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2008年6月1日(日)
梅雨入り
一年のうちで一番嫌な時期です、といえばお百姓さんに
叱られるでしょうか。あのジメジメ感、最悪なのがズボンの裾が
濡れて足に張り付くことで、これは耐えられません。
雨粒を家の中から眺めるのは風流なものなのですが・・・
蝸牛や紫陽花ならば待ち遠しいのでしょう。


古本屋的映画鑑賞 D

『ソイレント・グリーン』 1974 リチャード・フライシャー監督
チャールトン・ヘストン/エドワード・G・ロビンソン
ジョゼフ・コットン

もはや古典と言って差し支えないと思いますので少しだけ書いてしまいましょう。
私の中では「光る眼」や「ボディスナチャー/恐怖の街」「地球爆破計画」ハタマタ
「蠅男の恐怖」らと並ぶショッキングSF映画でした。
近い将来、食糧難が来れば起こりえるかもしれない恐怖です。
それにしてもすごいキャストです。エドワード・G・ロビンソンはこの作品が遺作と
なったようです。好きな役者です。


古本屋的映画鑑賞E

『スケルトン・キー』 2005 イアン・ソフトリー監督
ケイト・ハドソン
ジーナ・ローランズ/ジョン・ハート

まず国内未公開に驚きでした。やはり地味目なホラーは受けないのでしょうか。
いわゆる館もので何かがいそうでその存在がわからない恐怖。
思わせぶりに最後まで引っ張られてしまいます。
「グロリア」のジーナ・ローランズがベティ・デイビス張りに怖かったです。
幽霊も現れず血が流れることのないホラーもいいものです。


古本屋的映画鑑賞 F

『ノックは無用』 1952 ロイ・ウォード・ベイカー監督
M・モンロー/リチャード・ウィドマーク

この監督にこのキャスト、ましてサスペンス映画と三拍子揃えば見逃す
わけにはいきません。全編通してモンローがシリアスに演じます。
ドキリとさせられる演出も随所に見られ先が読めません。
古典コーナーかモンローの棚には必ずあると思いますよ。
ちなみにこの監督は『血のエクソシズム』やアミカス・プロの『アサイラム』
なども撮っています。

自由が丘の古本屋です。西村文生堂

2008年5月10日(土)
備えあれば・・・

    2008年 5月10日(土) 備えあれば・・・

このところ地震の多さが気にかかる。
実家の会津若松でも震度3だったらしい。
まだ幼少のころ大きな地震が来たことがあり、あわてて外に飛び出したところ
今はなき祖母が手に木製バットを握っていたことを思い出す。
火事場のクソ力が天災にどれだけ通用するのかは疑わしいものだ。
米と水ぐらいは用意しておかねばならぬこのご時勢である。


古本売りたい時、西村文生堂で検索

2008年5月9日(金)
甘くてもビールはビール

      2008年 5月9日(金) 甘くてもビールはビール

生麦事件の碑がある国道沿いにキリンビール工場があります。
下戸で名高い私ですが、先日友人の誘いで行ってきました。
一つ一つの工程を見学し、糖質が残っている状態のまだビールに
なっていない原液を初めて飲みました。
甘いからいいか、と思いきやダメでした。やはりどうあってもビールと
蝦蟇蛙との相性は悪いようです。
二杯まで飲めますのでお得感があるかもしれません。
ちなみに健康オタクの私はサプリメントを飲んで過ごしました。

古本屋的映画鑑賞C


キサラギ 佐藤祐市監督 小栗旬、ユースケ・サンタマリア他

なにげなく見たところ、グイグイ引き込まれ最後まで時間を忘れてしまいました。
「12人の怒れる男」や「12人のやさしい日本人」系列の密室劇ですが
さらにそれよりも少人数のデスカッション映画です。
役者の顔ぶれからわかるようにお笑い要素は濃い目ですが
素直にミステリーとしても楽しめる作品です。「めっけもの」
といってよいでしょう。


映画の古本買います。西村文生堂

2008年5月4日(日)
天の声

2010年 5月4日  天の声   

朝、家をでるときに「携帯!携帯!」と連呼する
子供の声を聞く。
ふとわれに返ると自分が携帯を忘れていた。
おおかた近所の子供がお父さんに向って言っていたの
だろうと推測できるが何とはなしに面白い符合だった。
有りそうで無い事、確率でいえばどの程度だろうか?
「ミステリーのネタになるな」とほくそ笑む自分を見つけた。


