自主の記録

2005/3/27(日)
上越・巻機山/スキー登山


◆メンバー 岩本一郎(L)、宮下裕史
◆記録 岩本一郎


 天候に恵まれ、巻機山に登り、滑ることができたので報告します。

 今年の巻機山は積雪量が多い。米子沢にかかる橋まで、除雪されずに雪に埋まった道路をたどるのだが、電柱にかかっている電線が異常に低い。手を伸ばせば触れられる高さだ。道路上の積雪がどのくらいなのか、多雪を象徴するような光景だ。

 昨日も降雪があったが、入山者も多くトレースがある上、前日に橋まで下見を済ませている。トレースをたどり、順調に橋を通過。

 長丁場なので、その後もトレースを使わせていただく。井戸尾根に取り付くには、なんだか廻り道をしているように思うが、人のトレースに乗っているのだから文句は言えない。まあいいや。まもなく尾根に取り付き、本格的な登りが始まる。晴れて風もないので暑い。休憩のたびに脱いでゆく。

 井戸の壁は傾斜が急なのでキックターンを繰り返してジグザグに登る。キックターンに少々苦労したものの、先行者のライン取りが良かったか、雪質に恵まれたか、思ったよりはラクに登ることができた。さらに登ると木のない広い尾根になる。ニセ巻機山のピークに向けせり上がる見事な雪の斜面である。その大きな斜面に取付く。先行者やトレースがあれば、あまり考えずに登れるのでラクだ。だいぶ汗をかかされたが、高度が上がるに従い、風が当たるようになった。ニセ巻機山に到着するも風が当たるのでそのまま通過して、本峰との間のコルまでシールのまま下る。

 コルで一息入れたあと、巻機山山頂を目指してトラバース気味に登ってゆく。予定より少々早く巻機山山頂に到着した。

 ハイペースだったわけではないが、休憩時間も短く、せっせと登ったという感じ。登りに汗をかきながら「山スキーってスポーツなんだなー」と思ったりした。

 下りは、往路でたどった広い斜面をスキーで滑降した。めでたし、めでたし、なのだが、今回なぜか不満が残った。

 あれだけの良い斜面で納得できる滑りができなかったという悔いがあるのである。

  1. 本峰直下の大斜面大きなシュカブラにスキーを引っ掛けてはいけないと自重した
  2. 井戸尾根上部 中途半端に締まった雪質で、思うようには滑れない。
  3. 井戸尾根下部 水分を大量に含んだ非常に重い雪で滑りにならない。

 イヤー、山でのスキーって難しいですね。

 でも巻機山はその見事な舞台であるのは間違いありません。


【行程】  天気:晴れ  清水(7:10)〜ニセ巻機山(11:20)〜巻機山(12:20/12:30)〜ニセ巻機山(13:00)〜清水(14:40)