2003年5月の車日記

5月25日(日) 久し振りの走行

実は2週ほど運転をしていなかったため、本日は久し振りの走行である。本日の行き先は神奈川県清川村の宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬湖であるが、まあとりあえず清川村にあるダムに到達するための山道を行くという感じである。

本日のCDはチェンジャー内6枚全部聖飢魔IIと言うラインナップで、車の中では殆ど歌っていた。歌詞を完璧に覚えているかと思いきや、そうでもないところもあったりした。

余計な時間を使わないために、横浜青葉ICからとっとと東名に入ってしまい、そのまま厚木まで爆走。東名は空いている。その後厚木ICから246を一旦登り方向に進んで、真っ直ぐ行って国道412号線に入ろうと思ったのだが、その前に左折してしまい、これで若干迷った。今マップルで見る限り、名門県立厚木高校の脇を通った後、県道63号線を平塚方向に向って進んでおり、このまま右折しなければ自動的に平塚方面に行ってしまうと言う感じであった。まあ当然の如く途中で標識が出ていて、県道64号線の伊勢原津久井線に入ることに成功し、そこからはずっと道なりに進めば宮ヶ瀬に着く。事実着いたし。

県道64号線は結構狭い道で、ところどころ制限速度30kmと言う感じになっている。緑多い周囲から清川村に入ると若干道が広くなるが、それでも両側1車線ずつである。爽快な緑のトンネルのような道を進む。若葉の季節だとさらに爽やかだろうが、既に山は夏の様相を呈しており、緑は既に結構深い。清川村に入ってしばらくすると俄かにワインディングの連続となってこれから峠を越えるという風情になってくる。ツーリングしているバイク野郎も多い。勾配も中々急だ。

峠を越えるといっても、道の頂上付近にトンネルがあるほどの高い峠ではなく、道が平坦になったと思ったら湖面が姿を現した。神奈川県最大のダム湖で、県道64号線も結構長い間宮ヶ瀬湖畔を走る。途中、谷に架かる何本もの「結構大きい橋」を超えながら、途中で64号線からは分岐し、ダム方面に向う。

ダムの駐車場は原則予約が必要、と言うのは今日知ったのだが、空きがあれば入ることが出来る。どうやら空きがあったようで、なにやら訪問証みたいのを貰って駐車場内に入った。まあ、空き駐車場と言っても敷地内の路上に止めるという具合で、何か路駐しているような感じだ。

宮ヶ瀬ダムは全国的に見てもかなり新しい部類に入るダムで、完成は2000年。重力式コンクリートダムとしては今度梅香と行く予定の奥只見ダムに次いで国内第二位(堤高156m)。このページが詳しい。カップルよりも家族連れが多く、爺婆からの三代連れと言うパターンも多かった。

ダム横には無料の資料館があり、そこでダムについての色々なことが紹介されている。図書コーナーもあるのだが、そこには大学の河川工学といった教科書まで置いてあり、一体こんなものを置いて誰が読むのかと言う感慨に浸る。何しろ手に取ると全然読まれた形跡が無い。

ダムにはインクラインと言う、何かケーブルカーみたいのがあって、それに乗ることも出来る。インクラインは元々は、建設中にどんどん高くなっていくダム堤体の上にコンクリを打つために、ダンプごとケーブルカーに乗っけて豪快に上に持ち上げあると言う代物で、建設後は基本的にいらないものになると思うのだが、ここでは観光用に使っているようだ。インクラインは有料である。無料で下まで降りたければエレベーターがあり、それで下からダムを眺めることが出来る。

