第七回 on purpose, by accident, get stuck, notice


1. on purpose

意味:
(1) intentionally
(2) with a particular stated intention

入試頻出と言われたが、あまり入試英文中では見たことが無い。もとより、そんな6年も前のことなど覚えちゃいないんだが。わざと、と訳されますが、反意語は次のby accidentと言う風に教えられました。ということは、「わざと」もそうですが、「必然的」にという意味を孕んでいるのでしょう。まあでも、人間的な意地の悪さを出すときによく使われる句であろう。

1. He stepped on my toe on purpose.
2. I came here on purpose to see you.

2. by accident

意味:
unexpectedly

というわけで、辞書にはby chanceなどの意味もある。しかし、by chanceにしても意味はやや異なるそうだ。確かに、両者とも「偶然に」と言う意味であるらしいが、使う対象が違う。すなわち、

by accident-->meet incidentに併用
by chance--->meet peopleに併用

という感じである。by accidentは、何かに偶然遭遇したという場合に利用するらしい。それから、人に道でばったり会ったら、by accidentではなく、by chanceを利用するらしいのだ。また、主語に主体性がある、つまり偶然分かったとか、偶然この理論を発見したとかにも、by chanceを利用するらしい。よって、両者は完全に同じものではないことに要注意。こんなことを考慮すると、次のような例文が書ける。

1. He came across the situation by accident.
2. I figured it out by chance.

3. get stuck

意味:
fixed in position, impossible to move to start wark or activity

「詰る」というのが、get stuckである。渋滞中で車が詰っているときや、ビンに指が入って抜けないときにも、このget stuckは多用される。しかし、このような「詰る」だけを意味しているのかと言うと、そうではない。案外利用できる範囲は広い。

まずはphysical situationについて。これは"movement stopped by something"な状態を指し示しており、渋滞とか、下水管の詰りやコンクリートポンプの圧送管の詰りなどが挙げられる。上にも書いた、ビンに指が詰って抜けん、というのもこのget stuckの守備範囲内である。

それからもう一つ、mental situationにも適応できる。mentalに「詰る」と言うのは、他でもなく「行き詰まる」とか使うアレである。何か問題にぶち当たったとか、仕事でちょっと行き詰まったなんて経験をした人は....、新人のうちは特に無いのか?まあとにかく、どうにもこうにも解が出ないと言う感じで、困った経験は今までもあると思う。こりゃどうすりゃいいんだという状態。これに、「ビンに指が詰った」で使うget stuckが利用可能なのだ。

と言うわけでこの句、日本語の「詰る」とほぼ同様な利用が可能であるという種の言葉である。

1. I got stuck my finger in the bottle.
2. I got stuck in the examination, because I could not solve the last problem.

4. notice (発音意識しましょう)

意味:
(1) to pay attention with the eyes, other senses or mind esp. for a small difference
(2) a warning and information

(1)が動詞で使う場合、(2)が名詞で使う場合である。口語では当然(1)を多用する。太字で書いたように、「些細な変化に気付く」際に、このnoticeは使われる。例えば、「お、髪型変えたね」とか「髭伸びたんじゃないの」とか、って何も毛にまつわることばかりじゃないが、身なりに少し変化が起きるような些細な変化に気付くというのが、noticeの真意である。

「気付く」に相当する単語はnoticeの他に、become aware of/thatとか、findやらも適応できるが、実はnotice以外は他の意味がある。become aware ofは「気付く」というより「分かる」だとか「知る」だから、あまり「気付く」と言う感じは無いし、findは言わずもがな「分かる」「見つける」などである。日本語でもそうだが、「気付く」というのは瞬間的に「ん?」と何かを発見することで、熟慮を要するものではない。些細な変化と言うが、それは大して理由も無く、反射的に気付く事象に対して使っているという感じである。

とまあそんな感じで例文。

1. She was wearing a new dress, but he didn't even notice it.
2. Did you notice whether I locked the door?

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