自主の記録
2003年7月20日(日)〜7月21日(月)
釜ノ沢東俣〜鶏冠尾根下降
◆メンバー 横川秀樹(L)・山野昭人(SL)・末木俊之・田口浩昭
◆記録 横川秀樹
釜ノ沢は、出合までが遠いが、両門の滝を始め、流れ込んでくる沢(西のナメ沢、東のナメ沢など)がとてもステキな景観を作り出していた。
滝の登攀自体は難しくはないが、両門の滝下部でS氏が4mほど転落するというアクシデントがあった(奇跡的に無事)。滝はヌメっていて滑りやすいので注意が必要だ。
夜は盛大な焚火をしようと考えていたが、乾いた木がなく火がつかない。ウチワがないのも辛かった。タープとシュラフカバーだけのビバーク(標高1800m地点)はかなり寒く、睡眠は不十分だった。
翌日は、ビバーク地点から1時間ほどで甲武信小屋に到着。甲武信ケ岳山頂を往復後、木賊山から鶏冠尾根を下降する。しかし、これがナントモ長かった。
あるガイドブックには下山に3時間とあったが、まず鶏冠山まで3時間かかってしまう。そこから少し進むと、第三岩峰があるがこれは左へ迂回。(まっすぐ行くと20mの懸垂下降)そのあとも、岩稜帯が続き、数メートルの懸垂下降を2回したり、藪を漕いだりして、鶏冠谷出合についたのは木賊山を出て7時間もたっていた。
ルートファインディングについては、10〜20mおきにある赤テープを注意深く辿って行けば、迷う心配はない。ただ、我々は一回迷って引き返したりもしたので、テープの見落としには十分注意したい。また、木賊山から鶏冠尾根に入るルートを見つけるのに若干てこずった。
2日目は雨の中での行動ということで、精神的にも疲れたが、ステップアップになる良い経験だったと思う。
【行程】
7/20(日) 5:45 西沢渓谷バス停前を出発
6:30 鶏冠谷出合
9:45 釜ノ沢出合
10:40 両門の滝
12:15 ミズシ沢出合(ビバーク)
7/21(月) 4:00 起床
5:25 出発
6:50 甲武信小屋
7:25 甲武信ヶ岳
8:10 木賊山
11:10 鶏冠山
15:10 鶏冠谷出合