講習山行の記録

2004/5/15(土)
不動沢の岩場

◆メンバー 加藤泰平(講師)、荒井剛志(SL)、木之下悟、横川秀樹
◆記録 横川秀樹


 朝7時過ぎに、瑞牆山の植樹祭駐車場に到着。講師の加藤さんと無名山塾元同人の荒井さん(現・山岳同人マーモットの代表)は前夜入りして、テントを張っていた。

 8時に駐車場を出て、不動沢の登山道(廃道)入口まで車で5分ほど。(ここは道がとても悪いので普通の車高だと辛いところ)

 登山道を20分ほど進むと右手に屏風岩。ここを過ぎてさらに20分ほど行き、沢にかかった丸太の一本橋を渡ると、左にカーテン状壁。きょう最初に登る岩だ。ここに荷物を置いて少し奥の不動滝まで散歩をしてくる。そしていよいよクライミング開始。

 登るルートは「不動沢カーテン状壁マル友ルート」。グレード5.10aのスラブで、長さは50mロープでギリギリ届くとのこと。ここを、まず荒井さんと木之下さんがペアを組んで登り、次に加藤さんリードで私が続く。ルート全体でボルトが4本ということで、最初の10mはプロテクションがとれず、リード役は緊張することだろう。1本目のボルトから2本目までが10aということで核心部。左へトラバースしてから右上するが、スラブに慣れていない私にとっては、横に移動するのがなかなか厳しい。

 木でピッチを切って、2ピッチ目、5.8のオフウィズスを加藤さんが先頭で行こうとするがカムデバイス故障のため断念。あとでネットで調べてみると、5.8とはいえ、体感グレードは10cと書いてあった。

 さて、スラブはこの一本で終了にして、次は屏風岩まで戻り、きょうのメインイベント「クラック・クライミング」の始まり始まり。

 トップロープのセット後「おしん(5.8)」でウォームアップをし、「不動沢愛好会ルート(5.10a)」にチャレンジ。中間地点のフレークの上に立つまでは力づくで何とか行けるものの、そこから先のクラックは手も足も出そうにない。右手は右のクラックに、左手は左側のクラックでジャミングを決めようとするが痛いだけで全く体が上がらなかった。

 気分はもう降りるつもりだったが、下からいろいろとアドバイスを受け、半分泣きながら何とか終了点へ。全身ボロボロとなったが、30〜40分後に再チャレンジ。今度はテンションを入れることなく登りきることができた。やはり二回目となると上達しているらしく、ここが岩の面白いところでもある。

 このあとはボルダーエリアへ移動。3メートルぐらい落ちて踵を痛めたりしたが、充実した楽しい一日だった。