ミステリーなら西村文生堂

2008年4月30日(水)
ゴールデンウィーク

ゴールデンウイーク

早いものでもう前半終了。有休をとり大型連休にしている方が多いことだろう。
幸いなことに天気もよいらしい。家の前にある欅の木も青々と若葉を
茂らせている。桜は終わったものの海外海外といわず近場の自然でも
愛でてほしいものだ。
昨夜は今年初の「蚊」の襲撃にあった。1時間ほども格闘したがついに取り逃がす。
もう少し春を楽しみたいのだが夏がすぐ来ている予感がする。


   古本屋的映画鑑賞B

ニール・ラビュート監督 『ウィッカーマン』鑑賞
2007年 米 ニコラス・ケイジ主演

1973年版のリメイク版を鑑賞しました。
あまり評判は芳しくないようですがそれはオリジナルと
比べて批評しているためだと思います。
新たな味付けもされており、これはこれとしてみたほうが
よいと思います。「核」部分は少々変えてありましたが
主人公の痛々しいほどの孤軍奮闘振りは伝わってきました。
参考までにオリジナル版は渋谷TUTAYAツタヤにあります。
チョイ役でも良いからクリストファー・リーに出演して欲しかったですね(笑)


古本買取 東京 自由が丘 西村文生堂

2008年4月12日(土)
情けは人の為ならず

2008年 4月10日 情けは人の為ならず

忙しい一日だった。千円札が足りなくなりお隣の
ボディーショップに両替を頼むほど。
店内で会話を聞いていた青年が「千円札がありますよ」
と声をかけてくれた。そのときは9千円しかなく残念ながら
ご好意だけありがたく受けさせていただいた。
30分ほどたち先ほどの青年が・・・
「買い物をしたら千円札が10枚出来ました。」
あまりの有難さにに少々お話を聞いたら以前当店で
同じように両替をしたことがありその時非常に助かったとのことだった。
「性善説」を固く信じる私にとってさらにその確信を深める出来事だった。


 古本屋的映画鑑賞A

レティシア・コロンバニ監督の「愛してる愛してない」を鑑賞

驚くなかれミステリーに棚にもホラーの棚にもない。これは恋愛映画
コーナーに置かれているのです。多少の予備知識がなければ一生
見なかったかもしれません。
「アメリ」のオドレイ・トトゥが主演・好演。視聴者をやや選ぶかもしれませんが
引き込まれた作品でした。男女間の機微もミステリアスなものですよ。


今日の一冊

十二人の手紙 井上ひさし 中公文庫



ミステリーという謳い文句はありません。
しかし紛れもなくミステリーといってしまってよいでしょう。
大下宇陀児や山田風太郎、土屋隆夫辺りのタッチが感じられ
上質なオムニバス映画を見た感覚も味わえます。
1つ1つの挿話が無類に面白く収穫の1冊です。



ロートレック殺人事件 筒井康隆 新潮文庫



一筋縄では行くはずがないと思いながら読み進みやはり一筋縄では
行きませんでした。機知に溢れた遊び心を解するならば是非手にとって
見てください。眉に唾せず読むほうが楽しめますよ。(それは無理か!)
新刊書店に必ずあります。



奇術師の密室 リチャード・マシスン 扶桑社文庫



いいぞ扶桑社、こういうのをどんどん出版してください。
「激突」や「ヘルハウス」のマシスン、芸達者です。
設定の妙で変なリアル感がブラックユーモアと絡みます。
登場人物の少なさがむしろ良いです。
「奇術師」に「密室」なれば読まずにはいられない。


古本検索なら西村文生堂

2008年4月7日(月)
チベット

今日の一冊

第二の銃声 アントニイ・バークリー 国書刊行会



初めて触れたのは「偶然の審判」でした。
堅実ではあるがやや地味、大好きな作品ではありましたが
長らくその印象があった作家です。
この作品を読んで少々印章が変わりました。こんなのも書くんだなぁ、
「毒入りチョコレート事件」やアイルズ名義の「殺意」ではなくこれを
推しました。古書店での入手も割りと容易です。