さて、堤体てっぺんから下を眺めるのだが、まあありがちな「でか過ぎて良く分からない」と言う感触しか沸かずに困る。

という訳でエレベーターで下に降りる訳だが、下に降りても直下からではスケールがデカ過ぎてピンと来ない。

かなり離れたところから見ると、ようやく

「でけえなー」

と言う静かな歓声が沸き起こる。まあ写真じゃやっぱり分からねえと言う感じだが。

宮ヶ瀬ダムの下には石小屋ダムと言う小さいダムがある。これは副ダムと言う奴で、宮ヶ瀬ダムのような巨大なダムには大抵作られるものである。

ダムの水は放水時、洪水吐と言うてっぺんのゲートから滝のように水が流れ出てくるわけであるが、その時の水は「斜流」と言うかなりエネルギーを持った水で、そのまま下流に流すのはよろしくない。斜流と言うのは水面が乱れた状態で、言ってみれば白く泡立った状態である。このため、この水のエネルギーを殺すために、流れてきた水をもう一つの水釜に入れる。これをすると水は飛び跳ねるように更に泡立つ(これを「跳水」と言う)が、次には水面が淀んだようなエメラルドグリーンを呈した穏やかな水面になる。こうなるとゆったりした流れになるのだが、これを「常流」と言い、エネルギーの殺された水流となる。このようにして穏やかになった水流を、下流に流すわけである。

つまり、ダム湖で貯められた水は、洪水吐から出てきて、斜流⇒跳水⇒常流と言うステップを踏んでエネルギーが放出され、高低差のあるところからドスンと落とされた暴れ水は副ダムでなだめられて、150m以上高い位置にあった水と同じような穏やかな水になるわけである。

以上、お世辞にも得意と言えなかった大学時代の単位取得超難関科目「水理学」における、私の知識をひけらかしながら解説してみた。当時、大学に年次の必修専門科目だった水理学の「落とさずに一発単位取得」する人間の率は僅か3割程度。7割の人間が3年次にもう一度チャレンジする。しかし、私は一発で取ったぞ(自慢)。全然得意じゃないがな。多分まぐれ。

副ダムは上記のように、宮ヶ瀬ダムから放たれた水が跳水を起こすためだけの堤高が必要なので、かなり堤高は低い。って、これの堤高が高かったら、さらに副ダムを作らなければならんて。

副ダムからも当然斜流が流れるので、これをそのまま川に流すことは出来ない。だから、小さな石小屋ダムにも副ダム的な役割を果たす減勢池が必要だ。写真は石小屋ダムの上に架かっている橋から撮った写真だが、写真の中にある小さい橋の下に突起があるだろう。これで石小屋ダムのエネルギーも殺されて、川(相模川水系中津川)に流される。これで一件落着だ。

別にダムの講釈をするわけじゃないので、ここはこれでお終いとにする。

今度は津久井ダムを目指そうと思ったのだが、何しろ道をまた間違えて詰まらん相模原市内の渋滞道を行くことになった。このまま大渋滞16号を行くのもかったるく詰まらないので、町田から鶴川方面に折れて、柿生から自宅まで帰ろうと思って針路を取った。ところがこちらも結構な渋滞で、中々車が前に進まない。典型的な住宅街であり、大学や高校なども結構ある文教地区的な性格も持つこの辺であるからかは分からないが、片側2車線あるような立派な道は皆無なのだろうか。国道も高速道も無いので、車で都内に出たり逆に他のところに行くにも中々不便だろう。地図を見れば分かるが、小田急線沿線はクネクネした細い地方道が毛管のように走っているだけで、区画整理がされていない水田のような感じである。横浜に出るのも不便だし、結局一番便利なのは激混みの小田急線だけで、この辺りから都内に車で通うとかはとても出来る芸当じゃないだろう。

地図を見て住むのに便利そうな「郊外」は、何となく京王線沿いと我が東急田園都市線沿線だろうか。京王線は甲州街道(国道20号)と中央高速が走っている。私の家の方は国道246と東名が走っているから、都心に出るまで「片側一車線でクネクネした道」など全く通らない。この視点で見ると東横線沿線も細っちろい綱島街道(県道2号線)が一本並行しているだけで、何だか全然便利そうじゃない。車は近所を動き回るもので、遠い移動は電車と言う感じになってしまうのだろうか。そりゃ電車も混むよな。

などと聖飢魔IIの6枚目を聞きながら帰路に就くも、新百合ヶ丘からの毛細血管のような道に翻弄されて、全然家に辿り着かない。結局柿生まで戻ってしまい、そこからようやくあざみ野方面の道に出た。この辺は中学校時代、よく友達とチャリで来たから覚えており、家に辿り着くことが出来たのである。主要道の無いこの辺、唯一主要道と思われる「多摩川(って川じゃねえか)」まで出て、そこから川沿いに246まで戻ってやろうかと思ったくらいだった。

未だに小田急沿線地区への車でのアクセスルートが判然としない。次は「ご近所攻め」をした方がいいだろうか...

