講習山行の記録

2005/2/12(土)〜2/13(日)
八ヶ岳・赤岳

◆メンバー 松本善行(講師)、宮下卓宏、田中治男、尾久一朗、松永己幸、遠足1名
◆記録 田中治男


 宮下卓宏さんが加わり6人となった2泊目。山塾のテントに6人は予想ほどきつくもなく、まったく寒さを感じなくてすんだ。3日目は下山の予定もあるので、7時就眠、3時半起床という超健全生活。念のためハーネスを付けての出発となった。前日の赤岳鉱泉でのミーティングでは松本講師から疲労がたまっているので、地蔵の頭の直前、赤岳山頂の前後の三箇所でとくにアイゼンをひっかけたりしない様にと注意を受けた。

 中山乗越、行者小屋を経て地蔵尾根を登った。無用に疲れないように歩き方に気をつけ、地蔵尾根は前日の再現かと思われるような雪稜の急登であったがなんとかこなし、赤岳展望荘を経て山頂へ至った。山頂直前の雪稜では突風が吹き付け、顔を出していた私は凍傷を恐れマスクの事ばかり気にかけていたが、尾久さんと松永さんは富士山雪訓を忠実に思い出し耐風姿勢を取っていたとのこと、エライ!!私はせっかくの講習が全く身についていない。

 山頂ではすっかり風はやみ、快晴とはいえないが雲上の富士山や他の八ヶ岳の山々を見渡す事ができ、松本講師の説明もあって、雪山ではめったにない最高の時をすごす事ができた。

 下山途中では主稜登攀の順番待ちの人々を見ることができた。難易度は遠目にはわからなかったが、いつかはあそこを登らねばと思った。

 テント撤収時に偶然にも、応用ステップ/峰の松目参加の田中良一講師、斉藤さん、阿出川さんと出会った。ラッセルの連続だったとのことだったので、宮下卓宏さんともども、赤岳のほうに参加してよかったなあとつくづく思った。下山後共に打ち上げへ。

 今回の講習は前月の仙丈岳とはまったく違って、天候に恵まれ、誠にすごしやすかった。雪山は天候に大きく左右されるということを身をもって感じた。もっと体力をつけて楽々と雪山を楽しみたいと思う。いろいろ教えていただいた松本講師はじめ楽しく時を過ごさせてもらった同行者の皆様に感謝したいと思う。


【行程】
2月13日 赤岳鉱泉(5:30)〜中山乗越〜行者小屋(6:00)〜地蔵尾根〜地蔵の頭(7:00)〜赤岳山頂(8:15/8:25)〜文三郎尾根〜行者小屋(9:15)〜赤岳鉱泉(10:00)