるのと同じなのか、中間型とか変種いろいろあるだろうから。強いてどちらかに偏る必要もないし、新しい展開を見つけてもいいのかな。山塾らしい展開があれば・・・それが技術委員会の望むところ?!な〜んて。
『無理矢理に山の話に展開』
そうだ。ほかにもはっきりしてそうで、してないものがあるな。蝶と蛾。昆虫の中でも蝶と蛾の仲間は鱗翅目というそうで、かなりの種類があるらしい。その大部分は蛾だそうだが。区別となると、きれいなのが蝶で、汚い?のが蛾。蝶は昼間活動で、蛾は夜活動。羽を立てて止まるのが蝶、蛾は羽を広げて止まる。などなど、漠然と知っていたような気になっていたが、どうもこれもいろいろあるらしい。そもそも、きれいかどうかは個人の好みだろうし、地味な蝶もいるという。夜舞う蝶もいるしね。羽をたてる蛾もいるらしい・・・そのほかにも言われている違いにもいろいろ例外があるようで、厳密には区別しきれないようだ。話の展開はエビ・カニに似ている。だからといって蛾と蝶が同じともいえないから頭の中は混乱する。かれらにすりゃどうでもいいことで、自分の生きる道を探しているだけなんだろうから。ところで国によってはあまり気にしていないところもあり、蝶や蛾をひっくるめた言葉で表しているところもあるとか。
そういえばいろいろいる蝶のなかで、シジミチョウ。その仲間の一群にゼフィルスと呼ばれている種類がいる。ミドリシジミを軸にした一群がそう呼ばれているらしい。言葉はギリシャ語からきているそうで、ギリシャ神話ではZephyrosという西風の精だそうだ。英語(zephyr)ではそよ風の意味。絵画の「ヴィーナスの誕生」(ボッティチェリ)に描かれているヴィーナスに息(風)を吹きかけている男?!の方がゼフィルスだそうだ。その彼に抱きついている女性も似たようなポーズをとっているが、こっちがゼフィルス?!ゼフィルスは嫉妬深い女神だとの話もあるが会ったこともないし、ギリシャ神話に詳しくないのでよくわからない。。
ゼフィルスからはゼファーやセフィーロなどの言葉も派生し、音の響きもいいためか結構、名称に使われている。うちの近くの動物病院もそんな名前だったな。ゼフィルス山の会というのもあるし。
『話がどこにとんでいくんだ?』
このゼフィルスと呼ばれるシジミチョウの仲間は森林性で樹上を棲み家とし、冬を卵で越して、ブナ科の木々が芽吹く頃ふ化をする。そして若葉をエサとして幼虫が育ち、6・7月に成虫へと羽化する。山の生態とも関係がある蝶だ。最近この可憐な仲間の姿あまり見てないな。気がついてないだけなのか、歩いたり、遡行したり、攀じったりに忙しくて。