チベットから来た男 クライド・B・クレイスン 国書刊行会



「密室」物に眼がない私は帯文で飛びつきました。
この叢書は一風変った作品も含めて眼が離せません。
この作家を知らなかったのですがまだまだいるものですね、
本格物の隠しだまが。しかもアメリカ作品でした。
チベットに関する描写も興味深く楽しめました。


古本探しなら西村文生堂

 

2008年3月24日(月)
花粉症

自分に関係がないと冷ややかに傍観してしまうのは人のさがであろうか。
花粉症の方にとっては今がきつい時期と聞く。
奈良・平安の時代にも「花粉症」はあったのだろうか、人麻呂や道真が
くしゃみを連発する姿はちょっと想像したくない。
やはり文明病のひとつでデリケートとは縁遠い私などはかからないのだろう
・・・・・と思いつつも、朝目覚めて眼が痒かったりすると「ドキッ」としてしまう
自分もいる。かかってしまえば私も繊細な人間だったということでしょう。


古本鑑定も西村文生堂

2008年3月23日(日)
一日の四季

先日の天気は倫敦を思わせた。
昼間は汗ばむような暑さに半袖姿の人々もちらほら、
夕方から夜にかけては急激に冷え込み期せずして「北風と太陽」
の旅人気分を味わった。
人ならば体調管理に神経を使わねばならぬところだが
どっこい自然は強いもので、いったん冷え込んだほうが花々は
強くなるというのだから驚きである。


古本の買取は西村文生堂

2008年3月12日(水)
湯島天満宮の紅梅


2008年 3月10日 湯島天満宮の紅梅

古来中国では花といえば「梅」をさす。我国では「桜」。
桜の花びらははらはらと散り行くが梅はどうなのだろう。
先日、湯島天満宮へ梅を見に行く。
五部六分咲きほどだったがそれが幸いして人混みも控えめ、
花を愛でに行き人を見に来たと錯覚を起こすことも度々なので
偶然にもいい時期を選んだものだ。
桜の香りという表現はしないが、梅に香り・にほひはつきもの。
満開時を避けたためか、たこ焼きやとうみぎのにおいに邪魔をされ
ずにすんだのも重ねてラッキー。
いい枝振りの紅梅の下にニュッキリと突き出たフランクフルトの幟、
「この樹なからましかば・・・」と覚えた兼好法師の呟きが脳裏を
過ぎった。


古本を買っています。西村文生堂。

2008年3月11日(火)
古本屋的映画鑑賞@

2008年 3月11日  古本屋的映画鑑賞@

ラッキー・マッキー監督の「MAY メイ」を鑑賞。
ダリオ・アルジェント風味の絵画的ホラー、「トラウマ」
や「オペラ座 血の喝采」なんかがふとした台詞や
部屋の飾りに取り入れられているのがうれしい。
アルジェントファンはニヤリとさせられるニクイ演出!
ヒロインのアンジェラ・ベティスが好演している。
上半期ベストの有力候補ですな。(オイまだ3月だぞ)

MAY メイ 2002年 米 ラッキー・マッキー監督
アンジェラ・ベティス/ジェレミー・シスト 


古本の鑑定なら西村文生堂

2008年3月10日(月)
古本屋のある一日

2008年 3月10日 雨のち晴れ

先日少々急いでいるときのこと。
私の行く手に大きく広がって歩いている高校生たち。
追い抜こうとした矢先、振り向いた男の子が
「あっすいません」と一言言って道を空けた。
続いてはほかの子達も「スイマセン」と続いて脇によけてくれた。
私の顔が怖かったわけではないことを信じつつも
その日一日気分がよかった。
なぜに自分が急いでいたのかの理由も忘れてしまった。
たぶん大した用ではなかったんだな。


今日の一冊  

暗い傾斜 笹沢左保 

角川小説新書


この人の1冊は難しい。
「招かれざる客」「人喰い」「求婚の密室」・・・
今回はこれ!角川文庫で捜すのが一番見つけやすいと思います。
この作品は有栖川有栖が推薦していたので読んでみました。
それをまた他の方に薦めてしまう。これもミステリーの醍醐味。
ぴったりの言葉が思いつきませんが「ジワリ」とくる本格ミステリーです。


古本のご処分の際は是非ご相談下さい。

2008年3月2日(日)
太陽がでていても少し寒い

2008年 3月2日  太陽が出ていても少し寒い

子どものころ当たり前のようにやっていたことで実は・・・・ってことがよくあります。
小学校のころ毎日のように強化練習で水泳をしていました。
プールから上がる際に眼を洗浄することが悪いなんていまさら分かっても。
私たちのころはスピードが鈍るからとゴーグルすらつけるなと言われていました。
ああどんだけ〜角膜を傷つけてきたのか!

