自主の記録
2004/7/11(日)
笛吹川東沢・鶏冠谷右俣
◆メンバー 横川秀樹(L)、田口浩昭、山野昭人
◆記録 横川秀樹
鶏冠谷の出合は狭くて暗い。この先、どんな渓が広がっているのか、不安と期待が入り混じる。
まず出会う大きな滝は魚止めの滝10m。これは右から簡単に越える。
奥飯盛沢の岩盤を過ぎると3段12mのナメ滝。左スミから攻め上がり、上部は草つきをトラバースしたが、あまりよくない。これは右側を巻いたほうが良かったのかもしれない。
前半のヤマ場となる逆「く」の字の滝は20mのナメ。残置ピトンと残置スリングが豊富にあるが、一見してかなり傷んでいるものがあるため、慎重に登った。
そうこうするうちに二俣に到着。出合から2時間20分が経過。
右俣への分岐は、いったん左俣に出て、間の尾根を大高巻きする。今回の遡行では、ほかにも数回の高巻きを強いられた。
余談になるが、滝の登攀が「攻め」の技術なら、高巻きは「守り」の技術であり地味な技術である。そのため、好き好んで高巻きをする人はあまりいない。しかし、数を重ねない限り、この守りの技術を自分のものにすることはできない・・・。(おっと、これが高桑信一氏の受け売りだと気づいたあなたは相当な沢通だ)
さて、上部がナメとなっている30m滝も左から高巻き、さらに「守り」の技術に磨きをかけつつ、その後は、快適なナメを楽しみながら進み40m大滝の下に出る。これにて遡行終了。大滝手前の左岸のルンゼに入り、すぐに右の支尾根へ向けてかすかな踏み後をなるべく忠実にたどっていくことで、あまり藪漕ぎすることなく45分で登山道(標高2000m付近)に出る。帰りは徳ちゃん新道を使うが、近丸新道よりこちらのほうが下りやすく感じた。
【行程】
西沢渓谷駐車場5:20〜出合6:04〜二俣8:26〜40m大滝下10:50〜登山道11:38〜西沢渓谷駐車場13:35