講習山行の記録
2005/6/26(日)
丹沢/セドの沢左俣
◆メンバー 工藤寿人(講師)、田口浩昭、黒田記代、伊藤栄子、田中治男、松永巳幸、小室郁子
◆記録 小室郁子
梅雨入りしたはずなのに・・?当日は30度を超える真夏日となりました。
「沢の季節だね〜♪、沢はやっぱり気持ち良いね〜♪、ルンルン♪」という講師の言葉に大きく頷き、「楽しかった〜♪」とまず、戸沢駐車場に戻って来た時の私の感想です。
今回の講習「セドの沢左俣」は、戸沢駐車場まで車で入ることができ、(甘えることになりましたが)乗せていただきアプローチが無くとても楽でした。
小心者の私は、「すごい水量の滝がでてきたらどうしよう・・、落ちたらどうしよう・・」と不安を持ってのスタートでした。
まず20分程で水無川本谷F1が表れ、水量も滝のごとく(当たり前ですよね!)、上からバシャバシャと落ちていたその中を直登すると聞いて内心ドキドキしていました。水中眼鏡をした松永さんがリードして、プルージックで皆登っていきました。水をかぶりながら登るのは初めてだったので、コンタクトが流れたらどうしよう・・とヒヤヒヤしました。色々と他に気が回らず、ロープを上げるのを忘れ足元より下の所に手を伸ばして引き上げたり、スムーズとはいきませんでした。若葉マークの私以外、皆さんベテランの先輩方達でしたので「プルージックで・・」、「ビレイして・・」の声にてきぱきと準備が進んでいき、見ているだけの私でしたがとても勉強になりました。
落ちる事を想定してはいけないですが、万が一何かトラブルが起こった時に対処できる技術、経験を持つ事で登って行く気持に余裕が出てくるのかもしれません。
要所要所に看板があり間違えることは無くF1、F2と進み右俣との分岐があり、F3,、F4と進みF5大滝13mが現れました。水はさほど多く無く、右側を直上し右壁へトラバースするルートで田口さんがトップで登り皆続いて登りました。下から見上げるより実際登ってみると感覚が違うものですね。何とかなるもんだ・・とホッとしました。
さらに進むと白竜の滝あたりに水場があり、昔は書策小屋まで担ぎ上げるためペットボトルが置いてあったとの事、でもありませんでした。(書策小屋は閉鎖されていた為らしい)
しだいにガレ状になっていき「ラク!!」の声が度々聞こえました。徐々に沢が涸れてきて二俣、三俣に分かれている場所では必ず地図を出して現在地確認、皆で意見を出し合う事の重要さを学びました。ガレ場が赤土になり草付きになるとすぐ稜線に出ました。
新大日と木ノ又の中間のコルに出ようとコンパスを合わせて進んできたのですが「ピッタシカンカン」で稜線にでた時は皆で「ばんざ〜い!」の合唱をしました。こういう楽しみもあるんだな〜と私の「山の引き出し」が又一つ増えました。
今回は腰まで水に浸かり、頭からしぶきを浴びたのですが、時間が経つと自分が臭くて!臭くて!これが沢の臭いなんだ〜と良く分りました。
セドの沢左俣は水量も適当にあり(残念ながら泳ぐ程の滝壺はありませんでしたが・・)ちょっとドキドキもあり、私の好きなガレ場もあり本当に楽しい沢でした。工藤講師、皆様楽しい一日をありがとうございました。
【行程】 戸沢出合(9:30)〜水無川本谷F1(9:50)〜セドの沢左俣F3,F4(11:00)〜新大日と木ノ又の間のコル(14:50)〜政次郎尾根〜戸沢P(16:30)