                             古い本が出てきたら西村文生堂


今日の一冊 2008年 3月2日

トレント乗り出す E・C・ベントリー


好野理恵訳   国書刊行会  

「トレント最後の事件」のみで名を残しているといっても過言ではないベントリー。
短編が一冊にまとまったのは喜ばしいです。
「黄金の十二」を捜すしかなかった「ほんもののタバード」がここで読めます。
佳作「絶妙のショット」やわれわれ古本屋が身に
つまされる「時代遅れの悪党」等々。
ゆったりと紅茶でも飲みながら読みたいです。私もそうしましたよ。




今はもうない 森博嗣
                 講談社文庫
今はもう充分に多作家といえます。
まだまだ読み落としが多いのであくまで好みものを。
「すべてがFになる」から入られる方が多いと思いますが私もそれが順当だと思います。
氏の作品で一番すきなのは?この話題で盛り上がれる作家です。


古本売りたい時は西村文生堂

2008年3月1日(土)

2008年 3月1日  やや強風

ミステリーに魅せられてはや30年、古本屋になってからもミステリーとは切っても切れない縁。
そこで一古本屋の私の拙い経験から探偵・ミステリー関連の日誌をつけて行きたいと考えました。
どうせやるなら名作のみならず珍作怪作織り交ぜながら気の向くままに綴っていければと。
なるべく定期的に更新いたしますが念のため「不」定期と銘々いたします。内容に関しましては
等閑にはしないつもりですので程ほどのご期待を。

基本路線は内外推理小説、ネタバレは無論いたしませんが、少しでも未読の方の興をそぐ
言い回しがありましたらあらかじめご容赦下さい。
ミステリーを語るぐらい奥歯に物の挟まった表現をを余儀なくされるものはありませんので。

古本でしか入手できない作品にも触れることになりますが、なるべくなら入手が安易な書籍を
中心といたします。アンソロジーに収録とか雑誌で探したほうが割安等々、古本屋目線での
アドバイスもしていければと思っております。

                                               西村文生堂 松川 慎
古本売るなら西村文生堂

今日の一冊 2008年 3月1日(土)


殺人交叉点


フレッド・カサック

  平岡敦訳  創元推理文庫      

これもようやく復刊されました。
なんとなくフランスミステリーになじめないという御仁にも
手に取っていただきたいです。
帯文にあるようにサプライズ・エンディングが待ち受けています。
兇器になりそうな分厚い作品が増えている今日、こんな中篇もほっとします。
古くは同社クライムクラブの1冊としてもコレクターの多い1冊でしたが
今では手軽に読めるようになりました。
並録の「連鎖反応」もあわせてどうぞ。


血染めのエッグ・コージイ事件 



ジェームズ・アンダースン

       宇野利泰訳       扶桑社ミステリー文庫

不覚にも過去に文春文庫より出版されていた折には完全にスルーしておりました。
英国風ガチガチ本格好きには必読書といえます。
事件という事件は物語後半突入まで起こりません。
しかしくれぐれもこのまま終わるの?と、思ってはなりません。
事件解明時における細かな伏線は見事です。
カーやクリスティー、クリスピンあたりのよき要素を巧に取り入れています。
重厚な謎解きものに眼がない私には実に好もしい作品でした。
続編の「切り裂かれたミンクコート事件」も扶桑社文庫で入手可能です。
こういう作品をどんどん訳していただきたいですね。


ミステリーなら西村文生堂

古本屋的ミステリーのはなし             松川慎篇

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松川慎プロフィール

S48年生まれ 会津若松出身
駒澤大学国文学科卒業 学生時代は推理小説同好会所属
入社14年目、未だ尽きることなき古書の魅力にとりつかれ続ける。
探偵小説・ミステリーを愛し続けて○○年。