講習山行の記録
2005/3/26(土)
伯耆大山 剣ヶ峰
◆メンバー 田中良一(講師)、黒田記代
◆記録 黒田記代
鳥取の大山には、無雪期2回・積雪期3回登っているのですが、いずれも弥山(みせん)まででした。実は大山の最高峰は剣ヶ峰なんですが、大山の山自体の崩壊が激しくて、剣ヶ峰まで行くルートは登山禁止になっています(自己責任で行く人はいるようですが)。雪が着くと、崩れやすい岩肌も固められた状態になり、積雪により歩けるルート(足の置ける場所)が広がるようです。
今シーズン積雪期最後のチャンス(3月の最終週)と思い、田中さんにお願いしました。確定表の予定では、弥山登頂だったのですが、申し込み者がなかったので、剣ヶ峰への縦走に変更していただきました。
米子駅5時集合。タクシーで大山寺まで。田中さんおなじみの民宿土佐屋で身支度をして、明るくなるのを待って、6時に出発。田中さんのリードで、大山寺から夏道を弥山へ。昨日降った雪のため、出だしからトレース無し。予報ではお天気が良い筈なのに、曇っていて、風がつめたかった。風で雪が飛ばされて、あたり一面粉雪が降っているようでした。いつ来ても大山は風が強いです。
弥山山頂近くにある避難小屋でひと休憩。天気回復を待ちます。やがて日がさしてきたので、剣ヶ峰への縦走を開始。思ったより積雪が少なく、縦走路はリッジ状態になっていました。田中さんいわく、まさに雪の無い時と同じ形をしている、とのこと。晴天で暖かいのですが、風が強い。リッジ上を歩いている時、突風に吹かれふらっとでもしようものなら、滑落まちがいなし。で、ロープを着けスタカットで、リッジでも上を歩ける所は歩き、やばい所は雪の着いている斜面にアイゼンの前爪を蹴り込んで、カニの横ばい状態でトラバースしながら進む。足場の雪が崩れたらおしまいです。慎重に慎重に歩を進め、永年の夢であった剣ヶ峰に立つことが出来ました。後は、宝珠尾根を大山寺に向けて下山しました。
今回のルートは30年以上前(?)には、一般登山ルートとして無雪期に歩かれていたようです。
【行程】
【行程】
3月26日 大山寺(6:00)〜弥山避難小屋(8:00)〜弥山山頂(9:00)〜剣ヶ峰(11:00)〜上宝珠越〜下宝珠越〜大山寺(14:00)