無名山塾のこと99
(1999年6月9日)
 無名山塾は1981年11月4日、第1回目の集会が開催されて誕生しました。昭和山岳会で登山の基皐を学ぴ、蒼山会同人で楽しく登山活動していた岩崎が、81年プレモンスーン期のネパ−ルヒマラヤ・ニルギリ南峰登山(あえなく敗退)を機に、自立した豊山者の育成をめざしてイメージしたものです。<山の松下村塾>たらんと志は高く、無名山塾と命名しました。
 以来18年間、安心登山を基本理念として楽しく登山活動を続けてきました。84年にはサンシャインシティー文化センターで開催された“中高年のための山歩き入門講座″をベースに、実技教室の会“山のるるぶ”を設立、やがて遠足倶楽部へと発展したのです。
 その後、文化センターでの講座が中断してしまったのですが、机上講座を受講してから山に入った方が安心度が高いという認識から自然大学というプログラムを導入しました。
 遠足倶楽郎も自然大学も無名山塾を幹とすれば枝と考えてもらえば、理解がスムースであると思います。
 とはいえ、ECクラプとか百壱名山登山教室とか、シニアコースとか、増築を重ねてきた建物みたいにちよっと迷ってしまいそうな無名山塾の状況があるようですので、次のように整理してみました。

 無名山塾は岩崎元郎が主宰するく山>のコスモス(宇宙)。安心登山を基本理念として、高尾山からエベレストまで山を楽しみ山に学ぶことを目的にしています。
 現在、登山学校、遠足倶楽部、自然大学で構成されています。
 同人、研究生、本科生、ジュニア会員、と呼ばれるのは、登山学校に籍がある人です。シニア会員は遠足倶楽部に籍を置きますが、登山学校が主幹するプログラムに沿って活動して頂きます。
 遠足倶楽部会員、自然大学受講生(無名山塾主幹による教室含む)は、無名山塾の会員でもあるとご理解下さい。従って、遠足会員が登山学校のプログラムに参加することは自由ですし、本科生が山の遠足プログラムに参加することも自由です.但し、講習費や技術レベルなどで参加条件が違ってきます。

 登山学校
 岩登り、沢登り、雪山登山の基本を講習する。2年間継続受講を希望する人は本科生として登録。継続受講できない人でもジュニア会員として入会できます。規定のプログラムを終了した人で希望する人は、研究生として継続できます。研究生として1年以上活動し、規定のプログラムを終了した人は同人とし継続できます。
 研究生・同人は、ガイド認定へのプログラムが用意されます。

 遠足倶楽部
 中高年と女性のための山歩きの実技教室“山の遠足”を企画運営しています。山の遠足は一般登山道から頂をめざす山歩き・山登りを通じて山を楽しみ、山に学んで頂きます。咋今の中高年登山者の遭難増加を考え、山歩き・山登りの範囲で教室は企画されます。
 ハードでテクニカルな山行にも興味があるという方はシニア会員として登録して下さると安心です。

 自然大学
 山は手と足とそして頭とで登るもの、とは岩崎の持論です。山の様々な知識を机上で学ぴ、日帰り登山で基本を学ぴ、山を生涯の趣味として頂きたいと思っています。1年間の講習を終了したら、遠足倶楽部で幅広く山登りを楽しんで下さい。希望者にはアドバンスコースもプログラムされます。

 ECクラブ、百壱名山登山教室、シニアコースなどの表現は、プランド名とご理解下さい。

 以上、簡単ではありますが、無名山塾の概要を記しました。不明な点は岩崎ヘ連絡下さるよう、よろしくお願いします。

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ロッククライミング入門から習熟まで

1.三点確保を学ぶ会
 不安のない小さな岩場を教室とし、三点確保によるバランスクライミングを反復トレ−ニングする。傾斜の緩い斜面で肩がらみによる懸垂下降、岩場に下ろしロープでクサリ場の登下降のトレ−ニングをする。

2.ロッククライミングを学ぶ会
 子供岩で基本講習(三点確保、ロープの結ぴ方、エイト環による確保と懸垂下降など)の後、男岩、女岩の入門ルートでトレ−ニング。

3.ロッククライミングと友だちになる会
 子供岩で復習と肩がらみによる懸垂下降、プルージック登攀の講習の後、男岩、女岩でトレーニング。

4.ロッククライミング・マスタートレ−ニング
 日和田山、幕岩、三ツ峠その他のロックゲレンデで、積極的にトレーニングする。

5.リーダーズ・チェック
 本科2年生を対象とした研究ステップで、登山靴(冬靴)で日和田山の入門ルートをリードするプログラム。ランニングビレー、アンカービレーなど習熟度がチェックされる。
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