<短信>
岩の技術確認研修会を実施した(研究生以上)。岩登りに関してロープの結び方など基本的な事項を中心にしたが、目からうろこ・・・いろいろな視点から検討でき充実した一日となった。今後の山塾にもおいてその結果が反映されると思う。これからもダブルロープを用いたクライミングでの注意点を検討するなど地道な活動を考えていきたいですね。
<ゲームの流れ>
流れといっても沢の話ではないし、前回に続いてのサッカーの話でもない。
去年の暮れ仙丈岳東尾根に出かけたときの話。山塾でいう自主山行の企画。私がリーダーといことで進行。メンバーは全員で8人と大所帯だがこれはこれで楽しい。二泊&予備日一日の計画。一泊目は予定した尾根取り付き近くまで入ることができ順調に進む。二日目が今回のメインともなる東尾根。これをどうクリアできるかがこの企画の重要なところ。
ところでこのときは、私と自主として一緒にいくのははじめてというメンバーが多い。山に対しての考え方やリズムなど漠然としかわかっていないので一寸ナーバスなスタート(らしくない?!)。
ともかく二日目は朝から樹林の急斜面のラッセルとなった。雪は深くないけどね。なんとかか
んとか標高2700m。この辺りで泊まれたらなんて予定していたが、雪が少なく地形的に無理そう。「さてどうしようかな」「山頂越えないとテントを張るところがなさそうだし山頂まで頑張っちゃうか、でも時間的に微妙なところ」「少し不調で遅れているメンバーも出てきたし・・・このままズルズル進むと後半、夜間行動になったとき意識が統一されてないとみんなもっと疲れるかも」・・・で、ここで少々演出を・・・と「少し下ったところならテント張れるし・・・」消極的案を話す(そんなつもりはなかったけれど)。
『え〜っ。それは疲れるよ、あした登りなおすなんて』と声に出す人、上に登ろうと行動する人、(しょうがないか)と思いつつも顔は上を向いてる人・・・どうであれ、なんとか上まで頑張ってみたいというエネルギーは溢れていると見た。遅れたメンバーにも頑張れそうかと確認する。『ゆっくりでなら頑張れそう』との答え。別に脅して言わせたわけじゃない(笑)。目が死んでなかったのでフォローすればなんとかなる、20時くらいまでなら行動できると確信できた。そこでGO、あとは進むだけ。
ルートは痩せた尾根も現れ、気合いが入り楽しく!なり順調に進む。太陽が沈み薄暗くなりはじめるころに、うまい具合に山頂直前でテント適地を発見、楽しい一日を締めくくれた・・・(10年ほど前にも同じ時期にきたが、そのときは山頂越えてから泊まったのでこんなところに適地があるとは予測していなかった、月夜の行動でもよかったけれど・・・適地があってよかった)。
えっ、ところで何が「ゲームの流れ」?
流されてるだけで「なにも考えてないんじゃないの(S談)」
・・・そうともいえる・・・
イヤ、え〜っと、流れを引き出すというか先を読んでの雰囲気づくり、意識してその気にさせる、流されているように見えても、ゲームの流れをつくる(エラソウ〜ッ)。いつも流れがうまくつくれるとは限らない、内心ドキドキも・・・。
ゲームづくりの面白さ、これも山の楽しさ。みんなでこんな雰囲気を楽しめるのが、とくに移動しながら連泊する縦走(一部バリエーションもはいる)形式の山。こんな山もいいですよね。二泊くらいでもいいし、これから今年の夏や秋に向けての計画、イメージできるといいですね。
・・うん、かなり強引なまとめ(笑)。