岩小舎 9
日本平山山行報告 98年夏
1998年 8月 月例山行
土方恭子
◆月日:8月22日(土)から23日(日) 1泊 2日(テント山行)
◆目的:ルートファインディング
◆メンバー:CL笠間 直 SL緒方 靖典 荒井 正光 宮崎 章人 土方 恭子

◆行動報告:
8月22日(土)晴れ
朝、新幹線に乗り新潟へ向かう。新潟から磐越西線にて五泉まで向かう予定だったが、前週の大雨のため一部復旧しておらず、新津よりタクシーにて早出川ダムに向かう。夏のためか早出川ダムには人気もなく、準備をした後すぐに出発する。最初は高低差もなくダムの回りを奥に入っていく。ガイドブックに書かれていたように渓谷美の美しいところである。駒の神にて沢を徒渉し、対岸の登り口に少し迷うが奥まった所に上り口を見つける。少し巻きながら登り、ようやく尾根上の道となる。急登を続けながら、途中で休みつつ前進する。新潟とは言え、標高が低いため暑さが身にしみる。またこの山行では最初の休み以降ずっと蛭に悩まされることになる。尾根を登り少し緩やかになったところでテント場に到着。鉱山跡のトコヤというところだが、テントを張るスペースも十分あり、流水もあり快適な所である。

 早出川ダム12:30−駒の神13:40−トコヤ15:40(行動時間2時間30分)

8月23日(日)晴れ
トコヤを出発、すぐに日本平山への急登が始まる。日本平山への登りは殆ど急登のような感じだ。ブナ林を過ぎながら見晴らしの良いガンガに到着。山並みをみながら日本平山へと向かう。日本平山頂上には1等3角点とカエルの像がある。ゆっくりしたいところだったが、蛭の群れに恐れをなしそそくさと退散する。少し下るとルートが不明瞭な所にぶつかる。夏のため草が生い茂っているせいもあるだろうが、踏み跡等をたどりながら赤ペンキのある所にたどりつく。この頂上下より大清水までの間はルートが不明瞭な場所が何個所か出てくる。地図、踏み跡、赤ペンキを使いながら進んでいくことになる。途中、沢が多く水が豊富だ。大清水に到着するとテントを張ることも可能ということだったが、スペース的にぎりぎりという印象を受ける。(蛭もいそうな感じ。)しばらく平坦な道を行った後、日倉山への登りとなる。急登の割にはジジババの坂という名がついているが、どういう理由からつけられたのだろうか。日倉山頂上付近にて沢沿いの下りが始まる。ここから高石までの下りはほぼ沢沿いに下りて行き、何回か徒渉もある。増水時には気をつけたいところだ。また蛭が地面から湧き出ているような場所が何個所か続き、初めての経験に頭がくらくらしてしまった。途中、夏草が生い茂り前方が見えない場所もあり、長袖必携、またヤブのため足跡が見えず、注意も必要である。ヤブや蛭と格闘しているうちに高石の集落に到着。田川内集落まで歩き、タクシーにて下山、途中村松で温泉に入って帰途に着いた。

 トコヤ5:58−日本平山7:20−大清水8:53−日暮山10:43−高石13:15−田川内13:30(行動時間 6時間30分)

◆ルート状況:
日本平山までの登りはルートもはっきりしており迷うところはない。(駒の神での徒渉時の道も奥まった所にある)日本平山から高石までの下りはあまり歩かれていないようで特に日本平山から大清水の間は不明瞭な場所が何個所かある。地図、踏み跡赤ペンキを見ながら慎重に進む。日暮山からの下りは沢の徒渉が7−8個所続き、増水時には注意が必要。また夏草が生い茂り、前方、足元が見えない個所が何個所かある。

◆共同装備:基本は縦走なので各自準備。徒渉時用に10mテープを携帯。

◆食糧:各自

◆その他:
今回、生まれて初めて蛭と遭遇しました。今までも何回かあっているのかも知れませんが、血を吸われるのは初めてでした。地面から蛭が湧き出ているような場所を通過する時は頭がパニック状態になっており、通り過ぎることに必死でした。話には聞いており、夏、やぶ漕ぎ、沢沿いの道、等考えれば事前にもう少し考慮すればよかった。とは後の祭りですが、これを機に蛭対策を真剣に考えようと思います。良い知恵を御持ちの方はどうぞ教えてください。なお今回蛭に吸われた後は、キズドライが出血を止めるのに役立ちました。また蛇にも4回も遭遇し、まだまだ自然の色濃く残る山を堪能しました。
 
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