5月11日(日) 今月のフォルクスワーゲンドライブ

いつの間にかフォルクスワーゲンジャパンの"My Volkswagen"ページが更新されていて、突っ込みどころ満載の「フォルクスワーゲンドライブ」も更新されている。今月の車はついこの前に発売された"Lupo GTI"である。GTシリーズから分かるように、これは比較的「車の運転好き」向けに発売された車であり、小型車のくせにマニュアルトランスミッション6速だったり、馬力は125馬力だったりして、私のゴルフワゴンよりスペックは高目である(排気量は1500cc)。価格は216万円で、この価格設定だとひょっとしたら学生が登場か?などと期待したが、今月の、いや今月からフォルクスワーゲンドライブは構成がガラリと変わった。

ドライブ日記調でなくなっている。

うーん、やはりここで私が揶揄しまくったのが良くなかったのだろうか。んな訳ねえだろと。

5月5日(祝) 都内その2

今日は一日ダラダラしていようかと思ったが、結局出動した。

本日のテーマは首都高速の道を覚えると言うもので、都内に入ろうと考えていたが、スタート時点で細かい金が無くて高速を避けているうちに、結局本日は高速には入らず、延々と下道を走ってきた。

246を都内方面に走る。先日の初都内の際には東名で行ったが、連休後で帰ってくる渋滞に呑み込まれるのは嫌だという訳で、取り敢えず下道で都内に入った。神奈川県内の246は空いており、100km/h出る。その内多摩川を渡り都内に入ると徐々に車は増え、比較的混んでくる。渋谷に至るまでの246は首都高渋谷線の下を走る陰気な道路で、一日中薄暗い。

渋谷に出た。ハッキリ言って、ここからが本当の都内だろう。山手線の中が本当の都内と言う感じで、何が違うって人の数が全然違う。かつて渋谷や新宿を歩いている時、この人まみれの交差点に車が入ってくること自体が奇跡と言うより規制しろと言う感じだったが、今、正にその最中にいる(246を突っ切らずにわざわざ東急文化会館前に出てみた)心地は、歩いている時と同じだった。車入らないほうがいいよ、ここ。

明治通りを直進する気はサラサラ起きず、宮益坂を上って246に再合流し、そのまま246を走る。246は私の家の付近では大山街道とか厚木街道と言う垢まみれの名前であるが、多摩川を越えると玉川通りになり、渋谷を越えると青山通りと、どんどん垢抜ける。特に、青学の前あたりから青山一丁目に至るまでの青山通りは、日本で最もhigh societyな街区の一つといっても過言で無い。

さて、このハイソな青山通りは私の出身高校の近くでもある。高校時代は全く豚に真珠もいいところで、まるで青山の素晴らしさは分からなかった。まあ今でもあんまり分からねえけどな。

表参道との交差点に来た。私は久し振りに表参道を見たくなって、溜まらず左折した。ここは同潤会青山アパートもある。表参道もこれまた高級な店などが軒を連ねる通りだが、この辺はむしろ表参道から横道に逸れて、住宅街などを歩く方が面白い。やんごとなき邸宅や見たこと無い車を見ることが出来るし、奥まったところにある店が結構面白い。といっても、車で動くと道も細くて動きにくい。この辺は車をどこかに止めて、歩くのが良いだろう。

明治通りにぶつかって右折し、しばらく走って右に折れて、246に戻ろうとする。青山の住宅街に入った訳であるが、外車ばかり。道が結構狭いんで、ぶつけないように要注意である。

キラー通りに出た。外苑西通りと言う通りだが、キラー通りと呼ばれている、と思う。これは私の高校の裏である。懐かしいのでそのまま246には出ずに、左折して東京体育館の方に向う。明治公園前で右折して、神宮球場のほうを目指す。ああ、フリーマーケットをやっているな。

