自主の記録
2005/8/5(金) 〜7(日)
早月尾根〜立山三山縦走
◆メンバー・記録 福田洋子
<上野発の夜行列車降りたときから〜>
なんて歌があったっけ?
久々の一人旅気分を味わって上市の駅に降り立ったはいいが、当てにしていた他の登山客が見当たらない。やむなくタクシーに一人で乗って馬場島へ向う。(交通費が痛い)
馬場島にて靴紐のしめなおし、水の補給をしていると次々とタクシー到着。10人位が相乗りでやってきた。静かなコースとエアリアには書いてあったが今日は多そうである。さっそく出発。
「憧れと試練」の碑を横目に尾根の末端に位置する登山口に足を踏み入れる。もう急登の始まりだ。これが続いたら嫌だな〜、と思いながらも一時間ぐらいで傾斜も落ち着く。良く整備されていて200m毎に高度標示もされているのでペースを計りやすいが、何しろ暑い。思わず愚痴りたくなる。(こんな暑いんじゃ低山と同じや〜)
視界のきかない樹林帯ばかりが続き風もなく、水を4L持っていたが小屋につく頃には2Lになっていた。13時過ぎに小屋に到着。小屋泊まりも久しぶりなので楽しみにしていたが、小屋の人が言うに「今日はめずらしく混雑してるんですよ」で、結果は布団部屋(三帖ぐらい?)に6人詰め込まれました。(悲しい〜)
二日目、朝食は貰った弁当をしっかり小屋の前で食べ、空いた弁当箱(ゴミとも言う)は小屋にお返しして、明るくなり始めてから出発しました。
少し行くと2400m標示。昨日とは打って変って視界が開けていて気持ちのよい道が続きます。頂上手前で鎖場が有るものの、それほどの悪場でもなく8時15分無事に本峰に到着しました。
ゆっくり休んで、サァ降りようと下山方向を見やると続々と登ってくる人、人、人。ヨコバイに掛る前だというのに渋滞です。譲り合いで、やっとヨコバイの取付きに来たものの又渋滞。すごいんですね剱岳の人気って。前剱に立って、ほっと一息。後ろを振り向いて、ギョッとしました。タテバイの鎖場に人が連なっているんです。隣で座っていたオジさん達が「おっ、あんな所に人がいるぞ。恐いな」目をそちらに向けると、ちょうど源次郎尾根を登っている四人パーティがいました。私からすれば、あっちの方がよっぽど良いです。タテバイはバリエーションより恐いかも、と思いました。
前剱で一服、一服剱で二服して、ゆっくり剱沢のテン場に向いました。もう皆は来てるだろうと思い込んで到着しましたが、さてさて。テントはみんな同じようで、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。水場にいれば誰か汲みに来るに違いないと思い、水場の近くでボーッと立って居りましたら、やっとMチャンに会うことが出来ました。仲間を見つけるってすごく嬉しかった。
三日目、テントをご一緒させてもらった合宿組を送りだし、ゆっくり仕度を整えて5時半出発。別山、真砂岳と周囲を遮るものの無い展望を楽しみながらの尾根歩き。富士ノ折立、大汝山、雄山の三山を通過する時は靄が出てきてしまいましたが立山を堪能いたしました。あと残るは日本最高所の温泉、そう室堂のお風呂に入らないといけません。
お風呂目指して、一ノ越から室堂を目指します。しかし、ここからが大変。山支度もまま為らないような人達が続々あがってきます。なんとか摺りぬけて室堂という所に到着しましたが、もうここは公園ですね、観光客がいっぱいで山の懐にいる気がどこかにいってしまいました。まあ雷鳥荘の温泉はよかったです。
【行程】
8月5日 馬場島(8:40)〜展望台(9:45)〜1600m(11:20)〜早月小屋(13:15)小屋泊
8月6日 早月小屋(5:35)〜剱岳頂上(8:30/8:55)〜一服剱(10:30/10:45)〜剱沢(12:10)
8月7日 剱沢(5:30)〜真砂岳〜大汝山(8:30/8:50)〜雄山〜一ノ越〜室堂(10:15)