岩小舎 9
和歌山・ヌタハラ谷
Oct 1998
染谷 意
 すっかり秋めいた今日この頃です。大変御無沙汰をいたしておりますが、永井さんも札幌に転勤されるなど山塾16期生にもいろいろと変化があるようです。
 さて、当方の近況の御報告をさせていただきますと、7月の転勤以来いろいろと忙しく、また近場の山は夏は暑すぎることもあって山とは本当に縁遠い毎日を送っており、山塾から私あていただいた「和歌山の山」という課題もまったく実行できずにいたところです。近頃になってやっと若干の余裕が出てきましたので、この10月から当地の「紀峰(きほう)山の会」という地元の山の会にも籍を置き、あらためて山歩きを始めることにしました。この会は150人くらいの会員のいるいわゆる地方の中高年の山の会で、「ハイキング部(これが会員の大半)」、「岩雪部」、「沢部」に分かれ、アットホームですがそれなりにリーダー等もしっかりした会のようです。その中で前者2部は場所的なこともありあまりレベルや活動度は高くないようですが、沢部は紀伊半島の沢をホームグラウンドとした活発な山行をしているグループのようです。この中で、私は「和歌山の山」という課題を実行すべく、当地でしかできないこととして沢部に属することとしました。
 さっそく先日、台高の桧塚奥峰という1400mほどのマイナーなピークに突き上げる「ヌタハラ谷」という沢(こちらの沢は「沢」ではなく「谷」という名称になります。)を前夜発日帰りで遡行してきました。こちらではポピュラーで易しい沢ということでしたが、沢の感じの違い(すべての滝は大きな釜を持つ、岩もなんか違う、水量が多い等々)から、4ヶ月ほどのブランクもあったことも加え、ちょっと苦労もし、不思議な気分にもなった遡行となりました。しかし、この沢はヤブコギなく山上草原に突き上げ、水が消えて30mほどで稜線に達する沢でなかなかよい雰囲気の沢でありました。また、パーティの平均年齢は50歳を超えていたと思いますが、遡行スピードがずいぶんと速く感じられ(日帰りの軽装備であったこともあるのでしょうが)、和歌山の沢人恐るべしとの印象を持ったところです。いずれにしてもこれからしばらくの間当地の山々を楽しみ、幅を広げられるよう勉強していきたいと思います。
 これから冬に向かうこともあり、引き続き山塾研究生としてCU等もやっていければと思っておりますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。
 とりいそぎ近況の御報告まで。 山塾の方はいかがでしょうか?
 
岩小舎9トップ無名山塾文書集トップ無名山塾ホームページ
 
2002 Company name, co,ltd. All rights reserved.