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岩小舎 9 |
北鎌尾根 98年夏 |
1998年7月31日(金)−8月2日(日) |
土方恭子 |
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◆月 日:1998年7月31日(金)−8月2日(日)前夜発2泊3日(小屋泊り)
◆目 的:槍ヶ岳北鎌尾根上半縦走
◆メンバー:宮下裕史(CL)笹生修一(SL)堀源太郎 田根育子 土方恭子
◆行動報告:
7月31日(金)曇り、午後一時雨
穂高駅にて集合、タクシーにて中房温泉へ移動、朝食をとり登りはじめる。合戦尾根も荷が軽いとスムーズに進んでいく。第一ベンチでの休憩場には水場もあり、冷たい水がおいしい。合戦小屋にては恒例のすいかを食べる。燕山荘では岩崎氏一行に会う。(NHK撮影)燕岳には向かわず大天井ヒュッテに進む。途中、雨が降って雨具を着たり脱いだりを何回か繰り返す。昼過ぎには大天井ヒュッテに到着。午後は明日に備えて休息。また2-3日前に北鎌尾根に行ったばかりの佐々木氏より情報を聞く。
穂高駅4:48−中房温泉5:30/6:14出発−合戦小屋8:53−燕山荘10:04−大天井ヒュッテ13:24(行動時間7:10)
8月1日(土)曇り時々晴れ、夕方霧
いよいよ北鎌尾根への日となる。まだ暗い中出発、貧乏沢下降地点へと向かう。涸れた沢や薮を落石に気をつけながら天井沢まで下降する。天井沢出合でハーネスをつけ、北鎌沢出合まで移動、北鎌沢を登りはじめる。左俣、右俣との合流点で沢水を補給。この後、右俣を登っていき何回か沢水があるが、年によっても違うのだろうという印象を受ける。登りはかなりきつく一歩一歩が堪える。ようやく北鎌コルに到着。2-3天ならはれるのでは。天狗の腰掛けも過ぎいよいよ独標のトラバースが始まる。2回目のトラバースにてロープを出す。(残置ハーケン有り)その後 下りやザックを背負ったままだと通れないような場所で(狭くてザックを先に渡したりするため)何回かロープを出す。また一個所トラバースからの登りでてこずり通過に1時間ほどかかる。北鎌平にて休憩した後、最後の登りとなる。頂上直下のチムニーを通過、槍ヶ岳頂上に出る。頂上で記念撮影をした後、槍ヶ岳山荘に向かう。
起床3:00−大天井ヒュッテ出発4:03−貧乏沢下降地点4:23−天井沢出合6:47−北鎌沢出合7:20−北鎌コル9:49−天狗の腰掛け10:55−独標トラバース12:00-北鎌平17:21−槍ヶ岳頂上18:21−槍ヶ岳山荘18:52(行動時間14:49)
8月2日(日)雨後曇り
上高地が混むだろうということで豪雨の中早めに出発、ひたすら上高地に向け下っていく。途中、槍沢ロッジ手前の道が雨のため、徒渉状態になっている。槍沢ロッジで休憩をした後、横尾山荘、徳沢園、明神と過ぎ、上高地バスターミナルへ到着。タクシーにて松本へ移動、昼食をとって解散となる。
起床3:30―槍ヶ岳山荘出発4:35―槍沢ロッジ7:00−横尾山荘8:22−徳沢園9:19−明神10:12−バスターミナル11:07−松本12:50
◆ルート状況:
かなり登られているルートでもあるのでルートははっきりしているが、ざれている部分があったり、ガスったりするとわかりにくい部分があったりと気がぬけない。赤ペンキやケルンの積まれている所を確認しながら進んでいくとよい。ザイルは8mm30m を持参。トラバース時の足場ははっきりしているが、切り立っているところが多いので不安な場合には必ず使用したい。水場に関しては年によっても状況が違うと思うので出来るだけ最新の情報を得ることが大切である。
◆装 備:
一日の行動時間が長いため、小屋泊りとして軽量化を図る。(1人8kg程度)共同装備としてはロープ(8mm30m)、ハンマー、ハーケン、ツェルト、バーナーセット、トランシーバー、ラジオを携帯。個人装備としては基本装備およびヘルメット、ハーネス、カラビナ、スリング。水は1人3L以上とする。
◆食 糧:各自行動食持参。
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