自主の記録
2005/6/4(土)
錫杖岳 前衛フェース 偵察山行
◆メンバー 横川秀樹(L)、伊藤幸雄(SL)
◆記録 横川秀樹
錫杖岳 前衛フェース の全景 クリヤの岩小屋(右)
左を流れるのが錫杖沢 テント2,3張りぐらいか。リングボルトあり。
3ルンゼ 錫杖沢出合の雪渓を登る先行パーティ
取り付きは残雪あり 雪渓は出合から100m程度
1ルンゼ 1ルンゼ 取り付きにて
花崗岩だが小川山のような 少しだけ残雪あり。全く影響ない程度。
粒子はない
1ルンゼ 1ピッチ目をリードする伊藤さん
前夜に槍見温泉の駐車場に集合。車中泊。夜中に車の屋根を叩きつける強い雨。しかし、朝4時過ぎに起きたときはやんでいた。
今日の天気予報は、午後から雷雨。今ひとつ気が乗らないが、とりあえず、テントを背負って予定通り出発することにした。
古い電話ボックスに登山届の提出箱が置いてある。そこから登山道で、クリヤ沢沿いに道が続く。のんびりした歩きかと思ったら、思わぬ急登で疲れる。1時間ほど行くと沢を渡る地点だが、飛び石伝いにいくのは危なそうなので裸足になっての渡渉。そこから30分で前衛フェースが目の間に現れた。錫杖沢出合だ。
この錫杖沢も予想に反して、かなりの急な沢で、出合には雪渓が長さ100mほど残っている。簡単なアプローチで取り付きまで行けると考えていたが、想定外の事態に登攀意欲はほぼ消滅。
散策モードに切り替えて、出合に荷物を置き、クリヤの岩小屋を見てくることにした。登山道を上流に5分ほど歩いて沢を渡るとすぐにそれと分かる岩小屋があった。左に踏み跡があるのでそれを辿っていくと3ルンゼの取り付きに出た。あたりにはまだ雪が残っていてちょっと危ない。
そして、もと来た道を引き返し錫杖沢出合に戻ると、3パーティほどが集まっていた。我々の気分は、もう帰ろうかなという感じだったが、他パーティは、雷の予報や立ちはだかる雪渓をまったく気にしてないみたいで、沢を登って行く。
不思議なもので、そういう姿を見ているとやっぱり行くかなという気になってくる。3人パーティの親切な女性から、1ルンゼの取り付きまで簡単に行けるという情報も得たので行くだけ行ってみることにした。
そして、1ルンゼを2ピッチ登って同ルートを下降し、続いて左方カンテを2ピッチ登って同ルートを下降し、それで終了ということにしようと話がまとまる。
1ピッチ目、伊藤さんリード。ルンゼの左のフェースから弱点を拾って登っていく。難しいところでは、ピトンがたくさんあるので安心だ。前がつかえていたので短めに切って、次は私が行くがどうも縦ホールドが多く、印象としては結構むずかしい感じだった。
で、計2ピッチ(ルート図などでは1ピッチ分)を登ったところで雷&雨。予定を変えてとっとと下る。
錫杖沢出合から駐車場までは1時間。駐車場をベースにして通っても十分行けそうだと感じた。
【行程】 槍見温泉駐車場(4:55)〜登山道入口(5:00)〜徒渉地点(6:00)〜錫杖沢出合(6:30/50)〜クリヤ岩舎(7:00)〜3ルンゼ取り付き(7:30/40)〜クリヤ岩舎〜錫杖沢出合(8:15/9:00)〜1ルンゼ取り付き(9:30)〜1ルンゼ1P登攀開始(10:10)〜下降〜錫杖沢出合(11:35/11:50)〜駐車場(12:50)