第二回 obvious, run out of, stuff, eventually


1. obvious

意味:
easy to see and understand; clear; which must be recognized

どう考えても明らかだ、と言うときによく使うらしい。よく使うものとしては文頭にobviouslyを持って来ることだが、obviousを使う例としてもベストな用法は、次のものだそうだ。

It is obvious that S V .

that節に持ち込むわけです。過去形を使ってIt was も多用されるが、とにかく、普通obviousを使うときは上記の構文をよく使う。というより、これが最も自然な表現らしく、違う表現で言おうとすると、すぐに訂正され、言い直させられる。これ以外の用法は、どうも米人が聞くと奇異に聞こえるらしい。インチキな日本語を操る外国人に対して我々が抱くような印象だろうか。

例文としては以下のものを用意。

It was obvious to everyone that he was sleeping then.

that以下には、誰が見ても明らかにそうだった、ということが来なければならないらしい。「お前、あの時寝てただろ。寝てない?嘘つけよ、誰が見ても爆睡だったよ。」みたいなとき。ちょっとでも真偽の程に疑いがあったら、絶対使ってはならないらしい。

2. run out of

意味:
to use all one's supplies; have no more

ただ単に、「物が無い」と言う場合には使わない。「最初はあったんだけど、使っていくうちにどんどん減っていった結果、無くなってしまった」という、動作後の無の状態を表している時に使われる。したがって、ただ単に物が無いというときは、使ってはならない。また、「最初はあったんだけど、使っていくうちにどんどん減っていって、いまマジで無くなりそう、というよりほぼゼロの段階まで来ちまった」というときは、進行形でbe running out ofを使う。進行形で表現しているときは、まだ完全に無くなっていないことに注意。

run out ofとセットで頻繁に使われる目的語は、time, money, energyの類であり、たまにfoodの類でも使うらしい。特に最もよく使うのがenergyのgas(gasoline)である。てなわけで、例文はこんな感じ。

1. We've run out of gas.
2. I'm running out of money.

1.の文では、完全にガス欠状態だが、2.は進行形なので、まだ完全な金欠状態ではない。完全金欠なら、普通の文に直すこと。

3. stuff (不可算名詞であることに注意!!!)

意味:
things/any kind of things

日本人が英語で話しているときに困る単語が、ただ単に「モノ」を表わす単語である。thingsなどを使ってはみるのだが、何となく腑に落ちない。thingsというのが事象まで含めているからで、この店にはモノが無い、だとか、かばんの中はモノがいっぱいだよ、などと言うときに適当な使える単語が見当たらない。

stuffは、これらの悩みを全て解決してくれる単語である。とにかく、物質的なモノ全般をこれ一語で表わすからである。米人が非常によく使うものだ。この単語、いままでの学校教育で私が習った記憶は殆ど無いのだが、歴代の私の英語教師はどうもこれを強調しなかったようだ。しかし、これからはそんな悩みも解消。使いまくるぞ。

注意しなければならないのは、冒頭にも書いた通り、この単語が不可算名詞だと言うこと。だから、「かばんはモノでいっぱい」というときは、

I have a lot of stuff in my bag.

と表現しましょう。最悪はmany stuffsなどとやってしまうことである。

なお、余談だが、肯定文では「たくさんの」と言う意味でのmuchという単語を使わないことを、皆さんはご存知でしょうか。例えば、

I have much money. (×)

は、完全に妙ちくりんな、おかしな英語であることを知っている人は、どれほどいるのだろうか。もっと言えば、これが英語として超変な英語であると知っている英語教師は、日本でどれくらいいるのだろうか。私も知らなかったのだが(そりゃそういう教育受けていないんだから、知らんさ)、肯定文ではmuchは使わないらしい。では何を使うのかというと、先述のa lot ofを使うのだ。muchは、否定文と疑問文では使うが、肯定文では使ってはならない単語らしい。

なお、a lot ofは否定文、疑問文ともに使用可。

I have a lot of money. (○)
I don't have much money.(○)
I don't have a lot of money. (○)
Do you have much money? (○)
Do you have a lot of money? (○)

4. eventually

意味:
sooner or later

単純な意味。「結局は」てな感じ。特徴は、このeventuallyが入った英文で言ったことが、100%将来に起こると確信されていなければならないということだ。だいたい未来形の文章で使われるのが普通らしいのだが、使っていいのは次のような英文だ。

Eventually, a big earthquake will hit somewhere.

これは、どこかで大地震が起きるのは確定的だから、言ってよい。しかし、次のような英文は駄目だ。

Eventually, he will pass the exam.

この文章の内容を検証しよう。彼が試験に通る。これは100%起きるとは言い切れないので、使ってはならないらしい。つまり、推量の領域で使ってはならない単語らしい。

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