自主の記録
2005/5/15(日)
廻り目平〜朝日岳〜金峰山/藪こぎ
◆メンバー 伊藤幸雄(L)、伊藤栄子、福田洋子、黒田記代
◆記録 伊藤幸雄
チェアキャンプを利用して翌日の日曜日に藪漕ぎの自主を計画した。
実は、この企画、去年も実行したがどう間違えたか際どい岩稜に上がってしまい敗退している。だから今回はその雪辱戦でもある。
ルートはキャンプ地から藪漕ぎで朝日岳に登り、金峰山を廻って廻り目平に戻ってくるコース。
この藪漕ぎの難しさはルートの大半が木々で覆われていて目先が利かず、目印となる地点が判断しずらい点、そして地図には出ていない岩々を避けながらルートを選定しなければならないこと。つまり、高度計からおおよその位置を確認し前に進むことになる。
しかし、最大の難関は最初の入り口。ここをトチルと全然違った方向に出てしまう。キャンプ地から金峰山の登山道を少し歩いて左の西股沢を渡るとやや広い平坦な草木地がある。そこに降りている尾根から登りだすことにしていた。ただ、これが意外と見つけづらい。
平坦なうえ山裾は同じような木々で覆われていて目先が利かず目印となるものもない。平坦で歩きやすそうな地形ほどポイントが見つけづらいものである。去年はこの一歩を誤信してしまい最終的には岩稜に登ってしまった。
今回は山裾にある小さな岩壁を目印にその手前から尾根に入り込むことを決めていたが、悲しくもその岩壁を通り過ぎてしまい迂回する形で登り始めている。なかなか思うようには行かない。
ルートの基点として高度2150mの鞍部、2480mの朝日岳に繋がる大きなピーク、そして2578mの朝日岳を目指した。
始めは白樺の林を気持ちよく歩くが高度1800mぐらいから石楠花の木々に覆われ始め、掻き分けながら前に進む。
目標の主尾根に向かって登っているつもりが、最初に上がったのはその尾根から分かれている小尾根だった。なんと微妙にそれていたことになる。
小尾根を登り本来目指している主尾根にたどり着くまで、出発から2時間もついやした。藪は時間が掛かる事を実感する。
主尾根に上がるとなんと踏み跡がありテープもしっかりと着いていた。
なんか悔しい思いをしてしまうが、実はこの尾根も意外と大変で、細く途中に岩場もあって左右に廻り込むことが何度も出てくる。
急勾配の尾根登りを続けるうちに天候が悪くなり雨が降ってきた。高度2100mを越えたところでもう11時になってしまった。全行程の1/3にも満たない。このまま突っ込んでは、ヘッ電山行になりかねない。またエスケープも難しくなることから、残念ながらここで中止とした。
2年続けての敗退である。今回はリーダである自分の時間読みの甘さが悪さをしてしまい、メンバーに申し訳けなく思う。
下山は主尾根を忠実に降りることにした。
しかし、残り200m近辺から石楠花の群生がまたも邪魔し藪漕ぎを余儀なくされた。廻り目平のキャンプ地に着いたのは13時、天候は不安定で雹が降りだした。早目の下山は正解だったと自分に納得。でも悔しい〜来年もチャレンジだ!
【行程】 キャンプ地(7:40)〜登り地点(8:20)〜小尾根(9:00)〜主尾根2100m地点(11:00)下山〜キャンプ地(13:00)