神宮第二球場の前で信号待ちしていると、私の出た高校の生徒と思しき連中が信号待ちしている。うーん、制服が変わったのだろうか、と思っていたら、後に見覚えのある体育の先生がいるぞ。太ったな。声はかけなかったが(つうか俺のことなんて覚えてねえよ)。

高校の正門前、神宮球場、秩父宮ラグビー場を抜けて、再び246へ。途中、銀杏並木も走ってみて、絵画館周辺をグルっと回ってみようか、などと思ったのだが、休日は歩行者天国。

そのまま246をさらに進み、静岡県沼津から続く246の終点(起点だな)、最高裁前の内堀通りとのT字路を今度は右折。次の意味の無い走行は皇居一周、という訳で、内堀通りを一周する。

途中、竹橋(毎日新聞社本社前)で交差点のレーンに入り間違い、代官町のほうへ行ってしまうが、この道は緑豊かで中々良い。でも、歩いた方が良い道だな。内堀通りから外れて、一番町のあたりを北上し、靖国神社の横腹に突き刺さるように靖国通りに出る。靖国通りを一直線に行けば、両国方面まで行ける。隅田川地区に行くかと思った矢先に、本郷通りの行先表示が見えた。うーん、本郷か。久し振りに東大を拝んでみよう。

と言っても、東大には受験の時に行って以来行ったことが無い。何しろ全く用が無いし、友達があの付近にいるとか、また東大にいると言うのも稀だった。大体久し振りと言う通り、私は綺麗に落ちてるんですけどね、この大学。

本郷通りは中々車が多い。で、広大な東大敷地前に辿り着いて、まずは赤門。そして正門から見える聳え立つ安田講堂!

って、後にデカいビルが出来ているぞ。何だい、あれは。何か拍子抜けだぞ。やっぱさ、古くからある大学の時計台はさ、青空に映えてくれよ。

地元道を行ったり来たりして、根津神社前を通ったりする。休日で参拝客が多いのか、狭い道はかなりの賑わいを見せている。言問通りとぶつかる交差点を左折して、言問橋を目指す。取り敢えず、隅田川の橋を走ると言う企画に変更した。

言問橋は細い材料を組んで作る橋ではなく、背の高い鉄の梁がどーんと渡されている、あまり見栄えが良いとはいえない橋である。車で走っていても、アーチのトラスが道の両側の視界を遮ると言うことが無いので、何だか普通の道の延長のようである。言問橋はそのまま通過した。

清澄通りをそのまま南下して、新大橋通りを右折し、新大橋を渡る。新大橋は斜張橋と呼ばれる、まあこのタイプの代表格と言ったら横浜ベイブリッジであるが、ワイヤーを柱からピンと張って支えているタイプの橋である。しかし、ワイヤは両翼二本ずつだけで、見るからに貧相に見える。隅田川にかかる橋群の中では比較的新しい方だと思うが、何かいつまで経っても建設中と言う風情が残る、そういう意味で異色の橋だと思う。

新大橋を抜けてしばらく行くと、今度は清洲橋通りに出る。右折すると清洲橋だ。清洲橋は自立式の吊橋で、このタイプの代表格はレインボーブリッジとか明石海峡大橋、と言いたいところだが、若干構造が違う。別にここではこれ以上述べない。スレンダーで中々綺麗な橋で、隅田川橋群の中では女性的と言うイメージで形容される(写真)。

再び清澄通りを南下し、今度は永代通にレーンをかえる。私が隅田川の中で最も好きな、永代橋を渡るのである。

永代橋は1688年に最初に架橋されてから何度も架け替えが行われているが、現在のものは関東大震災の復興橋の一つとして1926年に架けられたものである、らしい。構造はバランスト・タイド・アーチ橋と言うもので、まあ写真を見たほうが早いだろう。


