<スタイル>

 4月。それぞれの春、新しいなにかが始まる季節?!になりました。

 いつだったか歩きメインの山に少し味付けをしたくて、岩登りしてみようと思ったのは。そのころ気になっていたことに岩場で着用の山岳ヘルメット。それをどう扱うか。とくに行きや帰りの街中、なんだか恥ずかしくもあり、でも見せたくてわざわざザックにぶら下げたりと。子供が有頂天になるのと同だね。しばらくするとその見せたがる気持ちとは裏腹に隠そう、そんなことやってないよ顔して、いざとなればさりげなく知っているし、ソコソコできる様をする。そんな風に様変わりしてきた。ヘルメットもザックに隠す。ザックにものが一杯でも無理やり詰める。とことんねじ込む。能ある鷹は・・・のまねをするほど能があったわけじゃないけどね(笑)。

 必然?的に服装も街のカジュアルファッション「山に行くんじゃないもんね」なんて淡い色の綿パンにポロシャツ、そのまま仕事にいけてしまいそうな?!スタイル。沢に入るにもそのスタイル。こだわり過ぎかな。ま、なんともいえない香りでバレテしまう。意味ないんだけど(笑)。

 でも山ってそんな小さなどうでもいいようなことから、そこそこ意味ありげなことまで、各人のコダワリやスタイルがいっぱいあるように思える。そうしたこだわり部分が、いろいろな新しい山行形態や道具(ギア)やシステムが生まれてくるエネルギーの源でもあると思う。

 最近の岩場でのハーネスの大部分を占めるレッグループ式のハーネス。そこにはセンターにビレイループというのが付いている。環付きカラビナを掛けてエイト環を利用しての懸垂下降や、確保器具(ビレイディバイス)を扱うのに大切な部分だ。ここで使わないときはどうしておくだろうか、環付きカラビナとか確保器具。自分はどうだろう、あまり意識したことはないが、通常は環付きカラビナも外しておくことが多いか。でもそれはゲレンデでの場合だ。なぜ外しておくかって?ぶらぶらしているからね股間で、用もないのに。そんな感覚は男が多いのかな。あ、生物的に男性の場合か。いや、あ、ま、簡単にいえばペニスがあるかないかだよな。出しっぱなしで落ち着かないみたいな感覚。環付きカラビナにエイト環をつけたりその他の確保器具がつけば長くなるし、エイト環ではキンキン音まで加わる。「えらい不細工やわ」なんて。まあ「誰も見ちゃいないよ」でしょうがね。

 じゃつけたままじゃ岩登りに支障があるのか。引っ掛けやすいとか、道具が傷つきやすいとか?なんて考えるほどの支障は感じない(そうじゃないとの意見もあるかもしれないが)。逆に便利なのは長いルート中では連続懸垂下降。動きとして無駄が無い。むしろそのたびの付け替えでは隙をつくりやすい。「あ、落とした」なんてね。ビナだから替えもあるだろけど。やはりアルパインチックな行動では付けっぱなしとなるだろう。ゲレンデやスタイル追求がメインの場合はそのつど付け外し、手元、いや股間がスッキリは操作での混乱は避けられるだろう。たかがこだわりされどこだわりと、こうした小さなことでも熱中する気持ちが油断を生まず安心山行への未知、いや道かな。疑問に感じたらいろいろ考え、人を観察しさらに自分でも試してみる。そしてなにを選ぶかで、自分のスタイルを見つけていくのがいいのかな。