自主の記録
2005/6/26(日)
八ケ岳 中山尾根
◆メンバー 横川秀樹(L)、伊藤幸雄(SL)、山野美香
◆記録 横川秀樹
下部岩壁の50mほど手前のリッジで登攀具を装着
下部岩壁を見上げる
下部岩壁1P目を登る
下部岩壁2P目の出だし
上部岩壁を登る
上部岩壁の上でビレーする伊藤さんとフォローの山野さん
終盤の小ハング帯
最後のピナクル
トラバースして、稜線へ
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八ケ岳自主の二日目も天候は良い。予定より早く、5時40分に鉱泉発。25分で中山乗越について、樹林帯を進む。踏み跡はしっかりしているわけではないが、大体分かる。小一時間で視界が開け下部岩壁が目の前に現れた。取り付きは狭いらしいので、50mほど手前で登攀具を着ける。
1P目は、私がリード。最初は2〜3m真上へ進み、2本目のボルト手前で右へ回り込むと、左上する階段状に合流。しばらく行くとビレイ点。
2P目は美香さん。左の凹角からスタートし、上部は草付となるので潅木でビレイ。短いピッチ。
ここからは緩やかなリッジなのでコンテで進む。ところどころ、ボロボロの枝とか崩れそうな岩とかあるので気を抜けないが、無雪期の登攀なのでいたしかたないところだ。冬はきれいな雪稜となって気持ちがよいことだろう。
そして、核心の上部岩壁は伊藤さんのリード。右の凹角から進み、途中で傾斜がやや立ってくるがしっかりしたホールドを頼りに中段のレッジに。そこから上は顕著なかぶり気味の凹角があって、ルート図などにはそこを突破することになっているが、我々はそこのさらに左、やや角度の浅い凹角を抜けてピッチを切る。
この先はコンテで進み、一つ目の岩は左から行くと階段状の草付き。つづく二つ目の岩の基部から再度スタカット。目の前の小さな岩を越え、さらに進むと小ハングした岩が出る。右側の一番乗り越えやすいところからここを突破すると、今度はピナクル状の岩が林立するリッジとなる。そしてリッジが一段落すると、終了点のボルトがあった。
最後は、トサカ状岩壁もルンゼも登らずに、バンドをトラバースし稜線に出て終了。思ったよりも面白いクライミングができて、気分爽快、とても楽しかった。
八ヶ岳と言えば冬、という印象だったが夏に登るのも悪くない。難易度的には難しいところはないが、冬に手袋・アイゼンで登るとなると一味違った緊迫感が味わえそうだ。今後のお楽しみがまたひとつ増えて、雪の季節が待ち遠しい。
【行程】 赤岳鉱泉(6:40)〜中山乗越(7:05)〜下部岩壁取り付き(7:00/7:20)〜上部岩壁取り付き(8:30)〜稜線(9:55/10:20)〜地蔵の頭(10:35)〜行者小屋(11:08)〜赤岳鉱泉(11:30/11:45)〜美濃戸(12:50)