自主の記録
2005/7/24(日)
奥秩父/金峰山
◆メンバー 山野昭人(L)、山野美香
◆記録 山野昭人
来週末、7/29夜から7/31にかけての北岳バットレスに備えて、体力強化のために金峰山に登った。前日に廻り目平キャンプ場入りし、あたりを散策しながら日の落ちるのを待って焚き火を始めた。本当の目的はこれだったりして?!
天候の悪化が予想されていたため重めの気分で出発。30分ほどで、チェアキャンプで利用するフェニックスの岩場に到着した。少々大げさだが、ここからは未知の領域となる。さらに30分ほど進むと、中ノ沢出合に到着。写真を一枚と思っていると「カメラ車に忘れたー!へっ!」と笑ってごまかす同行者。「写真撮れないのー?」「忘れたんだからしょうがないでしょ」「ま、まあね…」といつもの調子で会話がはずむ??。
ここからは破線ルートの砂洗沢沿いに進むか、通常の登山道を行くかの選択があるが、天候が心配とかなんとか理由をつけて安易な登山道を選択した。
「最後の水場」あたりから急登となるが、コースタイムよりやや早めに金峰山小屋に到着。ほとんど印象の残らない登りだったが、唯一石楠花がきれいだったことは憶えている。足元に落ちていた花びらの白と薄ピンクの可愛いらしさがとても印象的だった。道をさえぎらない限りにおいては、石楠花もOKである。
小屋から金峰山の斜面を登り始めたころからガスに追いかけられ、頂上に到着するのとほぼ同時に雨がポツリときた。景色をめでる愉しみもなく、早々にレインウェアを羽織って五丈岩方面に進む。五丈岩最後の登りはロープが有ったほうが良さそうだ。「カムがあればねぇ…」などといいながら退散して帰路に着いた。
キャンプ場に帰り着いたとたんに土砂降りとなる。苦労してテントを撤収したが、終わるとすぐに太陽が覗いた。万事こんなものだ。一瞬再度広げようと思ったが、昨日キャンプ場へ行く途中で見た蕎麦屋が気になっていたので、そのまま早々に出発した。
さて本稿はここからが本題となる。廻り目平キャンプ場の近くに、蕎麦屋ができていることに気づかれているだろうか。キャンプ場から進むとスーパーナナーズを左に折れて1kmほど先の右側。道沿いに幟がたっているのですぐにわかる。「善慶庵」といい、今年の5月に開業したそうだ。店主はいかにも地元の人という感じだ。
「注文取りにきてくれないね」と話していると目が点になった。山盛りのレタス、漬物、味噌のついたきゅうり、蕎麦湯で作ったゼリーが運ばれてきたのだ。味噌を含め、すべて自家製だそうで野菜はもちろん新鮮、漬物や味噌はお袋の味といったところか。
印象的なのはメニューのシンプルさ。「もりそば」「もりそば(大)」のみ。考えてみれば注文をとる必要は無いのだ。そばの普通盛りか大盛りかだけの選択だった。迷わず大を注文。付け出し?の新鮮野菜を味わっているうちに蕎麦が運ばれてきた。ポキポキで歯ごたえがあり香り豊か。久々に美味しい蕎麦を食べた。つゆも蕎麦に合っていて絶妙な味だ。最後にとろとろの蕎麦湯と蕎麦湯ゼリーを食べ、大満足で家路に着いた。
金峰山の写真は撮れなかったが、蕎麦屋の写真はしっかり撮影。そのうち写真帳に掲載予定です。ぜひ一度立ち寄ってみてください。
【行程】 廻り目平キャンプ場(7:30)〜中ノ沢出合(8:30)〜金峰山小屋(11:00)〜金峰山頂(11:40)〜五丈岩(12:00/12:30)〜最後の水場(13:30)〜廻り目平キャンプ場(14:30)