自主の記録

2004/12/30(木)〜31(金)
北八ヶ岳・渋の湯〜黒百合平〜天狗岳


◆メンバー 斉藤典子(L)、福田洋子
◆記録 斉藤典子


 「北八ッの寒さは一度体験した方がいいよ〜」ということで、雪山も歩きたい寒さも楽しんで?みることにした。

 一日目、奥蓼科渋の湯バス停より堰堤下の広場から右手にかかる橋を渡りいきなり急登してジグザクと高度を上げ、一汗かくと樹林帯のゆるやかな登りになる。歩いて行くと両脇の尾根がだんだん低く見えてきてきた。もうすぐ森林限界を超えて平らかな?

 樹林帯を抜けるとひらけたところにポンと出た、黒百合ヒュッテだ。大きなソーラー板が備えてあった。前週、雪はどの位あるのか小屋に電話を入れた時は「雪はまったくありません」といっていたけど、そうかたっぷり降ったんだ。

 テント設営を始めるが、すぐに手の指がじんじんと痛くなってきた。福田さんが早めに着込んだほうがいいよ、と言ってくれた意味が判る。午後3時半、風は少しあり厳しく冷え込むのを早速体験。小屋の温度計はマイナス14度を示していた。じゃ、ちょっとお腹からあっためようと飲んだ夕食前のお湯割りはいいなぁ〜。さてメニューは味噌煮込みラーメン野菜たっぷりウインナー入り。

 2日目、4時半起床、夜中時折強風が吹き雪は降り続いていた。月ははっきり見えるがその周りに雲が出ていた。朝は残りの汁にアルファ米をサラサラ入れて炊き込んだ。味が薄いかなと思ったら、七味(福田さん持参)をかけてみると味が決まりますね。

 天狗は西尾根を縦走しようと思っていたが、天候が悪くなることが判っていたのでテントに余分な荷を置いて東天狗を踏んで黒百合平にまた戻って来ることにした。中山峠で防寒身支度を整え直し、岩稜地帯を登って行く。風は強くて冷たいけれど「けっこういい天気じゃ〜」と途中ホクホクしいてたが、東天狗に着いた時はあれが西天狗という方向はガスって何も見えなかった。

 下山は来た道を戻らずにスリバチ池のある方へと足を向けた。「天狗の奥底」と言われるところか、フッカフカなのでアイゼンを外して岩稜を下る。岩場にうっすら付いた雪は慣れなくてちょっと滑るのが怖いけど、樹林帯に入るとこの方がおもしろくて快適だった。黒百合ヒュッテの正面に向かってどんどん降りた。

 強風の中テント撤収し、アイゼンなしで滑るこの歩きに慣れたいなと身体をまかせつつ、転んでも楽しみながら下山。大晦日を黒百合で過ごそうとする登山者が登って来るが、森林の中のトレースは時折吹く強風に吹き消されていた。
硫黄の匂いが近くなってきたら渋御殿湯だ。冷え切っていたのかピリピリとしみるいい湯だったなぁ。雪はさらに降り続いており東京に着いたら雨だった。


【行程】
12月30日 JR茅野駅から諏訪バス発10:20〜奥蓼科渋の湯着11:19〜黒百平着15:30(テント泊)
12月31日 黒百合発6:00〜中山峠〜東天狗〜黒百合平〜渋の湯バス(最終14:55)〜JR茅野駅