講習山行の記録

2005/8/8(月)
源次郎尾根

◆メンバー 工藤寿人(講師)、田口浩昭、久野眞由美、福島彰男、尾久一朗、松永己幸、宮下卓宏
◆記録    松永己幸


 前日の疲れが抜けきらぬ間の源次郎尾根、雪渓の下りはスプーンカットの平になった所に足を乗せながら歩けと指導されるが、上手くいかない。今日も一人よたよた雪渓を下る。更に不慣れなソフトコンタクトに違和感があり、視点も定まらない。無事一日を終えることができればよいのだが、不安いっぱいの行程の始まりだ。
 源次郎尾根取り付きで準備をしていると、にっこにこした62、3歳のおじさんが近づいてきて、現在はガイドの仕事をしているが、若い頃はここ源次郎尾根を何度も登った事があり、非常に良い所だとしきりに話していた。
 源次郎尾根取り付きからT峰までの1/3は急坂で、浮石で、木の根さらには露払いと、想像していた通りである。つづく2/3は時々出てくる岩場や松林・しゃくなげ林の藪漕ぎ、雪渓でお世話になったピッケルもザックに付けると厄介者になっている。登山靴で登る岩場は難しい。このホールドであれば登れると思い取り付くが、何度敗退したことやら。“未熟ものめ”という声が頭の中にこだまする。
 楽しい藪漕ぎが終わるころ第T峰。随分登ったなぁ、ちょうど雲も晴れて素晴らしい景色を眺めることができた。5,6のコルから八ツ峰、更には本峰と今後行ってみたい山々が一望できる。本峰からの眺望はどれほどであろうかと、思いを馳せながら。
 さて第U峰、“ウワーこんなに登ってきたの?”そんな気持ちにさせるほどの景色と更に感動の山塾ホームページ写真(現在の写真とはちょっと違う)に出ていた空中を闊歩しているような懸垂下降を自分も出来るのかとワクワクする。30m弱の懸垂の支点は、これがアルパインなのかと思わせる程シンプルである。鉄の杭に鎖の輪が架かっているのみである。複雑な気持ちでの懸垂になった。
 剱山頂に直登する源次郎尾根ルートは素敵。ギャラリーいなくて残念だねと話しながら無人の山頂に立つ、時間も13:30、天候も怪しくなりかけている。剱山頂は厚い雲に覆われていて、絶景は次回にお預けである。自主組みCフェース〜八ツ峰上半を終えたY・Mペアと合流する。
 すべての力を出し切って山頂まで来たので、下りは足元もふらつく。どのように下ったのかも記憶が曖昧になってしまった。更に今にも泣き出しそうな厚い雲から、下るほど天候が悪化し、大粒の雨に打たれた。
 山頂に立ったあの感動にまた会いたい、これが素直な感想です。反省点としては自分には体力が無いことである。今後の山に向け技術もさることながら基礎体力をつけることが、課題になりました。


【行程】  剱沢BC(4:00)〜源次郎取り付き(8:40)〜第T峰(12:00)〜第U峰(13:00)〜本峰(13:30)〜剱沢BC(17:30)