永代橋は隅田川が晴海運河と分岐する地点に架けられており、事実上隅田川河口に架かる隅田川第一橋梁(河口から最も近いところに架かっている橋を第一橋梁と言う)のような風情である。水面が開けているので、永代橋から見る景色は中々雄大だ。取り敢えずオススメは夜景である。これからの季節はいいだろう。永代橋自体のライトアップも青くて美しい。

とは言え、今回は車に乗っているからそこに止まって景色を見るわけには行かず、結構すっ飛ばして通過してみた。

さて、腹が減ったので飯を食いたい。ここは地下鉄で言うと半蔵門線水天宮前駅の傍で、東京シティエアターミナルなどがあるが、実際殺風景な都心(やや外れか?)で、飯を食うところなどは無い。休日は人も疎らである。車を何処に止めようかと思ったが、パーキングメーターの箇所が空いているので、そこに止めた。いざパーキングメーターに金を入れようとすると、

「利用時間 最高1時間(土・日・休日除く)

と書いてある。

いや、これはどういうことなんだ。休みの日はここに止めたら駐車違反になるのか?と思うも、周りのパーキングメーターには漏れなく車がとまっている。まだ違反の無いバージン免許を持つ私は、些細な違反も出来るだけしたくない。けど、腹も減ってるし、実際ここに止めるのが違反なのかも判然としないので、そのまま止めて近くにある喜多方ラーメンの店でラーメンを食う。

水天宮前は首都高の箱崎JCTがある、交通の要衝である。

箱崎JCT

金もくずれたし、そのまま箱崎から首都高に乗っても良かったのだが、取り敢えず付近を散策がてら車を転がして、隅田川の支流である日本橋川第一橋梁の豊海橋を渡り、今度は隅田川に併走するように下流へ向かい、次の橋梁である中央大橋を渡る。中央大橋は美しい斜張橋で、これは先ほどの新大橋より秀麗な姿を見せている。隅田川に架かる橋では最も新しく、架かったのは1993年か?大川端リバーシティーと言う、月島の高層マンションが並ぶ街区と東京駅方面を結ぶ橋である。橋脚には隅田川と友好関係にある、パリのセーヌ川の橋にかかるものと同じブロンズ像が据え付けられている。ブロンズ像には当時のパリ市長だったジャック・シラク(今のフランス大統領)からの挨拶もある。

月島に入ってぐるりと回り、最近架け替えられた佃大橋を渡り、さらに下流に下って、最後は隅田川の本当の第一橋梁、勝鬨橋を渡る。勝鬨橋はかつて船舶航行の際、中央の桁が跳ね上がったことで有名だが、現在は当然跳ね上がらない。一応中央のJoint部分がそのままなので、渡る時にその感触を確かめるに留まる。

で、晴海通りをそのまま直進して、晴海ふ頭方面に車を走らせる。何か全然車がいないが、倉庫街と思しき殺風景な埋立地から倉庫街を抜けると、いきなり広大な海とレインボーブリッジが!

と言っても、別に車を降りることなく、そのままターンしてまた晴海通りに戻った(カップル多し)。

そのまま埋立地帯を走ったが、やはり都内の湾岸は工業地帯ではなく、どちらかと言うと倉庫街であり、あまり私の目には映えない。その内お台場についてしまうも、かなりの車の数で、特にレインボーブリッジに向う道は車の大行列で、全く始末に終えない。取り敢えずお台場グルっと回ってそろそろ帰るかと思うも、何だか全然知らない道に「↑羽田空港」などと書いてある。はあ?こっちの方って道あるの?と言う感じだったが、取り敢えずこれに従って車を走らせる。

まるで何も無い更地みたいなところを車は走るが、その内海底トンネルに入った。といっても、明らかに東京港トンネルではない。何だこのトンネルは、と思って地上に出て、曲がってさらに長い海底トンネルをくぐる。それで、いつの間にか大井埠頭付近に着いている。どうやら新しい島とトンネルが出来たようで、島は後で調べると処分場のようである。このトンネルは処分するものを運ぶ車両向けに作られたものかもしれないが、あまり知られていないのだろう。翌日後輩に聞いたら「そんな道あるんですか」とのことだ。お台場デートの際はこのルートで行くと早い!

