自主の記録
2005/2/27(日)
上信越・四阿山越え/スキー登山
◆メンバー 岩本一郎(L)、宮下裕史
◆記録 岩本一郎
積雪期の四阿山は四阿高原より往復されることが多いが、それ以外のルートをたどる人は少ない。私たちも四阿高原からは数回の往復を経験したので、パルコール嬬恋スキー場から四阿山を越えて四阿高原へ下ることを計画した。今回は天候にも恵まれ、予定通り四阿山を越えることができた。
パルコール嬬恋スキー場のゴンドラ山頂駅からゲレンデを少し南に歩いた地点から山に入る。トレースはない。山上は曇って視界が悪いが、天気予報では回復傾向である。昨年に続いての入山であるし、ルート上のポイントは把握しているので不安はない。ただ、予想よりは雪が深くラッセルを強いられた。M氏と交代でせっせとスキーラッセルして進む。
緩やかな地形のシール歩行と部分的な登りをクリアして順調に進み、いよいよ四阿山山頂直下のやせた稜線である。M氏はスキーを担ぐのを避けたい意向で、できるだけスキーのまま登ろうと奮闘した。そうはいっても、ある程度の傾斜の細い稜線をスキーで登るのは難しく、スキーは一旦脱いでザックに付け、担ぐことになった。つぼ足にストックでキックステップで登る。積雪の下層はある程度しまっているので、つぼ足でも可能だ。ストックの支持では心許ない部分もあったが、つぼ足での慎重な歩行15分ほどで見慣れた四阿山の山頂に到着。山頂には四阿高原から往復の登山者がいて、トレースもついている。人けのない裏道から大通りに出たような感じだ。この頃にはすっかり晴れ上がった山頂で大休止。
下山はトレースを参考に四阿高原ホテルまで気楽に滑り降りた。今回は山を越えるということがテーマだったので、そのうれしさで、滑りがおろそかになってしまった。ちょっともったいない。
1日だけの小さな山行ではあろうが、ここまで時間もかけて準備してきただけに、私にとっては格別の味わいのある山越えとなりました。次には、同じくパルコール嬬恋スキー場を起点にして万座までの行程も検討してみたい。