技術研修会の記録

2005/3/20(日)
アイスクライミング技術研修会
八ケ岳 南沢小滝


◆メンバー 横川秀樹(L)、伊藤幸雄(SL)、山野美香
◆記録 山野美香






 横川さん企画の「アイスクライミング技術研修会」2回目。1回目の時は講習山行と重なり参加出来なかったので、今回はさっそく山野×2でエントリーです。去年バーゲンで買ったシャルレ・クォークに続き、あまりの姿の美しさに思わず手に入れたシモン・アナコンダカップ。でも・・・2本お揃いのほうがカッコいいよなぁ、クォークは山野君にあげよう。形から入りたがる私はついもう1本アナコンダカップを買ってしまいました(これは当日まで山野君には隠しておこう。あーあ、ヘソクリもう無い…)。

 さて、研修会の数日前になって、肋骨を痛めた山野君が参加を見合わせることになってしまいました。へっ、ということは私だけ?どうしよう・・・これって“両手に花”じゃなくってなんて言うのかしら、うれしいようなコワイような・・・。でもまずは一人で八ヶ岳山荘まで辿り着けるかが第一関門であります。前途多難の予感・・・。

 八ヶ岳山荘から美濃戸山荘まで車で入る予定でしたが、凍結のため通行止め。予定より約1時間多く歩くことになりました。お天気は曇り、思ったよりも気温が下がらずに寒さもあまり感じません。約15mの高さの南沢小滝に到着した時にはうっすら汗ばむほどでした。

 横川さんがリードで登りトップロープをセット。さぁ、いよいよ研修会の始まりです。ハラハラ、ドキドキ、グラグラ、ズルッ。ここではとても語り尽くせない心と身体の不安定な動き・・・。

 バイルがちっとも刺さらずにあっという間に握力がなくなり、「もう降ろして下さい」と懇願すると、「まだ10cmしか登ってないぞー!(そう、10mじゃなくって、10cmなんです!)」と二人で大笑いです。笑われるために来たんじゃない、気合と根性でいくんだー!なぁんて心の中で叫んでみても思うようには登れません。涙が出そうになったり、自分に腹が立ったり、笑った二人を呪ったりと大忙しです。

 笑われながらもアドバイスを頂きなんとか登り切るとニコニコ顔で降りてきてピース! 途中で力尽きて敗退してくると膨れっ面で、もうやめる! なんてことの繰り返しに根気よくお付き合い頂いたお二人には心から感謝であります。

 打ち込んだバイルにも蹴り込んだアイゼンにも自信が持てずに身体中に力が入り、イメージとは程遠い登りしか出来ませんでしたが、お二人の華麗な登りはしっかりと目に焼き付けました。それと今回の反省点をなんとか次回に活かせればと思っています。次のシーズンが待遠しい!(ふぅ、懲りないねぇ・・・)

 反省点:手首のスナップが効いていない。バイルの打ち込む位置が左右開きすぎ。身体が氷に近すぎて足が上がらない。蹴り込み方が甘い。


【行程】
八ヶ岳山荘(6:40)〜美濃戸山荘(7:30/7:40)〜南沢小滝(8:40)−トレーニング−(14:00)〜行者小屋(15:20)〜赤岳鉱泉(15:50)