+印のあるルート

で、その後は鮫洲付近まで戻り、15号を南下して多摩川を渡り、409号と中原街道に沿って帰宅。

都内はネタにすることが多いと思った一日だった(何しろこの文章は二日がかり)。

5月4日(祝) フォルクスワーゲンドライブ バックナンバーを見てみよう

私が毎月楽しみにしているフォルクスワーゲンジャパン公式ホームページにて連載されている「フォルクスワーゲンドライブ」。毎号あり得ない爽やかな家族やカップルによって、フォルクスワーゲンの車でドライブをすると言うドライブ記が書かれている。先月は若夫婦がポロに乗って山梨にドライブに行っているが、先々月はニュービートルターボでお台場を彼女とデートすると言う設定であった。

さて、バックナンバーを見てみると、大体次のようになっている:

ポロ まだ子供のいない若夫婦所有
ニュービートルターボ 結婚を前提に付き合っている彼女がいる若造所有
パサート 子供が大学に入るくらいの、会社では部課長レベルのオッサン所有
ゴルフワゴン 子供が小学校に入学するくらいの30台後半くらいの家族所有
ニュービートル 大学を出てそれほど経っていない若造所有
ゴルフGTI 子供のいない若夫婦の夫の方で、車好きの旦那所有

フォルクスワーゲンドライブのバックナンバーを見る限りでの設定であるが、つうことはつまり、

ニュービートル 若造向け
ゴルフ・ポロ 既婚者・家族向け
ゴルフワゴン 子持ち家族向け
パサート オッサン向け

ということになるようだ。では、価格帯を付けてもう一度見てみよう。

ポロ まだ子供のいない若夫婦所有 (200万円)
ニュービートルターボ 結婚を前提に付き合っている彼女がいる若造所有 (300万円)
パサート 子供が大学に入るくらいの、会社では部課長レベルのオッサン所有 (375万円)
ゴルフワゴン 子供が小学校に入学するくらいの30台後半くらいの家族所有 (275万円)
ニュービートル 大学を出てそれほど経っていない若造所有 (240万円)
ゴルフGTI 子供のいない若夫婦の夫の方で、車好きの旦那所有 (300万円)

ビートルはむしろ若い女性が運転しているパターンが道を走っていて目に付くが、可愛いくせに3ナンバーだったり300万円したり5速MTあったりする、中々ゴツイ車だよな。尚、ゴルフワゴンはやはり若ファミリー向けと言うイメージが私自身にもあるな。

5月3日(祝) 出勤は車で

ゴールデンウイーク、と言っても3連休だが、全日休んでどこかに行こうとか思っていたのだが、まず4日に梅香の引っ越し祝いを行うことになり、さらに昨夜のみに誘われて昨夜中に出そうと思っていた仕事が残っていたため、3連休は仕事と引越祝いと言うイベント(仕事はイベントか!)が出てきた。という訳で、本日は出社。多分会社にいてもせいぜい2時間程度の分量であるのだが。

会社に行くのに車は使わないのだが、今日は使うことにした。横浜の中心部を走ったことはあまり無いので、せっかくだから帰りがけにぐるっと回ってこようと思ったのもある。まあ、今日は良い天気だし、陰気に地下を地下鉄でガタガタ行くのも沈鬱な感じだろう。

会社に行くのに最も簡単なのは、第三京浜港北インターから第三京浜に乗って、そのまま首都高に入ってみなとみらい出口で出ると言うパターンである。だが、首都高神奈川線は入っただけで600円(第三京浜は100円)で、保土ヶ谷からみなとみらいはすぐで、何となく損した気分である。これなら地下鉄で行ったほうが安い。という訳で、今日は三ツ沢で下りることにした。これなら100円で済むぞ。

連休初日だが、第三京浜はいつもどおり空いており、気分爽快だ。首都高方面に分岐するところも空いていて、やはり連休はどこか「若干遠いところ(箱根とか)」に行くのかと思って、三ツ沢出口を出る。だが、新横浜通りの三ツ沢付近は通常の休日同様、かなり混んでいる。この車たちは横浜駅付近に行くのである。

横浜に折れる地点からは結構空いて、桜木町付近まで何の苦も無く行くのだが、京浜東北線と東横線のガードを抜けた途端に別世界になり、クソ混み。みなとみらいクソ混み。人もいっぱいなら車もいっぱい。車のラジオから流れるFM横浜では、石井竜也が公開生放送のゲスト出演をしている。左手に見えるクイーンズイーストの特設スタジオからな。こんなことやってたら余計混むじゃねえか!

