自主の記録
2005/6/25(土)
八ケ岳 小同心クラック
◆メンバー 横川秀樹(L)、伊藤幸雄(SL)、山野美香
◆記録 伊藤幸雄
大同心稜上部から小同心を望む
大同心稜から小同心へのトラバース道。その入り口
トラバース道は、ルンゼを越えると不明瞭になる。
トラバースの終盤。
小同心クラック取り付きから見上げる。
2P目スタート。
3P目は左から行く。
3P目の上部。
横岳頂上へのピッチ。
山頂にて。
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小同心は今年の冬にチャレンジしたが強風でビビッてしまい尻尾を巻いて失礼している。
それならば夏に軽く登っておくかと思い、またも同じメンバーで再チャレンジとなった。
朝5:30に美濃戸口集合、行くと熟年登山者で朝から大賑わい。この時期、高山植物観賞で大勢の登山者が八ヶ岳には入るようだ。
美濃戸まで車で入り赤岳鉱泉には7:40に着いた。早速、小屋にチェックイン。実は前回、事前に個室を予約していたにもかかわらず、夕方チエックインしたら「混んでるときは早いもの勝ちです」と軽く受付の兄ちゃんに言われてしまい、ギュウギュウ詰めの大部屋に寝かされた苦い経験があるからである。
赤岳鉱泉から大同心ルンゼに向かい、ルンゼを少し上がって左側の大同心稜に入る。ただこの大同心稜、勾配がきつくて貧弱な私の身体にはきわどく効いてしまう?それに比べパートナーのお二人はガンガン登ってしまうし。・・ああ〜嫌だいやだ。
赤岳鉱泉から50分ぐらいで大同心基部に着く。目の前には大同心、バンドを左に行くと裏同心ルンゼ、そして右側の大同心ルンゼをトラバースすると今回の目的である小同心に出る。ただ、このトラバースは意外と踏み跡もなく崩れやすいので要注意である。
草付のルンゼを登り気味にトラバースして平坦な小同心基部に着く。
小同心クラックのルートにはしっかりした支点がついているので分かりやすい。
1ピッチ目は横川氏、左上のチムニーを目指し登る。ホールド、スタンスとも好きなよう−に取れるので安心。約30m登ったところでピッチを切る。2ピッチ目が美香さん、右側のフェースを登りロープを25mぐらい伸ばしてピッチを切った。3ピッチ目が自分、やや立った岩肌を登るがホールドはある。ただ、微妙なバランスで登るところもあるので冬のアイゼン登攀ではいやな個所かもしれない。草付を登って11:10小同心の頭に到着。真下には赤岳鉱泉、更に廻りには八ヶ岳の山々が見え高度感も充分楽しめる。
頭からの岩稜はコンテで進み、横岳頂上直下に進んだ。直下からはビレイをしてもらい頂上を目指し自分がリードで登った。長さとしては2ピッチ程度の登りだが、難しいルートでもなくロープが一杯に伸びたら二人に登ってもらうことにしてピッチを切らずそのまま頂上にでることにした。
階段状のリッジを登り、やや右よりのルートでちょっと急な部分もあったが問題なく登り11:40横岳頂上に着く。
頂上に着くと案の定、好奇心一杯のオバサン達に遭遇。「あんた達、ここ登って来たの!」
「私も若ければ登りたいなー・・・でも、あなた私と同じくらいの年齢?」知るか・・よけいなお世話だ!!
横岳からは硫黄岳経由で赤岳鉱泉に降りた。
赤岳鉱泉では15:00からお風呂に入ることができ、一番風呂で汗を流すことができた。(石鹸はNG、混浴は希望・・嘘です、男女別)
【行程】 美濃戸(5:55)〜赤岳鉱泉(7:40/8:00)〜大同心基部(9::00)〜取り付き(9:40/10:00)〜小同心の頭(11:10)〜横岳(11:40/12:10)〜硫黄岳(12:45/12:50)〜赤岳鉱泉(13:55)