自主の記録

2005/7/18(月)
奥武蔵/伊豆ガ岳 東尾根


◆メンバー 山野美香(L)、山野昭人
◆記録 山野美香


 7月3連休、北ア・奥穂〜西穂縦走を企画していたが天候不順の予報のため残念だが中止とした。
 さて、急に空いてしまった3日間をどう過ごすか相談の結果、1日は休養、1日は人工壁、残る1日はどこか近場に歩きに行こうということに話はまとまり、「ハイグレードハイキング」を参考に伊豆ガ岳東尾根を企画、調べると地図がないので慌てて買いに走った。
 西吾野駅に降り立ち歩き始めたときに山野氏が足元の異変に気付いた。靴底の接着面にヒビが入り、数歩進むとほとんど剥がれかかってきた。もう片方もほぼ同じ状態…この靴今日初めて履いたのに。でも古い靴なんだ。そう、机上講座後のフリーマーケットでK講師から購入した靴。「ワンタッチアイゼンも付く優れものだと思ったんだけどなぁ」とぼやく山野氏。試し履きだけではなく試し歩きをしないとね。
 出鼻を挫かれた感じで山行を中止にすることも考えたが、ハプニングを乗り越えることも必要(ちょっと大袈裟?)とテーピングでぐるぐる巻きにして出発することにした。
 背丈ほどに伸びた草原の中の踏み跡を辿ると登山道に導かれる。藪漕ぎを期待するもそこから森坂峠を越え次の集落の下久通までは歩きやすい道でちょっと期待はずれ、しかも樹林の中なので真夏日の強い日差しも届かずに快適だ。
 琴平神社の鳥居を正しく(*)くぐり、石段を登りつめてから一休み。見下ろす集落はどこか懐かしい匂いのする風景。辺りは静まり返っていてなんだか気持ちも落ち着く。
 いよいよ神社の裏手から東尾根に取り付く。ややきつい登りの先に小ピーク、そこからも踏み跡に注意しながらアップダウンを繰り返し…すると、ちょっとだけ方向が違ってきた。「さっきのところを右に進むべきだったね」と引き返しかけたが、ここまで一般登山道と大差ない明瞭な踏み跡を進んできたのでなんだか物足りない。ということで引き返さずに、そこから尾根を外して目指す方向へ道無き道を進んでみた。一旦下って藪をかき分け木を掴みながら這い上がること10分弱で正規ルートに戻った。あ〜、これが楽しいんだなぁ。
 670m峰から先は、背丈ほどの笹薮を潜り抜け見通しが良くなってきたあたりからダラダラと登るとヤセ尾根になってくる。このあたりで人の声がかすかに聞こえてきたので、すぐ上が伊豆ガ岳山頂かもしれないと思いながら進む。ここからの直登はかなり急で足場も悪い。左へトラバースしてから登るのがいいようだが、やっぱりここは直登でしょう。ということで手足をフル活用で一気に登りつめるとポンッと山頂に飛び出した。
 行程が短いこともありやや物足りなさは残ったが、あえてハイグレードにする場面を楽しむ余裕を持ちながらの近郊の低山歩きもたまにはいいものだ。


(*)正しい鳥居のくぐり方:
中央は神様の通り道。左右どちらでも良いので端を通りましょう。右側を通る場合は右足から、左側を通る場合は左足から。それは神様にお尻(背中)を向けないためだそうです。


【行程】  西吾野駅(9:20)〜森坂峠(9:50)〜琴平神社(10:10)〜670メートル峰(11:15)〜伊豆ガ岳山頂(11:55/12:15)〜大蔵山(13:20)〜正丸駅(13:50)