駐車場は比較的満車の嵐で、仕方なく付近ではかなり収容台数の多いワールドポーターズの立体駐車場へ向う。が、ここに近付くのも大変で、人が歩くより車がのろい。

ワールドポーターズの駐車場は、30分250円と言うあまり安くない駐車場なのだが、平日は2時間を超えるとそれ以上は加算されず(つまり1000円以上にならない)、平日なら付近で最も安くかつ収容台数の多い駐車場として、弊社社員には比較的愛用されている駐車場である。車で来るなんて無茶苦茶遅くなって終電後に会社を出るような状況だろうから、結局15時間くらい停めることになる。これで1000円はみなとみらい地区では安い。

と、言うのも平日の話。休日は無限に加算されていく。4時間置けば2000円と、結構高い。だから、私は付近のTIMESとかを探したのだが、漏れなく満車だったのである。だから、仕方なくワールドポーターズに行った訳だ。

警察庁調べゴールデンウイーク人出予想全国5位の集客力を誇る我がみなとみらい地区、いつもは余裕で入れられるであろうワールドポーターズ駐車場も、7階に行くまで満車の嵐。本当に空いているのだろうかと思いながら、慣れない螺旋路を登っていく。ようやく7階で駐車場のオッサンがOKのサインを出し、7階に入る。一見すると全く隙間の無いこのフロアだが、ベンツとBMWと言う、同じドイツ車なのに両サイド合計1500万円くらいの嫌な場所が空いている。バックで車庫入れに慣れていない私は、慎重にスペースへ進入させる。やれば出来るとばかりに、まあまあちゃんと入った。

とりあえずこれで会社に向う

一通り仕事を終えて、梅香へのプレゼントならびにCDを購入した私は、再び車庫に戻ってきた。CDを買ったお陰で2時間分の駐車料金はキャンセルされ、結局駐車料金は500円だった。まあまあ安い。で、駐車スペースに行くとベンツとBMWは姿を消している。まあ両隣車はあるんだけど。で、トランクを開けて今買ってきたCD(3枚)をセットし、車へ入る。

あれ、鍵かかかってねえな。

どうやら施錠せずに出社してしまったようだが、別に取られているものなんてねえよな。

ワールドポーターズを後にして、先ほど決意した「プラント群夜景」を見るべく、第一京浜(国道15号線)を北上する。


プラントの夜景は結構綺麗だ。

が、そこまで辿り着くまでまたクソ混んでおり、全くフラストレーションが溜まる。みなとみらいも実質的に開発済みなのはクイーンズ軸と呼ばれる街区だけで、感覚的には20%程度しか済んでいないような気がするんだが。

ようやく第一京浜に入るも、いつの間にか高島方面に行くレーンに入っており、当然の如く逆流。アイタタタ。また同じ道を戻る。

第一京浜は空いている。空いていて100キロくらい出てしまう。おいおい、ハッキリ言って夜の下道100キロは怖いよ。だが、周りの車は更に飛ばしている。何か私がノロノロ運転して迷惑かけているみたいだ。うわー、軽にまで抜かれた。

私、横浜と川崎の間の、恐らく環境的にかなり嫌われる地域って結構好きで、色々見て回りたいんだけど車は飛ばしているし夜だしで、全然情緒が分からない。道路標識に「←生麦駅」みたいのがあるので、この辺は生麦なのか、とか感じ入るくらいだ。つまらん。

JR鶴見線国道駅付近まで第一京浜で行こうと思ったのだが、何かこのスピード感覚が嫌で右折。重量車両の巣窟とも言うべく、産業道路(首都高横羽線の下の道)に移る。轍でハンドルが取られるっての。

