自主の記録
2005/9/17(土)〜19(月)
北アルプス/中崎尾根〜槍ヶ岳〜奥穂高岳縦走
◆メンバー 松本善行(L)、松永己幸
◆記録 松永己幸
夏休みに常念岳から槍ヶ岳〜穂高連峰の景色を目の当たりにしてから行ってみたいと思っていた山に行ける。表銀や常念岳を展望したいと強く願う。もうひとつの目的、厳冬期の槍ヶ岳の下見だ。
前夜駐車場に到着したのが遅かったので、早朝出発がままならず、槍平小屋で10時、ここをテン場にするか槍ヶ岳山荘をテン場にするか(槍ヶ岳山荘までエアリアタイム6時間)、たとえ何時になっても槍ヶ岳山荘に行きたいとリーダーに主張する。
積雪時の谷は雪崩れる心配があるので中崎尾根を行く、雪の中どこをテン場にするのがベストかそんなことを考えながら歩く。千丈沢乗越から槍岳山荘までは強風にあおられ突風が吹くたび足をとられた。
槍岳山荘のテン場では偶然にもK夫妻と隣り合う。テントを張っている時ひどい風でテントポールが折れた、きっと折れずにテントを張る方法があるはずだ。
二日目、朝テント撤収後槍ヶ岳へ向かう。たくさんの人が槍の先端に集中していて、折れてしまうのではないかと思わせる程である。雲も切れて小槍や前回の縦走路を見渡す。山頂では写真撮影の順番待ち、例に漏れず写真撮影をしたのに保存し忘れるなんて、もう一度槍ヶ岳へ行かなくてはなぁ。
今日の行程は稜線歩き、天気が良いので前回の縦走路を一望できたが、さすがに蛙岩は確認できなかった。
南岳からはかなりガレた所を通る。“浮石に気を付け落石をしないように、当たらないように”注意しろと言われたが、その甲斐もなく落石を起こしてしまい、下にいた登山者に怪我をさせてしまった。特大の反省をした。しかし反省しただけでは落石は防げなかった。パートナーに白い目で見られながらフォローしていただき、自分の未熟さを噛み締めた。
細い登山道は人とすれ違えず、信号があるともっとスムーズなのになぁなんて思わせる箇所がいくつかあった。ルートを間違えた先行者が落石を繰り返しながら登っていた。己の姿を見ているような気がした。
穂高岳山荘のテン場はたくさんの花が咲いたようにテントで埋め尽くされていて、改めてここは人気のコースなのだと実感した。夜は空気が澄んでいるうえ満月でもあって月あかりでヘッデンが不要なほどであった。
三日目、未明から雨が降り出していて、本日のメインのジャンダルムは次回の山行にまわすことにした。白出小屋から林道を抜けて駐車場まで下山するが、標高2000m辺りから雨も上がり、それと供に爽やかな空気から蒸し暑い夏に変わっていった。
【行程】
17日 駐車場(7:00)〜槍平小屋(10:45)〜千丈乗越(14:00)〜槍ヶ岳山荘(15:45)
18日 槍ヶ岳山荘(7:30)〜槍ヶ岳(7:50)〜長谷川ピーク(11:00)〜穂高岳山荘(15:40)
19日 穂高岳山荘(7:00)〜白出小屋(10:30)〜駐車場(11:15)