技術研修会の記録

2005/1/30(日)
アイスクライミング技術研修会
東沢流域 清兵衛沢手前右岸の氷


◆メンバー 横川秀樹(L)、伊藤幸雄(SL)、黒田記代
◆記録 横川秀樹


 

 アイスクライミングは面白い。

 アイスクライミングは奥が深い。

 しかし、アイスクライミングの講習は年に1回しかない。

 だから、山塾でアイスクライミングを積極的にやろうという人は増えない・・・。

 もちろん、アイスが上手な人も増えない。


 このような状況では、無名山塾ではアイスクライミングは未来永劫普及しない!それは絶対にイカ〜ンのだ。山塾アイスクライミング普及委員会の一員として、できることは何かと考えたとき浮かんだのがこれだった。

「よしっ、私の持てる知識・テクニックを総動員した技術研修会を開き、ただアイゼンとバイルを力任せに打ち込むだけがアイスクライミングではなく、もっともっと奥が深いものがあるのだ。それを伝えねばならぬ・・・」
 ずいぶん肩に力が入った決意ですが、まぁしょうがないです。テンションを上げないとやる気がでないですから。

 てなワケでいろいろありましたが、結局浅村君と黒田さんがこの研修会に参加したいという意思を表明してくれました。サポートしてくれるのは伊藤さん。(浅村君は仕事の都合がつかず残念ながら不参加)

 さて当日予定していた清兵衛沢は氷の状態が悪く、結局、講習会と同じ場所で実施することにしました。
 実際に行った内容は、

  1.スクリューの打ち方(体勢、打つ角度、抜くときの体制)
  2.バイルの打つ場所、打ってはいけない場所
  3.効率的な登り方、ムーブについて
  4.シングルアックスでの登り方
  5.トラバースの方法
  6.A0(フィフィ使用)のリードとフリーのリード
  7.Vスレッド(アバラコフ)の作り方

 などなど、伝える相手が黒田さんが一人だったので、かなりきめ細かい内容を実施することができたと思います。
 多分、もう少しで、黒田さんはかなり登れるレベルになるでしょう。

 さて、こんなにエラソウに書いている私は何者かというと、昨シーズン9日間、今シーズン7日間(さらにあと4日する予定)程度、アイスをやっているだけで、レベル的には南沢大滝をリードするぐらいでしかありません。
 ま、逆に言えば、アナタもやる気があればそのぐらいのレベルにはすぐになれます。3月3連休のうち、一日を使って八ケ岳の南沢小滝・大滝で第二回アイス研修会を開きますので、興味のある方はお問い合わせください。(本科2年目以上対象。バイル有料レンタルあり。)


【行程】
西沢渓谷駐車場(5:30)〜清兵衛沢(7:00)〜清兵衛沢手前右岸の氷(8:30)〜研修終了(15:30)〜西沢渓谷駐車場(16:30)