講習山行の記録

2005/5/8(日)
富士山/山スキー

◆メンバー 工藤寿人(講師)、久野眞由美、シニア1名
◆記録 久野眞由美


 シーズン最後の山スキー講習。この日も、ばっちり晴れました。しかし、富士宮登山口から仰ぎ見る富士山、工藤講師の話では今年は雪が少な目との事でしたが、それにしても上部の雪が見えないのでちょっと不安でしたが、これは杞憂に過ぎませんでした。少な目ながらも、上部雪渓、下部雪渓共に、充実の滑りが楽しめ、しっかり山スキー納めができました。

 板をザックに装着し、兼用靴とストックで登山開始。6合目付近から、ちょろちょろと雪が出てきますが、登りの終了時点まで6〜7割は溶岩混じり砂礫の登山でした。兼用靴のバックルを外しても、足首が容易には曲げられずロボットのような登り方となりますが、雪道のキックステップは楽。
 5合目から、頂上稜線はそんなに遠そうには見えないのですが、やはり富士山、忍の一字の長い登りでした。休憩の度に下を見下ろすと、宝永山や裾野に広がる大樹林帯や、意外と近くに駿河湾の海岸線が望め、やはり富士山、景色もダイナミック。この景色の中に向かって、滑り落ちる(?)のかと思うと、ちょっとワクワクします。
 6合5勺目あたりから、登路の右側に雪渓が伸びているのがやっと見えてきました。これが下部雪渓。雪の多い時は、6合目まで伸びているそうです。8合目付近からは、頂上稜線直下から伸びている上部雪渓が見えてきました。

 9合5勺目の小屋に着いたのが、12時半近くだったので、ここから滑り出す事となりました。小屋の脇の斜面で板を履き、いよいよ滑降。この頃、下界は雲が湧き、残念ながら海に向かってのドロップインとはなりませんでしたが、登る時に横目で見ていたよりも広く長い雪渓で、いいぞ、いいぞ!
 雪面の荒れていない所を選んで、三者三様の快適な中ターンで、かっ飛んでいきました。やや湿雪ぎみの中斜面で、凹凸やや多し。私たち以外はほとんど滑っている人がいないので、雪渓のど真ん中を独占状態で、上部雪渓末端まで。
 雪渓末端で板を脱ぎ、斜面をトラバースして下部雪渓に移動しました。下部雪渓への降り口は岩の小さな崖になっているので、降り易そうな所を工藤講師が選んで、ほんのちょっとのクライムダウンをしました。
 下部雪渓は、滑り出し地点からは、上部より快適なザラメのかなりフラットな中斜面。しかも、上部と同じく広く長い雪渓!いいぞ、いいぞ!ここでも、ほぼ雪渓の独占状態で、今シーズンの最後の滑りを堪能すべく、軽快に三者各様の滑り技を繰り出しました。(??)

 下部雪渓の末端付近は、砂礫混じりの黒っぽい雪となり、板はかなり痛めつけられたようです。最後の滑りを終えてからは、再び板を背負い、登山道を下山。兼用靴も砂まみれ。富士山スキーには、車に水を積んでおいて、下山後、板のビンディング周辺・兼用靴に水をかけておくと、後の手入れも楽だと思います。


【行程】  富士宮口新5合目駐車場(6:00/6:25)〜6合5勺目(7:50)〜7合目(9:05)〜8合目(10:20)〜9合目(11:25)〜9合5勺目(12:25/12:35)〜駐車場(14:25)