<秋だね>

 近郊の山を歩くと登山道にドングリが落ちている。結構落ちていると思ったら、今年は台風が多く上陸してはやく実が落ちてしまったとか(本当か?)。
ドングリなんていままで気にも留めていなかったけれど・・・そんなことに目がいくようになったのは山の傾向が変わったから?年をとったから?・・・いや単なる気紛れかな。

 ドングリってブナ科の樹木になる実のことだそうだが、クリ・ナラ・クヌギ・カシワなど馴染みのある名前が頭に浮かぶ。ブナ科の樹木は種類も豊富で交配による中間種も多数あるということだ。

 『おいおい今回はお子さま向け雑学ノートモードか!』
 『手抜きかよ』

 「えっそんなことは・・いつもと変わんない・・だから問題か(笑)」

 実には殻斗(かくと)と呼ばれるお椀というか、見方によれば帽子にも見えるものがついている。ドングリのキャラクターをアピールする大切な部分だ。これが無いとドングリに見えない!?
 殻斗にはその中に実が複数あるもの、実がひとつだけのものがある。複数個の例ではクリがある。殻斗はトゲを密生させているところが個性的。それだけ実に魅力があるからなのか?食材としての価値も高い。そのほか複数になるものではブナがある、ひとつの殻斗に実がふたつ入っている。まあ、最近の状況ではクリを除いて口にすることは、食料難なら別だろうけどまず無いよね。アクの少ないマテバシイ・スダジイなどは煎ったり、団子にしたりで食しやすいそうだ。
細みでタテの縞があり殻斗は皿状で浅い、実がひとつの典型的なドングリのキャラがコナラの実。山野にふつうに見られる落葉高木。樹皮は灰色っぽく、不規則にタテに割れ目がある。その他、緑色がかった実でシラカシなど、いろいろある。葉にも特徴があるのでそれとあわせると少しでも馴染むことができそう。

 『話しどうまとまるんだ』
 「ウ?ン。」

 ひと夏過ぎて、研究生は(本科生も)いろいろ結実し、手ごたえを得てきているようだ。ひと冬過ぎると新しい芽が出て・・・

 「あ、痛っ!」   
 頭にドングリのラク。

 ブチュ!
 「ア、踏んじゃった。虫のえさにでもなるかな。こんなのも在りか」

 ・・・ともかく新しい芽もでてくるだろう。期待して。

 そうだ自分も何か芽出さないとな。