自主の記録
2004/12/1(水)
大倉尾根〜塔ノ岳/ボッカ訓練
◆メンバー 福島彰男(L)、伊藤由以
◆記録 伊藤由以
ボッカ前の足慣らしトレーニングに出かけた。12月に入ったというのに暖かい日だ。身支度を整え8時40分大倉を出発、各自のペースで尊仏山荘を目指す。
私は一年ぶりの大倉尾根登山だった。遠足倶楽部のお手伝いでいろいろな山を歩いているおかげか、20Kgという荷のせいか、思った以上に快調に脚が進む。
舗装された道路を歩き、登山道へと向かう。出だしはなんと言うこともない、なだらかな山道。見晴し茶屋を過ぎると、いよいよ岩がゴロゴロだったり、人が入りすぎてなのか気の毒にも無残に深くえぐられてしまったりの急坂で歩きにくい通称『馬鹿尾根』の始まりだ。
私は、駒止茶屋から堀山の家までの間の『水戸黄門』に出てきそうななだらかで広々している山道が好きだ。思わず歌なんか口ずさみ、足取りも軽くなってしまう。しかし、堀山の家から花立山荘までは、ガラッと変わって気の遠くなるような、岩がゴロゴロした急坂と、歩きにくい何千段(数えた人がいるそうだ)もの木の階段が続く。私の一番苦手な道の始まりなのだ。
いつも必ず堀山の家の前で、褌を締めなおしてから(実際には締めてはいないですよ!)気合を入れて歩き出すのだ。『馬鹿尾根』というよりも『鬼尾根』と呼びたいと毎度思う。
でも、そんな道にも良いところはある。晴れている時には、丹沢の麓の町並や相模湾が一望。江ノ島だって大島だって見える。両側には富士山だって、箱根の山々だって、大山だって、丹沢の山並みだって見える。あの急坂は、実に眺めの良い場所なのだ。
天神尾根の分岐で、有名な「ボッカおじさん」と会った。短パン姿で惚れ惚れするようなたくましい脚を惜しげもなく披露しながら「今日は二度目のボッカだ」と笑顔でサラッと言う。後で聞いたのだが、15時からは会社に行って仕事だったそうだ。パワフル過ぎるぅ〜!!!
尊仏山荘で2時間たっぷり休み、13時45分下山開始。天狗のようなパワフル福島氏は、いつの間にか私の視界から消え、15時20分には大倉着だった。15分後、私が大倉に着いた時には、ジョッキを片手に余裕の笑顔で迎えてくれたっけ…ちなみに、福島氏は今年3度目のボッカだという。
既に、30Kgで2回ボッカ済。今日は私にあわせ25Kgにしてくれた。毎回時間も短縮だというからすごい!
年上の後輩には負けてはいられぬ、年下の先輩なのであった。