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岩小舎 9 |
中央アルプス北部縦走報告 |
1999年9月18日(土)〜9月19日(日) |
長田佳浩(18期秋期生) |
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◆行程 9月18日(土)天候: 曇り時々晴れ、夜間一時雨
駒ケ根高原(菅の台バスセンター7:40)発〜三本木地蔵〜池山池
跡〜マセナギ〜空木避難小屋13:30(避難小屋泊)
9月19日(日)天候: 曇り時々晴れ
空木避難小屋4:40〜空木岳5:37〜木曽殿越〜東川岳〜熊沢岳〜檜
尾岳〜濁沢大峰〜極楽平〜宝剣岳13:00 〜宝剣山荘13:30 〜中岳
〜木曽駒ケ岳14:00〜浄土乗越 〜千畳敷駅15:20ロープウェー
乗車〜しらび平15:40 〜菅の台バスセンター16:30 〜早太郎温泉
郷こまくさの湯17:10
◆目的 体力強化、維持を目的とした冬季合宿に向けてのトレ −ニング
◆メンバー 悉知藤也・悉知雅美・高橋幸子・長田佳浩 以上4名
◆山行顛末
前日、菅の台バスセンター駐車場にてテント仮眠。400 台収容の市営駐車場
(駐車場代400 円) は近隣に3カ所。場内のトイレはログハウス風で新しく非常に清潔。駒ケ根スキー場の脇を抜けて池山尾根へ。案内書にあるとおり大腿四頭筋を鍛えるのに良さそうな急登が続く。しかし、途中の大地獄、小地獄はただの整備された登山道。全く地獄を感じず少々落胆。池山尾根を下山してくるパ−テイに5組。登り利用3組のパ−ティーと出会っただけの初日。非常に静かで落ち着いた山行だが、蒸し暑さには辟易。 今夜の宿泊場所、空木避難小屋周辺はこじんまりしたカール地形。色づき始めた木々と花崗岩質の川床を流れる沢の白さが印象的。二重丸のおすすめ小屋。宿泊は我々4人と3人組の中年女性のパ−ティー及び学生9人の合宿隊の3組。激辛のキムチ鍋をつつきながら20:00
頃まで酒盛り。いつの間にやらシェラフの中でぐっすり快眠。(ぐっすり寝ていたのは珍しく私、”長田”独りだけだったことが後に判明。他の3人はバタバタ飛び回る蛾や蚊と遅くまで戦っていたとのこと)
翌日は3時起床。夜の明け切らぬ4時40分に出発。暗い急登の登山道でところどころ迷いながらも1時間ほどで空木岳山頂へ。
風が強く、雲に覆われた山頂は展望が全くきかず。早々に下山。岩場を通過して高度差360
mを下り木曽殿越へ。このあたりまでくると百名山キラーの中高年登山者の姿が目立ち始める。
急坂を登り返し東川岳。いくつかのピークを越えて大岩のころがる熊沢岳ヘ。岩尾根の登り下りを繰り返しながら檜尾岳。予想以上のアップダウンの連続にバテバテ。なだらかな頂上で大休止とする。ようやく空に晴れ間が覗き、ガスも晴れてくる。振り返って見る空木岳は霧にかすみながらも、なかなかの迫力。岩峰を連ねる急な濁沢大峰を越えて極楽平。その小さな鞍部を通過して本日のメインイベント宝剣岳に挑む。その山容はまるで岩の要塞。秋涼の青空に突きかかる剣の山そのもの。長時間の歩行で疲労した体にも闘争心沸々と沸いて<
る。いざ!急峻なやせ尾根と鎖場の通過。「慎重に、慎重に』と自分自身に言い聞かせるも、肩に食い込むザックの重さが゛”ひやり、ひやり””を助長する。しかし、このような危険な(?)岩場に、おばさん、おじさんは平気な顔をして続々と登ってくる。「うーん」と唸ってしまつた私。
宝剣山荘にザックをおいて空身で木曽駒を目指す。ロープウェーの最終時間を気にしながら、だだっ広い尾根をかなりの速さで登る(自分なりに)。やはり空身は楽チン!。
広い木曽駒ケ岳の頂上には老若男女、数組のパ−ティーがのんぴり休憩していたが、我々は駒ケ岳神社に参った後、早々に下山。エアリアのコースタイム2時間20分をなんと1時間5分で往復。どこにそんな力が残っていたのか不思議。実はエアリアのコースタイムが間違っていたりして?
以外に質素な千畳敷のロープウエー駅に到着したのは15時20分。駅前広場より眼前に聳える宝剣岳に別れを告げて、長かった山行はこれで終了。ロープウェー、バスを乗り継いで菅の台バスセンターへ。車をピックアップして市営の温泉「こまくさの湯」へ(菅の台バスセンターから徒歩5分、車で1分。入浴料500
円)2年ほど前にできたばかりとのことで非常にきれいで湯船も大きく露天風呂、薬草風呂など充実の施設。併設された食堂では地ビ−ルも飲める。
2日間にわたる苦行の汗をさっばり洗い流した後、初秋の茜色の空仰ぎながら、4人の仲間は冷たいピールで山行の成功を祝った。 終わり
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