ここも休日は空いていてかなり飛ばすのだが、交通量は第一京浜ほど多くないので、案外快適である。別に見るべきものもあまり無いし。で、JR鶴見線安善駅付近で産業道路を右折して、工業地帯に入る。

暗い。

この辺はNKK(日本鋼管)関連の事務所棟とか工場が多いのだが、NKKの看板は姿を消し、JFEと言う看板に取って代わっている。NKKは川崎製鉄と事実上合併して、新しい鉄鋼会社になったのである。JFEか。「ジェーエフイー」、無茶苦茶言いにくいな、などと思いながら車を走らせる。

さすがに連休初日の夜と言うことで、何だか工場は操業をしていないらしく、かなり暗い。ハイビームにして車を走らせる。ああ、何かイマイチだなあ、と思いながら再び産業道路へ。暫く産業道路を走って、また右折して、今度は扇島方面に向う。扇町は昭和付近は昭和電工の島と言う感じだが、シェルと旧三菱石油(今の新日本石油)の製油所などもある。と言っても結構小さいプラントもあったり、三井埠頭があったりJRの発電所があったりと、何となく雑居工場島と言う感じがする。南渡田運河を渡る橋から見ると、運河沿いにプラントが林立していて、かなり気色悪い迫力を出している。ここから夜のプラントを眺めるとさぞかし凄いだろうと思ったのだが、あんまり電気が点いていなくてそれ程でもなかった。ああ、結局ここも休日は操業停止かよ、と思いながら、それでも扇町へ深く入っていく。

鶴見線の終点扇町付近は、全く人気が無い。その中の不気味なプラント地帯を、あまりにも不釣合いなゴルフワゴンが滑っていくのは妙な風景だろうが、ちょっと窓を開けると壁の向こうのプラント装置たちが音を立てているのが分かる。電気は点いていなくても動いてはいるようだ。その様が流石に気味悪くて、窓を閉めてしまった。

若干電気を煌々と点けているプラントもあるが、結構電気は点いていない。やはり休んでいるのだろうか。

車を産業道路に戻して、少し川崎駅方面に進んで、給油。その後はまた産業道路に戻って、今度は水江町方面に車を走らせ、左折して千鳥町方面へ急ぐ。と、いきなりゴーゥと言う轟音が右から聞こえて、思わず見ると、コスモ石油の油槽所のフレアスタックから豪快な炎が出ている。フレアスタックは製油所とかで煙突の上から煙じゃなくて炎が出ているアレだ。で、奥を見ると製油所の凄い夜景が見える。ああ、製油所は不夜城か、と言わんばかりである。

千鳥町を突っ切って、川崎港トンネルを100キロ超のスピードで駆け抜け、東扇島へ。東扇島は工業地帯と言うより倉庫地帯で、石油タンク群とかもある。以前来た時は左折するところを間違えて、東扇島を彷徨したが、今回はしっかりすぐに左折して、湾岸線に乗るループに突入成功した。

あとは湾岸線を爆走であるが、いきなり覆面パトカーに捕まっている車がいたりして、周囲の車もいきなり速度を落とす。そういえば私の幼馴染で警官になった奴がいるのだが、彼は現在、関越道で覆面パトカーやって働いているらしい。

NKK改めJFEスチールの大工場は、東扇島の隣の扇島にある。ここはかなり電気が点いているようだ。が、よそ見はあんまり出来ない。尚、普通自動車が乗り入れできる東扇島と異なり、扇島は一般人完全締め出しの島で、多分NKK改めJFEの職員、並びに石油基地を持つ昭和シェルの人間と新日石の人間で無いと入れないと思われる。まあ、東扇島にしても一般人なんて来ないと思うけど。そう言えば釣りが出来るところがあるくらいだな。

あとはいつもの通り、横横とか横浜新道とか横羽線とかに入らないように注意深く車線変更しながら、第三京浜経由で帰ってきた。

運転だいぶ慣れたように思うんだけど、やはり景色が見られない分、私が助手席で誰かが運転と言う構図が最も好ましいが、そうは行かないか。